おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

にがくてあまい

 この自粛生活にも、歓迎すべき変化というのもいくつかあって、そのひとつはネットで視聴できるドラマ・映画がめちゃめちゃ充実したということだ。

 以前探したときには見つけられなかったんだけど、ふと(そう言えば今なら見られるかも)と思い立って探してみたら、アマプラにありました。

 「おっさんずラブ」放送時からすると、ビデオパスとか、アベマとか、アマプラとか、有料のサービスに金を惜しまなくなってるからなあ、私の方も。

 ひとつ沼に落ちると、かくも財布の紐は緩むのだ。



 さて以前から観たかった「にがくてあまい」、本日視聴しました。

 面白かったです。

 以下、ざっくり感想。

 ネタバレしてますので、未見の方はご注意を。

 



 まあこれを言ってしまうと身も蓋もないんだけど、主演の二人が美しいよね…!

 川口春奈林遣都、二人とも超がつく美形なので、いつどの瞬間を見ても絵面が綺麗。眼福。

 世間に顔を晒す職業についてくれてありがとう…!て拝みたくなった。

 

 

 ラブ・ストーリーの王道は、ともかくも二人が「正反対」という路線だ。

 その路線にのっとって、川口春奈が演じる江田マキは偏食でガサツなOL、林遣都が演じる片山渚は筋金入りのゲイのヴィーガン青年。

 酔い潰れたマキを渚が家まで送る羽目になり、住んでいたマンションを追い出されるタイミングだったマキが、渚を半ば脅迫する形で強引に同居生活を始める。



 マキは野菜が嫌いで、見るのもイヤ!というほどの拒否っぷりだったのに、同居の条件として「出されたものは全部食え」と言い渡した渚に渋々従って彼の手料理を食べ、「何コレ美味しい!」てなって、野菜を食べられるようになる。

 この、料理をする渚と、美味しそうに食べるマキの場面が度々出てくるんだけど、包丁で野菜を刻む遣都は美しいし、もぐもぐ頬張る川口春奈ちゃんも可愛いし、ここ見てるだけで幸せになる。

 なんなら最初から最後まで特にストーリーの起承転結もなく、淡々とただ渚が料理して、二人で食卓を囲む様子をドキュメンタリー的に見せてくれてもいい。

 それくらい、二人の食卓が豊かで、そこに流れる時間を共有したくなる。




 映画としての出来は、うーん、それほど高くないと思う。

 物語的には核となるはずの、渚の兄についての真相は語られないままだし、前半に出てきたタレントの女の子の出し方も中途半端。(原作では兄に絡む人物らしいので時間の関係で端折ったかと思われる)

 仕事でテンパったマキが麦茶を必死に探し出して飲むシーンがあるんだけど、(……なんで?)と感じた疑問が解消されるまでが長すぎる。

 ところどころ、(雑だな…)と感じる部分がある。



 ……なんだけれども、前述したように、二人でいる絵面が美しいのよ。ともかくも。

 私は自身が料理を好きで、野菜も大好きなのと、食べたものが人を作るのであり、食とは人の根源であると思っているので、美味しい野菜を美味しく料理し、食べさせるという行為自体に、映画が描く以上のメッセージを受け取ってしまっているかもしれない。

 だから、見る人によって受け取り方が全然違ったものになるだろうなーと思いつつ、私は楽しんで観ることが出来た。



 あと、主演二人の演技力に負うところは大きいと思う。マキはそこそこワガママなので、えーこれ実際やられたらどうよ…ということもしちゃうんだけど、川口春奈がやると、ギリ許せる。渚も、若干手を焼きつつ、内心は可愛いと思っている様子が伝わってくる。

 全然違う2人が、段々心を許し合って、時間だけでなく、別の何かを共有するようになり、距離が近づいていくさまは、見ていて心を打たれるものがあった。

 そうなんだよな、他人と住むって、自分の思う通りにならないし、ストレスに感じることもあるけど、違う個性とぶつかることからのみ得られるものも確かにあるわけで。

 マキと過ごすうち、渚も変わっていく。

 こうやって誰かと過ごすのって悪くないなあと思わされました。



 

 て言うかさ、渚みたいな可愛い青年が家にいて、料理作ってふるまってくれるとか、最高じゃない? おまけにゲイってことは、どうこうなっちゃうこともほぼないわけだから、うわーそれいいじゃん…!て一瞬夢見そうになったわ。笑

 でもそうやって住んでるルームシェアの人、現実にいそうだけどね。




 ただ、渚がマキに向ける感情は親愛と友情であって、ラブではないんだな。途中で(これどうやってラブに持ってくの…?)と思ったら、最後までそのままだった。

 だろうな、と思って、そこはリアルでよかったです。

 私は原作を知らないんだけど、このまま一緒に住んでいたら、もしかするとラブが芽生えるかもしれないし、それは分かんないよね、と思えるラストでした。




 休日の昼下がり、コーヒーでも飲みながら気楽に見るにはうってつけの映画かもしれない。

 あと、川口春奈ちゃんと遣都のファンなら、見て損はないですね。

 



 以上、雑な感想でした。



 以下、くだらない追記。

「マキ」て打つと私のパソコンは「牧」を第一変換に出すので、いちいちカタカナに変換しなくちゃいけない。めんどくさいんだけど、(よしよし、そのままでいいんだよ、愛いヤツめ…)とちょっとニヤニヤしながら上の記事書いてました。笑

 あともう一つ、こないだ「天使にラブソングを」のレビュー記事でちらっと「チアダン」について触れたんだけど、今週地上波で放送するんですね。ビックリした。

 で、今日は沖縄に行ってたことが露見した俳優が謝罪したとネットニュースで読んで、直後に「にがくてあまい」見たら、その当人が出てたからこれもビックリした。

 …とここまで書いてから今日のテレビ番組をチェックしたら、今日の今日、鶴瓶の「家族に乾杯」、ゲストが川口春奈ちゃんの回が再放送。( ゚Д゚)

 立て続けに偶然が起こると面白いですね。