おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

愛の言葉

 ええと、現在連載中のOL小説、遅々として進みませんが、なんとか「了」の字までこぎつけようと、地味に格闘は続けております。

 でもやっぱ小説って難しいですね。

 

 

 そもそも何に着想を得たのかというと、この自粛生活ですよ。YouTubeをめっちゃ見るようになったと書いたけど、ある動画を見まして、そこでの言葉にハッとしたわけです。

「私たちは大人になればなるほど、『好き』という気持ちを隠すことばかり上手になる」

 確かになあ。

 私は割と、折に触れて大事な人には感謝の気持ちを口に出すように努めているつもりだけど、面と向かって「好きだ」とか「あなたが大切です」とか言えるか?と聞かれたら、自信がない。

 あなたがいてくれないと困るよ、というのは、例えば冗談混じりに「今死なれたら困るで!」と笑いにまぶすとか、「私より先に死なんといてね」とか、そういう感じで言っていて、向こうにもそれは伝わっていると思うんだけど、どうだろうか。

 

 

 essayで書いたように、私が小さいときは割と欧米風の文化というか、うちの母親が「世界一大切な私の娘」と臆面もなく言う方だったんだけど、まあもちろん今はそんなこともなく、愛情表現としてはごく一般的な日本の親子なんじゃないかと思う。

 うちの母は、難点はそりゃ数え上げればキリがないけど、母親としての点数を娘の立場からつけるとするなら、120点だ。

 あの絶対的な、何があっても味方!という信頼感を幼少時の私に与えてくれたおかげで、私が自己肯定感溢れる人間になった。それがどんなに人生を生き易くしてくれているかは既に書いた通り。

 その後ずーっとサザエさん的なほのぼの家族だったかと言えば、そんなことはなくて、母一人子一人と構成員が少ない割に、一触即発というか、なかなかにハードモードだった時代も長かった。私の成人後の方がハードだったな。

 でもそれも、私が母との関係をじっくり考える上で、「親子だから」という理由でどこまで相手に尽くせるか、とか、無償の愛はどこまでか、とか、話し合いを望まない相手を話し合いの土俵に引っ張り上げるにはどうすればいいか、とか、それはそれはたくさんのことを思考して試して意気消沈してまた気を取り直して……みたいなことを重ねていくうち、人間としての経験値を上げてもらう原因になったことも間違いない。

 なので、(このお母さんでよかった)と今でも思っている。

 母も私も好きなエッセイストの佐野洋子さんが、一人息子との関係を書いていて、

「もしもデパートで息子が売りに出されていたら、どの母も迷わず我が子を買うだろうけど、反対に母親が売りに出されていたら、息子は母を買わないだろうな」

みたいな文章が印象的だったんだけど、私は次選べたとしても今の母を選ぶと思う。

 母に対しては、手をかけて一生懸命に育ててくれたのに、こんな仕上がりでごめんね……という気持ちもある。

 

 

 さて、それを当の母親に言えますか?という話。

 いやーー、正直ハードルが高いよね!笑 言えます? 皆さん。

 普段のトーンでは言いにくいから、結婚式なんていう人生の一大イベントで「親への手紙」というコーナーが設けられてるんだろうけど、それくらいな強制力がないと、なかなか言えないですよね。

 でもね、コロナで私も考えた。大事な人とある日突然会えなくなることはあり得る。劇場版のジャスティスみたいに、ケンカしたのが最後の言葉になっちゃうかもしれない。

 祖母が亡くなったのも悲しかったけど、長く認知症を患っていて、去年あたりからもう私のことは分からなくなっていたのと、年齢から覚悟もしていたので、まだ何とか耐えられた。

 もしこれが母親で、しかも死に目にも会えず葬儀にも出られず…ということになったとしたら、冷静さを保っていられる自信はない。

 お互い生きて、相手の言葉を認識出来るうちに、言っておいた方がいいよね。。

 

 

 とまあこんな思いから小説を書き始めたんですが、リアルの自分の身の回りも考え直す気になりました。

 私は周りの人には本当に恵まれていると思う。

 まずは友人から、感謝の意と、日頃思っていることを伝えていこうと思います。

 うわ、そう決めてみると、ドキドキするね!笑 普段封じているけど、私の中にもシャイで恥ずかしがりやの人格があったんだな。忘れてたわ。

 

 

 あとね、長かった自粛生活の時間を、少しでも「あの時間があってよかった」とプラスの記憶にしたいんですよね。じゃないとつまんないじゃん?

 筋トレ成果はじわじわと出始めてまして、最近周りから

「痩せたね?」

「細くなった!」

と言われるようになってきました。嬉しい。

 体重はそれほど変わってないんだけど、引き締め効果って凄いですね。

 

 

 というわけで、「周りの人に気持ちを伝える」週間を始めていこうと思います!

 皆さんもよかったら是非!

 

 

 あ、OL小説の方はですね、私はともかく「牧を幸せにしたい!」という一心で書いてますんで、牧が幸福で死にそうになる予定です。

 ともすれば春田がエライ漢前になりそうになるので、(いやいやドラマのはるたんはこんなこと言わんやろ)と、ポンコツみを残すようにするのに骨が折れます。

 私が書く春牧には当て馬もライバルも登場しないだろうなあ。

 こっちも頑張ります。ハイ。