おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~がっつりネタバレ感想① …じゃなく前置き

 なんだかんだやってる間に、あっという間に1週間経ってしまった。

 もう9月。早いねー!!

 9月1日は映画サービスデー、ということで、二度目のDEAD行ってきました!!

 

 初回見た後、感想をどう書こうかアレコレ考えていた。

 ドラマ感想を読んでいただければ分かるのですが、私は好きなものは好きなだけがっつり、しかもかなり詳細に書き込みたいタチだ。しかし、ドラマレビューと同じように、各場面場面を細かくレビュっていては、書き終わるまでに何日かかるか分からない。

 かといってしかし……うーむ!と葛藤していたのですが、そんな中、2度目を見てきたわけです。

 以下、感想。

 

 

 めちゃくちゃ面白かった!!!

 むしろ初回よりも3倍楽しめました!!!

 

 あーもう細かいことはどうでもいいわ。

 ともかくも感じたままに書くよ!!

 

 先週観に行ったとき、席はかなり空いてたんですよね。開演10分前に入ったら誰もいなくてビビったくらい。その後ぱらぱらと席が埋まり始めたものの、2/3もいってなかったんじゃないかなあ。

 だから今日は予約なしで行こうと思ったんですね。電車に乗る前に念のため座席を確認したら、まさかの満席。

「マジか……!!」

てなった。

 後から考えたら、映画のサービスデーで、しかも夏休み最後の日。で、日曜日だ。混むのは当然かもしれないけど、先週の空きっぷりを見ている身としては、こんなにもたくさんの人が「おっさんずラブ」を観ようと思ってくれたことが嬉しかった。

 ホクホクしながら、すぐに次の回を予約しました。

 

 劇場版に賛否両論あるのは、ツイッターで目にしていた。

 それはそうだろうと思う。観た人の数だけ感想も異なるわけで、全員が絶賛するわけではないことは承知している。

 ネガティブな感想を抱く人を否定する気は毛頭ない。

 そこのところはご承知おきいただきたく。

 

 ただ、ネガティブな感想を目にして、

「えっそうなの?」

と不思議に思う感情は、自然な心の動きだと思うんですよね。

 なので、私は私の感想として、感じたままを書かせていただきます。

 

「心理描写が少ない」

という意見があるそうな。

 これが一番不思議。

「心理描写が少ないって……どこらへんが???」

というのが、私の正直な感想。

 

 ネタバレなし感想で、各キャラが1人残らずパワーアップしていると書いたけど、それは表情の芝居のことなんですよね。

 春田は春田創一で、牧は牧凌太として、スクリーンの中に生きて存在している。

 映画を観ているとき、田中圭のことも林遣都のことも思い出さないくらい。

 めちゃくちゃ表情が細やかで、目の動きや、何かを言いかけてやめる仕草、肩のすくめ方、ひとつひとつに、2人の思いが溢れている。

 部長もそう。黒澤部長は今回も完全に物語を引っ掻き回す笑い担当ヒロイン(ごめんね武蔵…!)なんだけど、随所で弾ける演技が凄い。

 改めて、(お芝居って、俳優って、凄い……!)と、私は胸が震えました。

 

 場面が転換して、(え、どういうこと?)と思うところは複数ある。

 けど、そのときは彼らの表情を見れば答えがそこにある。

 ジャスや狸穴さんは、表情がひとつの伏線になっているから、あえてどちらともとれる顔をしているけど、春田と牧は違う。

 その場面で、彼らが何を一番大事に思い、何に戸惑っているのか、顔を見れば観客にも伝わる。

 

 

 テレビと映画で何が違うって、それはもちろん「画面の大きさ」だ。

 映画だと、アップは大写しになって、表情の変化はより繊細に伝わる。

 その分、アラも目につきやすいと思うんだけど、この映画にはそれがない。少なくとも、2回観た私には分からなかった。

 繰り返す。どの場面でも、春田は春田で、牧は牧だ。

 カップルならではの生活感とか、思いがすれ違ってぎくしゃくする様子とか、甘いムードから一転してケンカが勃発するシーン、どの場面も、観客の心をぐっと掴んで、物語に引きずり込む。

 さっきまでキラキラデートでこっちもテンションあがってたのに、気がついたら睨み合う2人を前にハラハラして、手に汗握っている。

 感情がジェットコースターのように操られて、非常に忙しい。

 演技には全力で取り組む座長と遣都が、テレビと映画の違いをどれくらい演技に反映させているのかは分からないけど、演出する監督がそこを考えなかったはずはないと思うんですよね。

 だから、台詞が少ない場面でも、春田と牧、2人の心の揺れ動くさまが、そのまま観客に伝わるのだ。

 ドラマ版よりむしろ、劇場版の方が心理描写は丁寧なんじゃないかと感じました。

 

 

 今日は周りのお客さんもすごくよかった。

 マナーのなっていない人が周りにいなかったし、笑える場面では声をあげて笑って、めちゃめちゃアットホームな雰囲気でした。

 特に、私の隣に座ったおばさまがナイスリアクションだったの。どの程度の濃度の民の方かは存じ上げませんが、今日が初回だったらしいのね。春田が牧のために買った指輪をよりによってバイクの荷物の上に置いちゃうところ、

「あ…!」

と小さく声を出してて、聞いていた私はふふってなった。

 あ、そうそう、エンドロールが終わる前に立つ人もいませんでした。もし私の周りのお客さんが立って帰ろうとしたら全力で止めようと心の準備をしていたんだけど。笑

 ラスト、春田から牧へのキスで、隣のおばさま、また

「アラ~……」

と感じ入った様子。

 ブラックアウトの後、場内の明かりがついたとき、誰かがちょっと手を叩いたら万雷の拍手の波が起こりそうだったけど、その勇気はなかった。笑

 けど、お隣のおばさまが実に満足げに

「純愛ね…!」

と仰っていて、私の心は満たされました。

 

 

 帰り、どんな人が観に来ているか、ちょっと様子をうかがってみた。

 男性一人客が予想以上に多くて、これもなんだか、嬉しかったです。

 カップルや家族で来ていた人も多かったけど、年齢層も様々。割と年齢高めの親子と思われる2人連れもいた。

 いろーんな方に観てもらえる映画になっているようで、感無量でした。

 

 

 というわけで、次からやっと本当にネタバレ感想です!

 もうこの際なので書きたいことは全部詰め込んでいこうと思う。

 いつ終わるか見当もつかないけど、見切り発車で行きまっす。

 しばしおつきあいください!!