続きです。
えーと、ブログの世界も色々ありまして、アクセス数を稼ぐタイプの記事を量産して(外注して)載せているブログもあるじゃないですか。
ああいうのだと、タイトルとか記事の書き方とか、セオリーがあるんですね。
そのセオリーにのっとるとすると、「私が糖質制限を勧めない理由」とか、内容が一目で分かるタイトルがいいらしい、ということは知っている。
で実際、ズバリ分かるタイトルの記事ってクリックしやすい。
……だけれども、自分の記事につけるタイトルとしてはどうにもね。出来ないんです。「センスが合わない」これが一番の理由かな。
ブログの収益化自体を否定しているわけではなく、タイトルのつけ方とか、見出しをつけて箇条書きにした方がいいとか、それが私の感性と合わない、というだけ。
何度かやってみようとしたんだけど、(………ダサ!)てなってしまって、出来なかった。
まあそれはいい。
糖質制限ダイエットって、一時期本当に流行りましたよね。私がまだ20代のとき、その名前ではなかったけれども、似たようなダイエット法がありまして、半年ほどやってました。若かったこともあって面白いように痩せた。人生で一番痩せてたかも。
でももう二度とやらないと思う。
理由は以下。
1.日本人の一般的な生活に合わない
一人暮らしで誰とも食事を共にしないなら不可能ではないけど、普通に暮らしてると、誰かと一緒に食べたりする。会食とかもそうだし、貰い物もありますわね。
糖質を全然摂らないと、まず驚かれる。私がやっていたときは、メジャーじゃなかったから、本当にビックリされた。
いちいち説明するのが非常にめんどくさかったです。いちいち説明したけど。若かったわ~。
食事って、社会生活を営む上では、コミュニケーションとして必要だったりしますからね。
健康な人が極端な食事制限をするのは、デメリットも大きいと思います。
2.必要な栄養が摂れない
そもそもさ、米だのパンだの麺類だの、糖質をなぜ人類が主食にしているか、その意味を考えた方がいいと思うんですよね。
「手っ取り早くエネルギーを得られるから」
であって、穀類の量産が可能になったからこそ、我々人類の知能は爆発的な飛躍を遂げたのだ。
つまり、脳が働くためには、主食からのエネルギーが必要なんですよ。人の身体はそのように出来ている。
摂りすぎの人や、病気の人は適正な量にコントロールする必要があるけど、ちょっとくらいぽっちゃりしているからと言って、健康上なんの問題もない人が糖質をいきなりゼロにしてしまうのは、身体への負担の方が大きいと思う。
あと、ご飯食が優秀なのは、腹持ちがいいのと、腸内環境を整えてくれる点ですね。
3.ダイエットとして効率がいいとは言えない
人の身体が消費する熱量のうち、最も燃えるのが基礎代謝ですが、「食後熱産生」も消費カロリーの10%を占める重要な要素です。
これは何かというと、食事をした後に身体が熱くなって、汗かいたりする、アレですね。食べた後、消化するのに結構カロリーを使うんですよね。人の身体は。
これが、糖質とタンパク質の組み合わせがもっとも燃えると言われています。
たとえば野菜サラダに置き換えたりすると、摂取カロリーが減って体重は落ちますが、食後に燃えないんですね。草ばっかみたいなサラダをドンブリいっぱい食べたって身体が熱くなったりしないもんね。
あと、よく言われるのが、「飢餓状態だと判断して身体が脂肪を燃やさなくなる」という説ですが、あれはホントです。
考えてみれば人類の長い歴史で、飢餓に悩まされることがなくなったのってほんの数百年のことで、日本に限って言えば江戸時代だって何度か飢饉があったし、戦争中だって食べ物がなくて大変だった。
言わば、飢餓サバイバーの子孫が我々なわけで、遺伝子にはちゃんとそのスイッチが刻まれているんですね。遺伝子ってすごいね…!
筋肉も減ってしまうので、よりいっそう燃えにくい身体になってしまう。
なので、カロリーコントロールは必要だけども、糖質制限して燃えにくい身体作るなんて非効率なことやるより、バランスよく食べて、燃えやすい状態にしといて、運動した方がいいと思います。
4.寿命が縮む(かもしれない)
あとはもうこれですよ。寿命縮めてまでやる必要ある…?という話。
このくだり、この動画が超参考になります。
この分野、いまだに研究されているということは、最終的な結論はまだ出ていないわけだ。お医者さんだって、糖質制限を推奨しているドクターもいれば、はっきりと反対の立場を表明しているドクターもいる。
こういうのって、やっぱり自分の頭で考えるのと、実際試してみるのが大事だと思うんですよね。
鵜呑みはいかん。
私もこれまでいろんなダイエットを試してみましたが、結論
「ぜんぶバランスよく食べた方がいい」
に落ち着いております。
何か一つの食材を偏って食べたり、逆に一切ゼロにしてしまったり、極端なのはよくないし、長期的に見てどれほど意味があるかは疑問。
好き嫌いなく、よく噛んで、腹八分目。
昔の人の言葉は侮れない。
食習慣って、糖質と野菜や肉・魚・豆類、海藻等の栄養素を組み合わせて摂ることで、お互いの吸収効率をよくしたり、血糖値の上昇を抑えたり、腸内環境を整えたり、複雑な人体のシステムを動かす重要な習慣だ。糖質を摂らないことで、全体のバランスが崩れて、本来ならかからない部分に余計な負担がかかったりする。
また、1日のうち三度、決まった時間に食事を摂ることで、ホルモンがそのように働くようになる。毎朝七時にごはんを食べていれば、七時前には空腹になり、そこへ燃料補給すると、脳や体の隅々までエネルギーがいきわたって、交感神経が活発化し、1日元気に働くモードになる。
この辺は多分、それぞれのライフスタイルに合わせて調節可能な部分だけど、まあともかく、安易な糖質制限はよくないし、中年を過ぎてから極端に糖質を摂らない生活を続けると、寿命が縮むような大ごとにもなりかねないよ、という話でした。
以上です。
コロナ太りに悩んでいる方で、ダイエットしようかな?と考えている方の参考になれば。