さて、「近日中に」と書いたものの、もう書いちゃうよ!!
だってだって言いたいことたくさんあり過ぎて、さっさと書き始めないとまた超絶長い感想になりそうなんだもの!!!
この「ちょいバレあり」感想は、
・既に沼民
・ネタバレ割と平気
・映画に行くことは決めてるけどまだ観れてない
のいずれか、あるいは全部に該当する方向けの記事となります。
予告で分かってることとか、大体想像ついてるだろうな、というところまではバレありで書いちゃおうかな、と。
ドラマ「おっさんずラブ」が多くの人に感動を与えたのは論を待たないところだが、そうなると、絵心のある人は絵を描き、マンガまで描ける人は漫画を描き、字を書く人は小説を書く。
私も拙い小説を書いて載せております。
それはもちろん原典ありきなんだけど、一応「自分が作った作品」じゃないですか。
それがなんと、「本物が映像にしてくれている」のを見られるわけですよ。
(わー……自分が書いた場面がリアル映像になってる……)
という感動を味わえるのです。
これって滅多になくない??
ファン想いの公式さんのことだから、クリエイター民の作品をちゃんと見て、要素を取り入れてくれたんじゃないのかなあ。
なので、(本物になっとる……!!)という感動に震えた民の皆さん、結構たくさんいるはず。
それがまず冒頭ですよ。
「香港の春田の部屋を突然訪れる牧」…!
映画の頭だからね、そのままキャッキャウフフのいちゃいちゃが始まる…という平和な展開ではないんだけれども、そこはそれ、妄想力にかけてはこの1年というものずいぶんスキルを磨いてきましたからね!
「まきまきまき~!!」
とパンイチで飛びつく春田の距離感から、あーそうか…そうだよね、つきあってるもんね、当然そこはそれ、そうなってるよね!!と2人の関係の進展を読み取れてしまうわけだ。
そんで、当然のように春田の部屋を訪れて断りなく鍵を開けて入る牧の態度からも、もちろんこれが初めてじゃなく、これまで何度もあったことなんだな、と分かる。
これが開始10分くらい。
ありがたすぎて、画面に向かって拝みそうになった。
そんで、(えーと、次映画観れるのは…)と早くも2回目の算段を考え始めました。
もう、春田が「牧のことが大好き!」感出すぎててやな。
なんなら、春田の方が好き好き光線出しちゃってる。
対して牧は、ちょっと違うスタンスになってるんだけど、「色々考えすぎて自分の中で抱え込むうちに鬱屈が溜まっていく」という牧の性格はもう、民のみんなには知れ渡ってるから、
「あー、そうだよね。カップルあるあるだわ」
って納得する。
ていうかこの展開、ぴくしぶで100回くらい見たような気がする。笑
最初から2人の雰囲気はやや不穏なんだけど、でも舞台はあの春田の家。
食卓を囲む位置も同じだし、背景にあのソファがあるのも同じ。
あー帰ってきた……感で、もうこの辺でこみあげるものが。
後やっぱり、
「2人の夏祭り浴衣デート」
は永久保存版だと思うわ。
あの場面、繰り返し朝から晩まで見ていたとしても飽きないと思う。
恋人手つなぎ……牧のわたあめを「それちょっと一口ちょうだい」とせがむ春田……あーもう最高っす(死にかけ)。
で、この物語は春田と牧のラブストーリーなんだけど、でもやっぱり、黒澤部長あってこそのお話なんですよね。
鋼太郎さん、すごい役者だわ、とこの劇場版を観て改めて思わされた。
ともかくね、外さないの。面白い場面で、もう絶妙のタイミングで笑いを取りにくる。部長がなんかすると絶対に笑える。
稀代のコメディエンヌにしてヒロイン、武蔵…!
男5人で組んずほぐれつのサウナシーン、日本映画史上屈指の抱腹絶倒シーンとなっております。
でも、春田に対する思いは本物なんだよね。そこも外さないんだ。
せつないところはちゃんとせつない。
終盤で、牧に向かってあのセリフを言うのは部長しかいないし、だからこその記憶喪失だったんだな。
部長と牧が2人で春田のもとに向かうところもホント、時間にすると短いんだけど、ハラハラして、「あっ…」と固唾を飲んで、「えーちょっと今それどころじゃなくない!?」て内心全力でツッコんで、「マジか!」と大笑いして、非常に忙しい。
そんでさあ…劇場版の第一のキーパーソンは武川主任ですよ。
眞島さんの「顔面力」がものすごく発揮されている。目力が強いから、じっと見つめるだけで「え、なになになに?」てなる。
でね、この方、「面魂」があると思うんです。ツラダマシイね。今日び、面魂のある顔の殿方は珍しい。
それを遺憾なく発揮して、謎めいた武川主任のキャラが出来上がっておる。
各場面場面で、圧倒的な存在感でもって物語を引っ張っていくんだな。
マロを演じた金子大地くんも言ってたけど、この劇場版で、武川主任ファンはさらに増えると思うな。
元からファンの皆さん、例のアレはもちろんありますよ!
あのタイミングであの人に対してかましたのはもう、徳尾さん天才としか。
マロと蝶子さんのその後が見られたのも嬉しかったなあ。
マロ、しっかり成長してる。蝶子さんのために背伸びして、大人の男になってる。
この2人にも幸せになって欲しい。
そしてね、主役の2人、春田と牧の直接的なイチャイチャシーンは、もしかすると民の妄想からすればちょい薄めかもしれん。
冒頭のシーンのように、暗喩的な示し方はあって、2人の関係はちゃんと分かるんだけど、やっぱラブシーン見たいじゃないですか?
これ、2話と5話担当の山本監督だったら、もっとロマンティックシーンが多かったのかな…と後半は思いながら見ていました。
でもね、そんな民の願望も満足できるラストでしたよ。
やっぱチューシーンはないとね!!
ドラマでも思ったけど、「おっさんずラブ」のキャラはみんな、きちんと仕事してる。それだけでなく、地に足つけて人生を生きている。
脚本も演出も、そしてキャストの演技も、そこをおろそかにしていないから、「そこに生きている」リアル感がすごいんだと思う。
だから、どの場面も色々な要素があって、何度見ても「見るたびに感想が変わる」という人が多いのだと思う。
無駄ゴマがないんです。マジで。
あ、あとゆいPね!笑 出オチ感ハンパねえ!!
オカリナの代わりにオファーを受けたという話だったけど、ゆいPのキャラもよかったです。
ここも、「ご褒美で出してあげました」みたいなおざなり感が全然なくて、
「出るからには物語に必要なキャラでないと」
という制作陣のこだわりを強く感じました。
最後まで笑かしてもらったわー。
さあ、まだまだ言い足りませんが、とりあえず今宵はここまで。
後はがっつりネタバレ編で暑苦しく語るよ!!!