おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

東日本大震災 8年

 今年もこの日がやって来ました。

 8年………、

 早いなあ。。

 何千年単位の地球の地殻活動からすると、一瞬にも満たない時間だけど、人間感覚からすると、「喉元過ぎる」のに十分な長さでもある。

 人間は忘れっぽい。

「忘却」は精巧な思考能力を持つ人類に許された偉大なシステムでもあるけど、忘れることで生きていけることもたくさんあるけど、それでもやっぱり、忘れてはいけないのだな。

 震災の記憶。

 

 あの当時、私は大阪にいて、ネットで地震のニュースを知った。「津波が来たらしい」というのも比較的すぐに知ったけれども、なにしろ生まれてからそれまで、大きな津波が来た記憶がない。どちらかと言うと、「すぐ警報が出る割に、大抵何事もなく過ぎる」現象としてしか捉えていなかったのだ。

 それは多分、私だけでなく、日本中の多くの人がそうだったのではないだろうか。もし自分がいる場所で津波警報が出たとしても、(まあ、そうは言ってもどうせ大したことないだろう)とタカをくくって、避難が遅れた可能性は十分ある。

 10mを超える津波が襲ってくることも、川を遡上して辺り一帯を容赦なくなぎ倒していくことも、何もかも平等に破壊しつくすことも、まったく予想も想像もできなかった。

 津波がどんなに恐ろしく、人の命を遠慮会釈なく奪っていく災害か、まるで分かっていなかったのだ。

 

 私が忘れられないのは、mixiで乱立していた掲示板だ。

 陸前高田市や、閖上や、色んな地方の掲示板が立って、行方が分からない親や子供や親せき、親しい友人の消息を問うていた。

 遠くに逃げて無事だった、という書き込みもあったけど、そんなのはごく稀で、大抵が「〇〇地区で遺体で見つかりました。ご協力ありがとうございました」と締めくくられていた。

 ネット上のSNSに親しむようになって随分になるけど、私の記憶の中では、これが一番悲しくて痛々しい掲示板だ。

 今でも思い出すと胸が潰れそうになる。

 

 災害は必ず来る。

 こちらが備えていようといまいと、そんなことはお構いなしに、何の前触れもなく、突然襲ってくる。

 いざそうなったとき、少しでも命を繋げるように、平時こそ準備しておかなければならない。

 

 ……と言いつつ、これがなかなかでね。。。

 防災備蓄を一度は準備し、ローテーションで常備しておいたものの、その後事情が変わって引っ越すこととなり、移動先での生活が落ち着かず…ということで、今現在うちの備えは万端とは言えない。

 やっぱり、日々の日常に追われていると、「いつ来るか分からない」災害に万全の備えをしておくという行為が難しかったりもする。

 

 3月11日は、何はなくともまず、震災で命を落とした大勢の方々に黙とうを捧げる日。

 次に、いざ災害に襲われたとき、自らを生かすためにどう備えるか、考える日にしている。

 

 防災備蓄、再び蓄えようと思います。

 まずはアマゾンで水をポチろう。

 そんで、缶詰とかフリーズドライ食品とか、非常食をこつこつ集めよう。

 今年も、地震・台風・洪水・パンデミック、何が襲ってくるか分からない。

 備えあれば憂い…「なし」とはいかずとも、少しでも減らしたいですね。

 頑張ろ。