11月になり、ようやく秋らしく天気が落ち着いてきましたね。
例年、暑さが落ち着いたと思ったらいきなりどーんと冷え込みが来て、慌てて冬物を用意する…という流れだったけど、今年はそうでもない。
秋の日は釣瓶落としと言うけれど、秋から冬へは舞台の場面転換のごとくくるっと変わるなあ……と毎年今時分は思っていた。今年のようにグラデーションで秋が深まっていくの、珍しいなあ。
航空編、前作と同じように楽しんでいる民の皆さまもたくさんいらっしゃるようで、よかったです。
心から楽しんでいるのならめでたい。
ところで、私は今回、第二話にして既についていけなくなりつつあります。
正直な感想を書いておこうと思う。
ドラマの内容にはかなり批判的なので、「inthesky編好き！推せる！」という方はお読みにならない方がいいと思います。
それでもOK！という方のみ、以下どうぞ。
私もね、普通のドラマとして見ようと思ってるんです。で、見るからには楽しく見たいし、アラ探しなんてつまんない真似したくないとも思ってるんです。
でも、なんかね……なーんか、ところどころで違和感を覚えるんですよ。
雄大の顔は可愛いけど、成瀬さん、コミュ障にも程があるんじゃないか？ CAもそうだけど、パイロット職も相当、人格含めてレベルの高さを要求されると思っていたが、違ったっけ？
「誤解されやすい性格」なんじゃなくて、「誤解しか生まない態度」を取り続ける本人に問題があり過ぎると思うわ。
だから春田が成瀬に対して言う指摘は正しいんだけど、しかしだよ、春田……いや、「春田」と呼んでダメ出しするのはせつない。自分で言って自分で傷つく。
hrt、とアルファベットに逃げることにして、hrt、キミ新入りだったよね？
新入りにしちゃ態度でか過ぎね？？
成瀬の方が超先輩なはずで、普通の会社なら年上とは言え敬語必須だ。tk氏が演じるhrtの可愛らしさにごまかされて、うっかり気づくのが遅れたけど、そもそもCAが操縦士に意見するとか、普通なの？？
新入りCAが先輩社員であるパイロットを呼び捨てした上、謎の上から目線でアドバイス……うーん。
シノさんのキャラ、いいと思う。いいと思うんだけども、やっぱりここでも、「hrtが新入り」というところがちょっとネックになる。
これがさ、hrtが入ったのが数年前で、未だに落ちこぼれの下っ端CAという設定ならまだ分かるんだ。でも、研修期間があるとは言え入ったばかりなのに、シノさんがあそこまでhrtが好きというのが、なんというか、ちぐはぐな印象が拭えない。
短期間で好きになったにしちゃ、絵の枚数が多すぎるんだよなあ。。。あのクオリティのデッサンをささっと描けちゃうほどの腕前だとしても、1枚に結構時間かかると思うんだけど。
整備士ってそんなにヒマなの？
男が男を好きになってもいいじゃない！というのが「おっさんずラブ」の世界観だと思っていたけど、航空編を見ていると、「男が男しか好きにならない」よなあ、と思えてくる。
第二話の後半、hrtとひなちゃんがいい雰囲気になるけど、これは何しろ「おっさんずラブ」なので、ひなちゃんは当て馬なんだろうなー、としか思えない。
成瀬の懲戒委員会にシノさんやhrtが乗り込んで雄大の危機を救う場面は、いい場面ぽいけど、そもそも懲戒委員会がこんなにオープンなのってどうなのか…とか、自分のミスを指摘されたからってパワハラパワハラ騒いでたアリスどうなん…とか、いちいち引っかかって、いい場面と思えず。
そしてやっぱり、
「将来すっごいパイロットになる」
というのが、新入りCAが言う台詞じゃねえし。
…とここまで自分の中で違和感が育ってしまうともう、hrtを呼び出して告白する流れが、（職場の上司が部下に告白ってセクハラですよね）としか捉えることが出来なかった。
と、intheskyの流れについていけない自分を（これがいわゆる『離陸できない』という状態なんだろうか…）と思ったりなんだり、もちゃもちゃ考えていたときに、ふと（…待てよ、そもそもこの人たち、離陸してる？）という疑問が頭に浮かんだ。
タイトルは「航空編」だ。「inthesky」だ。
でも、地上からテイクオフした場面を見た記憶がない。
あれ？ 私の勘違い？と思って、録画を見直したけど、やっぱりない。
物語は常に、オフィスや寮内で繰り広げられていて、機内の描写がひとつもない。
ていうか飛行機、映った？ 模型と遠景以外に？？
離陸してないの、私だけじゃなかった。
そもそもドラマのキャラの皆さん、一人も離陸してなかった。
タイトルはintheskyだけど、お話は「おっさんずラブintheground」だった。
だから、krsw機長がhrtに
「CA業務も板についてきたようだな」
と言ったとき、ん？と思ったんだ。風船に空気入れたり、寮でシノさんとご飯食べたり、雄大に絡んだりしてるところしか見た記憶ないんだけど。
描かれてないだけでもうフライトはしたのか？ でも「新入りCA」にとって初フライトって大事なはずで、だから第一話では「なのに遅刻したhrt」のダメダメっぷりにスポットが当たっていたと思ったけど、その後はさらっと流されちゃった感じなの？
あれー、でも、過去に飛行機業界を舞台にしたドラマ色々見てきたけど、やっぱり機内の描写が好きだったし、そこが醍醐味だったけどな？
地上何千メートルという閉ざされた空間で起こるトラブルと、それを解決する専門職のプロスキルや熱い思いを見るのが、航空ものドラマの見どころじゃないのか？
まだ第二話だから、これから先分からないけど、予告を見る限り、第三話にも機内描写はなさそうだ。
そっか、飛ばないんだね。
ただ単に、「天空不動産じゃない別の会社」というだけで、たまたま航空会社だっただけなんだ。
そうか、おっさん達の恋のもつれを描くのに、わざわざ機内で撮影したり、機内のセット作ったりするのにお金かけないか。
そういうことね。
この先、一応見ると思う。思うけど、録画を何度も見返すことはないだろうな。
天空不動産編は、何度見返しても愛が深まるばかりだけど、inthesky編は違和感が膨れ上がる一方だ。
天空不動産を超える出来ではないことを確認して、よかったような、ガッカリしたような。
ファン心理って複雑で自分勝手ですよね！笑
ドラマのクオリティとしては多分、そう差はないんだと思う。フラットに見ているつもりでも、私はやっぱり変態に近い領域のOLファンだから……いやいや、ごまかしちゃいかんな。
はっきり言って「おっさんずラブ」に関してはド変態だから、どうしたって中立に見ることが出来ない私の方に原因があるんでしょう。
前作を見てない人なら、普通に楽しめる出来だと思う。
前作のがっつりファンで、今作を同じように楽しめている人もいるだろうし、逆に見ることすら出来ない人もいるだろう。
それはもう、仕方ないことだし、自分を責めることでも、違うスタンスの人を責めることでもない。
各自、自分の心に正直に振舞えばいいと思います。
第二話を見終わっての感想、こんなところでした。
