基本、時事ネタはあまり書かないことにしているんですが。
何か騒動が起こって、一斉に当事者を非難する声が噴出しても、後から新しい事実が出てきて、それまでの流れが引っ繰り返ったりすることはよくある。そこを見極めていると、大概話題の旬が過ぎていく。
が、今回は、宮迫さんとロンブー亮さんの方が完全に流れを変えた感がありますね。
若者のテレビ離れとか、世論がネットで形成される時代になったとか言われているけど、大多数の人が日々目にするメディアとしては、やはりまだテレビが主力だと思う。
私は「テレビばっかり見ているとアホになるよ!」と言われて育った昭和世代だけど、いい大人になった今、結構なテレビっ子だと自認している。
お手軽なエンターテインメントとしてありがたく恩恵を享受しつつも、メディアとして信頼を寄せているか?と問われれば、「NO」と答えざるを得ない。
なぜなら、何度となく裏切られてきているからだ。
「あるある探検隊」のヤラセが発覚した辺りは、まだ「ええーそうなんだ!?」とビックリしていたかなあ。思えばピュアだったわー、私も。
でも、イッテQのお祭りのアレは、もう全然驚かなかった。(ああ、だろうな)くらいなもんで。
そう感じた人は多かったんじゃないか? だって、バラエティのヤラセとか仕込みなんて、これまでもいくらもあったもん。
ニュースだって同じだ。ニュース番組が報道しないことなんて沢山ある。
若い時代に一度日本を出てみると、それがよく分かる。私は特に、欧米じゃない国に行く機会が数回あったので、日本で知られている実態とかけ離れているのに驚愕したものだった。
日本のマスコミがいかに欧米(特にアメリカ)寄りなのか、まさしく「百聞は一見にしかず」だった。
事務所とトラブルになった芸能人が、その後干されたとか、芸能界で絶大な力がある事務所がどこなのかとか、我々一般人は噂程度のことしかわからない。分からないけど、分からないなりに、悪しき慣習がまかり通っているらしい、ずぶずぶの世界なんだろうなー、と察しはつく。
まあそうするとね、好きな番組を見ていても、好きな役者が出ているドラマを視ていても、純粋に楽しめなくなるわけですよ。
楽しい! 面白い! とワクワクして、日常で味わえないときめきを得られても、100%じゃない。どこか、心の中のほんのわずかな部分で、(……でも裏では色々あるんだろうな…)と、信じきれない気持ちがある。
そして、若い頃はまったく興味がなかったジャニーズも、「妖怪人間ベム」をきっかけにずぶずぶとKAT-TUN沼にはまったわけですが、あの業界って面白いもんで、ひとつのグループのファンになると、同期とか、周辺のグループの事情にも明るくなってくるんですよね。推しが仲良くしている先輩・後輩とかね。
そうすると、SMAPと他のグループが絶対共演しないとか、ジャニーズに関わる暗黙の了解というか闇の掟みたいなものも耳に入ってくる。
まあいいんですよ。どの世界も色々ある。大人なんだからそれくらい分かってる。
でも、あの事務所は闇が深すぎる。
色々知った後だと、ライブのDVDも純粋に楽しめなくなってしまった。
まあ特にあれやこれや何かとあったグループだからというのもあるけど……
つまりはだ、何が言いたいかと言うと、
「そんなことばっかやってるからテレビ&芸能界全体が信用を失うのだ」
というシンプルな事実。
我々一般人には裏事情とかややこしいことは分からない。
ただ、みんなそれぞれ社会に属してて、それなりに常識とか良識があるわけだ。
そこんとこ、「ちゃんとしてください」というだけの話。
推しがいかにキラキラしていて素敵でも、バックについている会社が真っ黒だったら、やっぱり応援は出来かねる。
エンタメをエンタメとして純粋に楽しみたいのに、今のままだと、それが出来ない。
あとね、何でも一人占めはよくないですよ。
どの局にもジャニーズのタレントと吉本の芸人ばかりって、異常でしょ。やっぱり。
市場の寡占は独禁法で禁じられてもいるし、個人的に好かん。
業界として不健康だし、停滞を招き、ひいては業界全体の衰退に繋がっていく。
将来の発展を考えるなら、やはり公平な競争が一番まっとうだと思う。
でも、旧態依然とした業界の体質を変えるのはめちゃめちゃ大変なのもよく分かる。
今回のことは、またとないチャンスなのではと思います。
こんなのおかしいと思っている人は少なくないはず。
皆で声をあげれば、絶対に倒れないと思っていた壁だって崩れるということは、歴史が証明している。
ということで、時事ネタで珍しく意見を表明してみました。
これが、日本の芸能界の膿を出すきっかけとなりますように。
エンタメを楽しませてくれよ!! 純粋に。
以上、何者でもない一庶民のささやかな願いでした。