年末です。と言うかもう大晦日。
皆さま、忙しく過ごされているのではないでしょうか。
私は実家に帰省中です。
こないだの日曜日、朝の出発でした。
なので、「質問箱」への皆さんからの回答は、高速バスの中で読んで、(へえー)と感心したり(そうだったのか!)と唸ったりしていました。
私から皆さんへの、素朴な疑問だったのですが、皆さんが寄せてくださった回答のお陰で、思いがけず927以降の自分の心の動きをなぞることになりました。
こうして、ひとつの行動が波紋のように拡がって、予想外の結果を生むの、面白いですね。
さて、それで得られた結論がひとつあったので、書いておこうと思います。
改めて言っておくと、私はお空編否定派です。あれは失敗だった、と断じています。
お空編が好きな方は読まないことをお勧めしておきます。
「おっさんずラブinthesky」、そもそも誰のために作られた続編だったのか。
続編とは、「おっさんずラブ」s1の成功があってのものでしょう。あの、テレビ史上稀に見ると言ってもいい成功は、もちろん、「おっさんずラブ」を愛して、SNSで拡散し、盛り上げてきた、ファンがもたらしたものだ。「我々OL民が」と言ってしまって差支えないと思う。
その、熱烈なファンたるOL民のためでないのなら、何のために作ったんだろうか。
キャストの都合で、全員揃わなかったという事情があったのは分かる。一部キャスト入れ替えとなるのも、これまでのヒットドラマでもよく見られたから、それだけなら誰もここまで否定しなかっただろう。
だけど、発表されたsky編の内容は、今まで聞いたことがないほど前作ファンを無視したものだった。
座長と吉田鋼太郎氏の2人が続投。
それだけならいい。名前は前作と同じ「春田創一」と「黒澤武蔵」。
民が一番納得できなかったのはここだ。せめて名前を変えてくれ、という悲鳴のような呟きをあちこちで見かけた。私も記事で書いた。
しかし、その簡単な処置を、おっさんずチームは取らなかった。
あれだけのヒットを飛ばした作品のキャラを、「使い回す」という愚挙に出た。
単発版の春田と2018年連ドラ版の春田が、同名の別人であるように、今回もまた、「同じ名前の別のキャラ」という設定で行こうとしているのだと、最初は理解していた。
苦悩の挙句引き受けた座長も、せめてビジュアルを変えようと髪形を一新し、新しいドラマの世界に飛び込んで行ったらしいことは知っている。
しかし、その座長をして、(前の春田と一緒じゃん!)と脚本が苛立たせたことも、彼がちらりと覗かせた本音から伺い知れた。
春田と牧が永遠の愛を誓った指輪の画像を投稿した数時間後に、sky編の新キャストの画像を投稿した公式。
「おっさんずラブ」の成功の一端を担った「武蔵の部屋」の画像を躊躇なく消して、sky編の黒澤機長が運営する「武蔵の部屋」に変えてしまった公式。
せめてアカウントを変えてくれと、ここでもまた、ファンの悲嘆に満ちたメッセージが寄せられたが、公式がこれらの声にこたえることはなかった。
それならそれで、前作の影をすべて消し去ってくれるのなら、まだよかった。
sky編の作中にちょくちょく現れる、前作と同じ小物や場所、演出。
自分を納得させながら、気持ちを新たにして楽しもうとしていた前作ファンも、ここで遂に心が折れてしまった人もいる。
さて、ここまで列挙してみると、もう明らかですよね。
かつてあれだけ私たちに寄り添ってくれていたと感じられた「おっさんずラブ」公式チームの姿は、もうどこにもない。
「おっさんずラブ」というドラマを愛し、盛り上げた我々民を無視すること、いっそすがすがしいくらいだ。
もう興味を失ったから情報を追ってないけど、コンサートも、s1とs2、いっしょくたにやるんでしょ? s2の詳細発表前に発売したチケットで。すげーな。
テレビ局とか芸能界の事情はよく分からないし、モンスタークレーマーになりたくなかったから、じっと黙ったまま考えていたけど、こうして振り返ってみて、自分の中で結論が出た。
もし私がプロデューサーなら、大コケの可能性もあった前作をここまで支えて、数々の賞を獲る原動力となってくれたファンに対して、感謝の念しかないし、もしも続編がなかなか当初の意図通りにいかなかったとしても、ファンの気持ちを逆なでするようなことは絶対にしない。
続編のクールはもっと後にずらし、劇場版が終わってからの発表にする。
そしてもちろん、「こういうの入ってたら喜ぶんでしょ?」的な前作の小物のチラ見せなんか、厳に禁ずる。
と言うか、牧のいない世界で「春田創一」と「黒澤武蔵」の名前を使いまわすなんてあり得ない。
今の「おっさんずラブ」公式チームに、前作を支えたファンの姿はまったく映っていない。
前作のファンを無視し、蔑ろにしてはばからないチームが作るドラマ。成功するはずがなかったのだ。
sky編の失敗は、約束されたものだった。
今の公式とかつての公式、まるで別人だ。どうしてこうなってしまったのか、知るよしもないし、もう興味もない。
2018年連ドラ版「おっさんずラブ」の大ヒットは、テレビ史上に燦然と残る成功例だけど、2019年の続編は、前作ファンを蔑ろにした史上稀に見る失敗例として、語り継がれていくのではなかろうか。
というのが、私的独断と偏見に満ちた927OL事変総括でした。
あくまで私個人の、であって、もちろん「おっさんずラブ」を愛するファンを代表するものでないことは、改めてお断りしておきます。
記事の内容的に、「我々OL民」と大きな主語を使った方がふさわしいと考えて、あえて使っていますが、不都合があるようなら変更します。
あと、「後出しなら何とでも言える」という批判があるのも承知しています。
私だってね、せめてs2がもっと面白けりゃと思って、3話までは努力して見たんですよ。まだあのチームへの期待があったんですよ。
それがあの出来だもの。そりゃガッカリもしますって。
つか、何がしたかったんだろ、あの人たち?
でもですね、(感謝の心を忘れた者に未来はない)という当たり前の事実に気づくことが出来たのと、この境地に至ることが出来たのとで、私の中では今年の一連の騒動にすっぱり区切りをつけることが出来たのです。
今、非常にすがすがしく、サッパリとした気分です。
心の中の大掃除が終わった気分。
憑物が落ちたと言ってもいいかもしれない。
で、「926までのおっさんずラブの世界」=「おっさんずラブ」として、今後も変わらず愛で続けることが出来るな、と改めて思いました。矛盾するようだけども。
OL事変に引導を渡すことで、927以降を「なかったもの」に出来るというかね。
落としたモノは2019年に置いていきます。
さて、「天空不動産の奇跡」の記事を今年中に書いて劇場版のレビューは終わり、としていましたが、今日中の投稿は難しいかもしれません。出来ればアップしますが、多分出来ないような気もします。
新年一発目になるのかなあ。
ということで、ご挨拶しておきますね。
それでは皆さん、2019年お疲れ様でした。色々ありましたね。笑
皆さまお元気でよいお年をお迎えください。