おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

ちょいネガな感想 ~おっさんずチーム帰れま10~

 おっさんずチームの「帰れま10」を見てからというもの、なんだか妙な気持ちになっている。

 それは、「おっさんずラブ」に出逢ってから初めて抱く感情で。

 今「おっさんずラブ」祭に沸いているこの沼で、こんな気持ちを吐露するのは、水を差すに決まっているから、一通り感想を書き終わってから、そしてほとぼりが冷めてから「あの時実は…」と明かそうと思っていた。

 でも、その気持ちがどんどん強くなる。

 書かずには次にいけないくらい。

 

 

 というわけで、今から記すことは、ちょっとネガティブな内容かもしれない。

 自分ではそうでもないと思ってるけど、

「今は楽しいお祭りの最中! シケたことは聞きたくない!」

とおっしゃる方はバックプリーズ。

 それでもいいよという方のみ、続きをどうぞ。

 

 

 

 

 

 いや、帰れま10、楽しかったんですよ。

 やっぱりさ、作品が好きだと、キャスト全員好きになるじゃないですか。

 そして、めちゃくちゃ仲がいいと本人たちも公言していたおっさんずチームが実際、ひとつテーブルを囲んで、わちゃわちゃしているところを見られて、ほわぁ~…て幸せな気分になったよね。

 鋼太郎さんをこんなバラエティ番組で見られるとは、ありがたい!! ご本人も、若干振舞いに戸惑う様子も見せつつ、おなじみのメンバーの中でリラックスした素顔を見ることもできて、いやー、マジで尊かったです。

 座長とのやりとりも、普段からこういう感じなんだなーと見てとれて微笑ましかった。

 

 

 で、これにもあの人、来たじゃないですか。

 そう、デリカットじゃない方のケント。

 これね、

(うわー、帰れま10にも出るんだ遣都!)

と驚くとともに、(……去年の林遣都日照りはなんだったんだろう……)て、1年前に思いを馳せてしまったよね。

 

 

 とそこでふと、

(もうこんなバラエティでこのチームのわちゃわちゃを見られることはないだろう)という思いに駆られてしまったんですよね。

 この番宣祭りもいつか終わる。

 そして、始まったばかりの映画もまた必ず終わりの日が来るのだ。

 

(えー……それはイヤだ……)

 

と思っちゃったんですね。

 今まで、何を好きになっても、そんな感情になったことはなかったのに。

 

 

 で、そこへ折よく…と言いますか、シナリオブックとオフィシャル本を入手したわけです。どのページも隅から隅までずずずいっと目を通しました。

※ここからネタバレです

 監督も徳尾さんも座長も、一様に

おっさんずラブの世界を綺麗に完結させることが出来てよかった」

と言っていた。

 そもそも、ドラマがきちんとした形で終わっている。それに「その後」を作るとなると…と、関係者一同苦労があったようだけど、ドラマ世界を包みこむ形で、さらに完璧な「終わり」を作ってくれた。

「やりきった」感が、行間から伝わってきました。

 

 物語は、完結してこそ価値がある、と私は思っている。終わる終わると言いながらダラダラいつまでも完結出来ない物語はダメだ。ファンを何十年も待たせてなお終われないなら、その作品はもう旬が過ぎているだけでなく、腐っていると思う。

 なので、「おっさんずラブ」を作ったメインの3人が同じ考えなのは嬉しかったし、「おっさんずラブ」がこの上ない形で完結したことも、とても嬉しかった。

 

 だから、

(あ、続編はないな)

と思ったんだよね。

「これ以上のものはもう作れない」という彼らの言葉は本心だと思う。

 そして、最高のものを作ってくれた以上、続編を作る意味は多分、あまりない。

 

 主要キャストは全員、主役クラスの役者さんだ。マロを演じた金子大地くんだって、堂々NHKの夜ドラで主役を張って、瑞々しい演技が話題を呼んだ。

 彼らには次の仕事、新しい作品がたくさん待っている。

 そして、役者として、どんどん新しいものに出逢いたいと思っているだろう。

 となると、

「これからもキャストを変えずに『おっさんずラブ』の続編を作って欲しい!」

という民の望みは、彼らが進んでいくのを妨げることになるな、と。

 

おっさんずラブ」という作品は、この上ない綺麗な形で完結し、完成した。

 これから映画のDVDも出るし、いずれ地上波で放映もあるだろう。

 でも、彼らが作る新しい物語に私たちが出会うことは、多分もうない。

 

 

 ……と思うと、こう、なんというか、ひどくやるせなくてですね……

 寂寥感というのかなんというか。

 ともかく、

 

(えええ~~~そんなのやだ~~~辛み~~~( ノД`)……)

 

 と、強烈に寂しくなったのでした。

 

 

 いや、私ね、ヲタ気質であると自認してるけど、言うてそれほど入れ込む性質でもないと思ってたんですよね。自分のこと。

 物事には必ず終わりがあるし、だからこそ美しい。

 終わってしまえば、(まあそんなもん)と割り切れてきたのだ、今までは。

 終わることは当然だし、それが一番いい形だと分かっていても、

「終わっちゃやだ!!」

と感じるのなんて、長く生きてきてマジで初めてかも。

 

 

 でも、でもですよ、そもそもこの作品て、奇跡の連続なんですよね。

 あまり欲張っては罰が当たる。

 

 

 何がどう奇跡かは次項で。

 そこを思う存分吐き出してから、劇場版がっつりネタバレ感想を書きたいと思います。

 これも、見終わった後ロスがひどくて、(ううう……スクリーンで春田と牧と部長に会いたいよう…)という想いがつのるのですが、そこはシナリオブックとオフィ本で乗り切ろう。

 

 

 あ、もし、シナリオブックとオフィシャル本を買おうかどうしようか迷っている民の方がいらっしゃいましたら、

「絶対に買いなさい!!!」

と百万回背中を押させていただきます。

 「永久保存版」に偽りなし。

 これぞ「実質タダ」ですよ!!