おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

みんなちがって、みんないい

 タイトルは言わずと知れた金子みすゞの詩の一節。

 この詩の優れたところは、このようにどんな場面でも使える汎用性がある言葉から成立していることと、その言葉が非常に平易であること、なおかつそのシンプルさゆえに人の心に響くこと、ですね。

 

 トクサツガガガの第5話、録画鑑賞。

 色々と思うことがありましたので、つらつらと感想を書きます。

 

 前回からすっかりヲタ友となった北代さん・みやびさんのドルヲタチームと、かのちゃん・吉田さんの特ヲタチームとの交流が微笑ましい回でした。

 そうそう、これこれ。ヲタ友の良さはこれなんだよ!! のびのびと心おきなく「趣味全開」の催しが開けるところ!

 年代も住んでいるところもまるで違う人たちと、趣味のかぶりだけで交流が持てるのもいいんですよね。

 こういうところ、SNS隆盛の恩恵を享受しているヲタクの皆さん、全国に数多いらっしゃるのではないでしょうか。

 私も、ネットで知り合った人と実際会ってリアルのお友達になったケースが複数ある。

 今でも大事な友人です。

 

 しかし、ランドセルの色の件、考えさせられました。

 そうなんだよなー。昔は問答無用で「赤・ピンクは女の子の色、黒・青は男の子の色」て決まってたんだよな。

 女の子が青を好きでも、別にどうということはなかったけど、男の子が赤やピンクを好きと言い辛い環境だった。なんか不平等じゃない?と子供心に思ったこともあるけど、でも、本当に社会全体がそういう風潮だと、「そんなもん」て思い込んじゃうんだよね。

 「色で性差を決めつけるの、なんか変じゃね?」という空気が少しずつ広まりつつある現在、以前よりも楽に生きられる子供が増えているといいなあと思う。

 私は個人的に、ピンクや赤をスマートに着こなしている男性は、オシャレ上級者!と思って、ちょっとぐっときちゃいますね。

 

 あと、ファストフードのおまけの一件ね。

 シシレオーが欲しい女の子に、

「女の子らしくない」

とか、

「みんなラブキュート持ってるよ?」

とかって押しつけるお母さん、普通にアウトやろ。。と思いながら見ていた。

「みんな持ってる」からなんなの。1人だけ違うの持ってたからってなんなのさ。

 そういう考え方がイジメの温床になるんじゃい!

 ……でも、まだまだいるんだろうなー。こういう親。

 

 

 うちはまったく逆だった。

「だって、〇〇ちゃんも持ってる」

などと言おうものなら、

「だから何?」

とクールに聞き返された。

 親のキメ台詞は

「よそはよそ。うちはうち」

というもので、

「人がどうだろうと、自分で考えて決めなさい。周りに流されるんじゃない」

と、その点は非常に厳しかった。

 私が何か欲しいとか、やりたいと言ったときに、向き不向きとか、経済的な理由とか、そういうことは議題になったけど、「女の子だから」とか「周りがやっているから」とか言われたことはなかった。多分、本当に一度もない。

 人並みに反抗期もあったし(人並み以上かな…)、激しいケンカも数えきれないほどしたけど、こういう教育方針のおかげで、心の奥底には親に対する尊敬と信頼が常にあったと言える。

 

 小学生のとき、親戚の家でそこの本棚にあったレディースコミックを読んでいたことがある。早熟な子供だったんですよね。4年生か5年生だったかな。

「ちょっと、子供があんなもの読んでるで」

とその家のおばちゃんが母に言っているのが聞こえた。(そのおばちゃんの本なんだけど)

 母は、

「まあ、そんなもんでしょ。ああやって徐々に色々知っていくのよ」

と普通に答えていて、私をとがめることもなかった。

 子供心に、なかなか肝の据わった親だな、と思った記憶がある。

 

 まあ、ラーメン屋とか喫茶店に幼い私を連れて入ったとき、食べ終わったあと本棚の「ジャ〇プ」とか「マ〇ジン」とかの少年漫画を読みながら私が食べ終わるのを待っていた人だから、本人も変わった人ではあったんだ。

 よそのお母さんとはどうも違うなあ、とも思っていた。

 

 私は自分の腐的嗜好を親に言ったことはないけど、多分、知ったところで

「あ、そう」

で終わるだろうな。

 かのちゃんみたいな苦労は、私はお陰で一度もせずに済んだ。

 こういう親に育てられてよかったです。

 

 なんかね、トクサツガガガの話題からはちょっとズレちゃうんだけど、色々辛いニュースも多いじゃないですか。

 親になる資格があるかどうか、学校というか教育機関のようなものがあってもいいんじゃないかと、前々から思っていた。

 会社だって、採用試験や適性検査があるのが一般的だ。「親になる」って、もっと責任重大じゃない? だって、一度親になったら、「あ、やっぱ向いてなかったわ。やーめた」って出来ないんだよ?

 適性検査を受けて、小動物をいじめたりとか、いじめの加害者になったことがないとかの項目をパスして、半年~1年くらいかけて、「人の親になる」とはどういうことか、ちゃんと勉強する。

 履修科目の中に、「男らしい・女らしいから~しろと言わない」とか、「兄弟姉妹を差別しない」とか、「親の価値観を押しつけない」とか、必須項目があるわけだ。

「育児は母親だけの仕事じゃない。夫婦2人の子供なのだから父親も育児をして当たり前。『手伝う』という感覚をまず捨てましょう」

とかね。

「魔のイヤイヤ期はこう乗り切ろう」

「周りと協力しあおう」

「どうしても子供を可愛いと思えないときは」

みたいな項目も必要じゃないかな。「1人で悩んでないで、早めに適切な機関に相談してください」とかさ。あらかじめいろんな場合を想定しておけば、いざ自分がそういう状況に陥ったとき、冷静でいられるかもしれないし。

 私は未婚だけど、1人で家に閉じこもってワンオペで育児にかまけてたら発狂しそうに大変だというのは想像くらいつく。子育ての経験はないけど、年の離れたいとこの兄弟の面倒はみてたから、まったく目を離すことの出来ない赤ちゃんの世話がどれだけのものかは知っている。子供を育てている親御さん、本当に尊敬します。

 そういう「親のお勉強」システムに加えて、実際親になった後、育児の疲弊が激しいときは、ちょっとだけ親業をお休みして、リフレッシュ出来るシステムがあると、追い詰められてしまうお母さんが減るような気がするんだけどな。

 

 あまりうるさいとますます少子化が進んじゃうし、アレなんだけど、どうにかならないですかね。

 難しいなあ。

 

 閑話休題

 トクサツガガガ第5話、ヲタ女子4人が心から撮影会を楽しんでいて、見ごたえがある回でございました。

 次回、かののヲタ趣味の前に立ちはだかる大きな壁=お母ちゃんが襲来するようだけど、さて、このラスボスとどう闘うのでしょうか。

 次回も目が離せません!