おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

引退ノススメ

 基本、時事ネタはあまり書かないことにしてるんですが、たまには。

 あの人、またやらかしましたね。

 そう、森さんですよ。

 私と同じ年代の人なら、「森と言えば失言。失言と言えば森」くらいの認識はあると思う。

 この方、定期的に大きな失言をやらかす方で、20代くらいからもうその認識を持っていた当方としては、

(そんなやつがなんでまだ第一線なん…?)

という点が軽くホラーではある。




「女性が参加した会議は長い」

 んでしたっけ。今回の失言。

 なんか、国内だけでなく世界中から顰蹙のバッシングをくらって、慌てたのか、謝罪をなさったようですけど、いやいや、この人の中に女性に対する尊敬なんか1ミリもないことは、よく知られた事実だと思う。

 少なくとも私はその認識でした。



 何度も書いてますが、私は47歳にして未婚の独身です。当然子供もありません。

 多様性を認め合う社会になってきて、私のような立場の人間が世間様から石を投げられなくなったことはありがたいと思いつつ、少子化を促進していることに関しては、申し訳ないなあ、と思っております。



 でもね、この人がかつて言った、

「子供を産んでない女性に税金を使うな」

的な発言については、とんでもねーな、としか思わんわ。

 というか正直、

「はあ?」

ですよね。

 何言ってんですかね。マジで。

 日本の少子化が進むのは、私のような人間とか、同性愛者とか、「結婚して子供を産む」選択をしない人たちのせいじゃないでしょうよ。

 

「産みたいのに産めない」

 

 これが大問題なんでしょうが。



 異性同士で結婚して、子供を持ちたいのに、女性側の会社に理解がなかったり、経済的な問題だったり、待機児童の問題だったり、なんだかんだで、「産みたい人が安心して産める」社会を実現していないことこそが少子化の肝だと、私は理解している。

 だってそうじゃない? 産みたい人が安心して産めるのなら、こんなに問題になってないよ。

 でもそうじゃない。産みたくても、心安らかに産めない現実。「逃げ恥」の新春特番では、その現実を描いて秀逸でした。




 産める人、産みたい人が、

「これだけ社会のサポートがあるなら何とかなるな! よっしゃ、産もう!」

と思えるなら、ここまで少子化になってないはずなんですよ。

 そのために税金を余分に収める必要があるなら、我々としても異論はないわけですよ。

 だけど、そうじゃないじゃん。

 実際は、子供一人産み育てようとするなら、その女性にめちゃくちゃ負担かかるシステムじゃないですか。

 だから産まない選択をする人が多いのであって。



 て言うかさ、そんな現実、一秒たりとも真剣に向き合ったことがないからこそ出てくる発言だと思うんですよね。

「子供を産んでいない女は」云々。




 でね、問題は、このジジイ一人が害悪なんじゃなくて、このジジイをのさばらせている周囲も同質で同罪という点なんですよね。

 この人がこの発言をしたとき、血相変えて「それはおかしいと思います!」と言った人が1人でもいたかどうか?

 いなかったみたいですね。

 おかしいと思ったかどうかすら怪しい。




 もう、こういう人がこの先変革するとか、そんなことは期待できない。

 今さらもう無理でしょう。

 それよりも、80過ぎたご老体である、のみならず、頭の中身も昭和からアップデート出来ていないことが明らかなこの人に、引導を渡せていないのが超大問題だと思う。

 

 

 でもさあ、女性蔑視のすべての人に対して思うんだけど、

「自分、誰から生まれたん?」

て問いただしたいよね。

 この見た目いかついお爺ちゃんだって、かつては赤子で、お母さんのおっぱいを飲んで、げっぷの世話もしてもらって、おむつを換えてもらったはずなんですよ。

 お母さんはお〇ん〇んの皮の間の〇ンチを丁寧に拭いてあげたりしたはずなんですよ。

 それはもう、人は誰しもそうなんですけどね。

 

 

 まあともかく、あなたの不明のあれやこれやも、年齢からくる耄碌ということで話がつくんだから、そろそろ引退しなされ、という話でした。