こないだからまたKing Gnuを聴いている。
今度はこれ。
この歌を初めて聴いたとき、ぎょっとした。
ヒットを出すと、その歌一本になる歌い手も多いのに。
「一発屋」と呼ばれる現象は芸人の専売特許ではなく、ちょっと売れてはすぐ消えていく泡沫のような歌い手もたくさんいるというのに。
あれだけ売れた「白日」を、こうもアッサリ超えてくるのか、と。
King Gnuの歌は何故こうも中毒性があるんだろうか。
この世界の誰もが 君を忘れ去っても
随分老けたねって 今日も隣で笑うから
怯えなくて良いんだよ そのままの君で良いんだよ
増えた皺の数を隣で数えながら
井口悟のハイトーンボイスを、耳が歓ぶ。
終わると、もっと、もっと、と脳のどこかが欲しがる。
聴くと必ずドーパミンだかオキシトシンだか、幸せを感じるホルモンが出ている。
そんな歌。
常田大希の創造の泉はこんこんと湧き出ていて、当分水が尽きることはなさそうだ。
これからどれほど、こうやって私たちを歌によって満たしてくれるのだろうか。
同じときを共有できてよかった、と心から思えるアーティスト集団の一つ。
「千両役者」といい、ありがちな英語のタイトルじゃないところもいいですね。
人生なんて三文小説のようなもの。
でも勿論、投げ売りなんてしなくていい。
間違えたら何度でも書き直せばいい。
とりあえず、飽きるまであともう1万回くらい聴きたいと思います。