ワタクシ、表題の通り、寒いのが好きなんです。
だから1年のうち、この季節が一番好きかもしれない。1月生まれというせいもあるんですかね。めちゃくちゃ寒い冬に生まれたらしい。母が私を産んだとき、産室の暖房が壊れていて、しかも夜明けの5時くらい。寒かったことしか記憶にない、と言っていて、私の寒いの好きはそこから来ているに違いない。生まれてからの環境で、寒さ暑さの耐性が決まる、てちょっと前になんかの記事で読んだわ。
で、生まれ育った山陰は、冬はそこそこ寒い土地。日本海からの寒風吹きすさぶ日も多いし、子供の頃は、雪が降って30cm程度積もることもよくあった。雪って、楽しいじゃないですか、子供にとっては。そこらじゅうアミューズメントじゃないですか。
大人になった今でも、頬がぴりっとするくらい空気が凍てついて、吐く息が真っ白になって夜空に消えていく…みたいな冬の夜が無性に好きです。
空気が乾燥しているからビールもうまい。
だもんで、秋が深まって気温が下がってくると、(お、そろそろアイツが来るな…カモン!!)と冬将軍を待ち構える心持ちになるんですが、これがなかなか来ないんだ。
関西は気候が温暖で、特に今住んでいるところは本当に暖かい。過ごしやすいんだけど、ちょっと物足りないんだな。
「今日は寒くなりそうです」
という天気予報を信じて、着込んで出かけて、仕事を終えた帰り道、(大して寒くないじゃん…)とちょっとガッカリしながら帰る、ということを何度繰り返したか。
やっとこないだから本気で寒くなりましたね。ていうかもう2月やけど。もう3月が目の前やけど。
多分すぐあったかくなって春が来ちゃうんだろうけど、今のうちめいいっぱい寒さを味わっておこう、と思っております。
「寒いのが好き」
と言って、
「あ、私もー! いいよね、寒い季節って!」
と共感を得られることは、あまりない。
「ええっ、そうなん!?」
とか、
「へえー!」
と驚かれるか、大体そういう反応。大人だからみんな言わないけど、(変わってるなー)と思ってるらしいことは分かる。
特にここは温暖な土地だからかな。みんな暖かいのに慣れていて、ちょっと寒波が来ると
「寒~!!」
と寒がる。「寒い」と感じる体感温度が、私と周りとで7~8℃くらい違うみたい。
以前、それほど寒くない(私にとっては)のに周りがダウンジャケットでもこもこ着ぶくれているのを、本気で不思議に思っていた。
(なんでこんな暖かさでダウンなんか着てるんだろう…?)
で、「オシャレは我慢だ」というポイントに気づいて、
(あ、そうか! オシャレだから着込んでるのか!)
と納得した。
それが勘違いで、みんな本気で寒いと感じてダウンを着ているのだと分かるのに、数年を要した。
今日はそれほど寒くないな、と思って出かけて、出先で
「寒いですね~!」
と挨拶されて、
「え、寒いですか?」
と素で聞き返してしまったこともある。
なので、外に出かけるときは、皆さんの服装をよく見て、あまり浮かないように気をつけております。
多分、これは寒い土地出身で温暖な場所に住んでいる人あるあるなんじゃなかろうか。
雪がよく降る土地で育つと、雪が降る寒さって、まだ寒さのMAXじゃない、と分かってるじゃないですか。問題はその後で、「道路が凍結するかどうか」によって、備えが変わってくるからだ。
夕方雪が降って、あまり積もらずに道路が濡れた状態になって、日が暮れた後にぐっと気温が下がる夜がある。そういうとき、何の備えもなく1日を終えてしまうと、翌朝起きてつるつるに凍った道路を見て途方に暮れることになるわけで。
この刷り込みが強いので、小雪がちらつく程度だと、「ちょっと寒いな~」くらいにしか感じないんだよね。。。
「寒ッ!!」
と感じるくらい冷え込むと、私はなんか、(よーし!!)とやる気が出る。
身体動かしてあったかくなるか!と元気になる。
基本、冷え性じゃないというのもあるかもしれん。
ところがこの季節、感染症が流行する季節でもありまして。
今年はアレですね。テレビをつければアレの話題で持ち切りですね。ていうかもうその話題しかやってないような気すらする。新型コロナウィルス。
幸い、周囲ではまだ発症者の報告がありませんが、職場にもマスク着用義務の通達が来ました。
マスクは必須、外から室内へ入ったら必ずうがい手洗いアルコール消毒。こまめにやっているせいで手が荒れてきたけど、仕方ない。
マスクが市場から消えたり、かと思うと高額で転売されていたり、消毒用のアルコールも販売中止になったりと、色々と話題が途切れない。
来るかもしれない、とずっと言われていたパンデミックの予行演習と思えば勉強になる、と思っていたけど、これはもしかするとパンデミックそのものになるかもしれない様相を呈してきた。
感染したからと言って必ずしも重症化しないらしいのはいいけど、無症状のまま感染を広げる可能性のある人が一体どれくらいいるのか、把握しようがないのが不気味だ。
とりあえず、自分にできることをするしかないですね。
なので、前述のウィルス対策に加えて、「ちゃんと食べてよく寝る」を実行しております。
1日の疲れをきちんと取って、翌日にもちこさないの、大事ですよね。
ところで、大概の人が「春」という季節が好きみたいだけど、私は反対に春が苦手だ。
別に天邪鬼で人の逆を言っているわけじゃなく、子供の頃からそうだった。
ぴしっと凍てついて締まっていた空気が緩んでくるのもあまり好きじゃなかったし、暖かくなってぼーっとかすんだ感じになるのも、(なんかイヤ)と思っていた。
クラス替えがあったりなんだりで環境に変化があって、ストレスを感じる季節でもあるからかな。
「春愁」という言葉を知ったとき、(そう!それ!)とめちゃくちゃ共感した。
桜もあまり好きじゃない。
でも、王道と違う好みを言うと、あまり芳しくない反応が返ってくることが多いので、言う相手はよく選ぶようにしています。
一ツ目国の寓話、私には他人事じゃないなあ、と感じられる場面が多かった。
どんなときでも、自分と違う相手に対して、「え、なんで?」じゃなく、「あ、そうなんだ~」というスタンスでいたいですね。
色んな個性の人が、その個性を殺すことなく、のびのびと過ごせる環境が、豊かな土壌を作るのだと思います。