おっと、ガが1個多かった。
もしかすると面白いかな?くらいの淡い期待で録画してみた「トクサツガガガ」、予想を遥かに超える面白さでした!
今夜の第二話も画面前で正座する勢いでリアタイしたよ!
私は特撮ヲタではない。ないけど、初回のキャストテロップを流し見してて「岡元次郎」の名前を
(えっ…? あのスーアク界の神様みたいな次郎さん…?)
と2度見しちゃうくらいには、特撮世界になじんでるかもしれない。
若手俳優を好きになると、色んな世界への扉が開くんですよ。特撮とかテニスのアレとか色々ね……(遠い目)
初回冒頭の劇中劇のガチっぷりにコーヒー噴きそうになった。
テロップで「協力:東映」とあって納得。さすが天下のNHKさん。声優陣も豪華すぎて、一瞬
「…日曜朝のテレ朝かな?」
と思ったもん。
あれ、スーツも小道具もグッズも、ぜーんぶこのドラマのために作ったってことですよね。ちゃんと本職のスーアクさんが入って、もうこのまま番組作っちゃわないともったいないくらいの出来。すげーな。
いや、でも特撮の世界って、奥が深いんですよ。なんとなく「子供だまし」なイメージを持たれているかもしれないけど、そうじゃない。子供が見るからこそ、よく考えられていて、世界観も作り込まれてる。
だから、一話でかのちゃんが「大事なことは全部子供のときに(特撮から)教わった」って言うの、よく分かる。私も子供のころは一生懸命見てたなー。ライダーはよく分かんなかったけど、戦隊ものは好きだった。
あ、そんで、いわゆる「特ヲタ」の友達もいます。今日の第二話見て、吉田さんの
「スーツは尻が命」
という名言でそのお友達を思い出しました。笑
特撮に限らず、ヲタ属性を持つ人なら分かる「あるある」に満ちているのと、特撮のストーリーのごとく物語にメリハリが効いてて、終始テンポよく進んでいくので、一瞬も気をそらされることなく、気持ちよく見ることが出来たんだけど、そのテンポは間違いなく、小芝風花の演技力によるところが大きいと思う。
テレビでは「あさが来た」からお顔を知っている女優さんだけど、「マッサージ探偵ジョー」でも割とはっちゃけた演技もいけるんだなあと思って見ていたが、今作の弾けっぷりは素晴らしい。
表情の芝居と、モノローグとの合わせ技で、何ともいえない可笑しみを生む呼吸が、「おっさんずラブ」の座長の芝居と通じるような気がする。
一番笑ったのが、1人カラオケで決めポーズと共に「疾風怒涛!」と口上を高らかに叫んでるところ。あ、そのあとの(サ、サカナクション!? …怪人??)とカツオ人間みたいなのを連想するのもおかしかったけど。
特撮好きはいいけど、世間の流行をまったく知らないのもどうかと思うよ!笑
コメディ大好きな私としては、優れたコメディエンヌをまた一人見つけた、という点でも、このドラマは当たりだった。
コメディってね、難しいんですよ。ある程度は演出で計算によって笑いを作れても、そのシーンが本当に抱腹絶倒になるかどうかは、役者の天性のセンスによるところが大きいような気がする。「離婚弁護士」の天海祐希とか、「HERO」の松たか子とか、何度見ても笑える。
小芝風花ちゃん、弱冠21歳にしてこの仕上がり。素晴らしい。
今後が楽しみです。
そして、隠れ特ヲタのかのちゃんが、周囲に潜んでいる仲間たちと出会い友情を育み成長していく…だけでなく、あんな強敵=「お母ちゃん」を持ってくるとは、ストーリーも一筋縄ではいかず、見ごたえあり。
今日は無神経なチャラ彦にまあまあイラついたけども、最後は吉田さんとの連絡先交換にいい仕事をして、視聴者にキャラを嫌ったままにさせない演出も心憎い。
かのを慕う後輩のメガネくんがまだキャラが弱いけど、今後どうなるか楽しみ。
よい。このドラマはよいぞ!!
最後まで見ます。
NHKが本気出したドラマは外れナシ!!