おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

32年ぶりの帰還

 おはようございます。

 朝っぱらから記事を更新させていただきます。




 さて、引越後、新しい生活にもほんのすこーし慣れてきました。

 故郷とは言え、ここで「暮らす」のは、出て行って以来。

 18歳で大学進学と同時に家を出たので、実に32年ぶりのことになる。

 アウェーとはいかないまでも、慣れるまでは色々大変なこともあるだろうと覚悟しての帰還だった。



 で、早速「洗礼」を受けておるわけです。

 こないだまで私が住んでいたのは神戸。神戸というのは実に住みやすい気候の土地で、冬は暖かく、夏も過ごしやすい。いわゆる「瀬戸内気候」に属するところで、山と海に挟まれているからか、風の抜け具合もまことによろしく、お天気もよい。

 降水確率60%で、「ところにより雨」とかだと、これはもう「晴れ」と同義。

 台風なんかも大体それていく。

 私にとっては、水が合わないというか、なんか住みづらいな、と感じる面も少なからずあった土地だけど、気候に関しては住みやすさ100点満点だった。




 そして、越してきたのは松江。

 帰ってきた日は晴れていたが、その後どんどん雲行きが怪しくなり、先週の月曜からはずっと雨だった。

「ずっと雨」というのがどういうことか、雨が降らない土地の人にはちょっと想像つかないかもしれない。

 24時間、降りっぱなしなんですよ。それが3日、4日と続くんですよ。

 つまりその間、当然だけど太陽は顔を出さない。地面は濡れっぱなし。

 湿気はハンパなく、部屋干しした洗濯ものもなかなか乾かない。神戸では、サンルームのついた部屋に住んでいて、そこに干しとけばシーツでも毛布でもよく乾いた。冬の雨の日だろうと、朝干して夜乾いてないなんてことはなかった。

 それが松江だと、昨日干した洗濯ものがまだ湿ってるなんてことはザラ。毛布なんて恐ろしくて今の時期は洗濯できない。

 まあこれはうちが古いせいも大いにあるんですけどね。

 先週1週間で日照時間は正味1時間あるかないか。

「山陰」の呼称の実態を、改めて体感することになった。

 島根県て、ポーラの美肌県グランプリで3年連続1位取ってたけど、そりゃこんだけ陽が差さないんだから、みんな肌白いわけだよ。乾燥の心配なんてないし。



 それより何より、寒い。寒い土地なのは承知していたけど、予想を遥かに超えて寒い。

 全国の気温が15℃とかでも、うちは大体10℃切ってる。神戸では真冬でも暖房つけない日が多かったけど、松江では毎日がんがん暖房つけないと快適に過ごせない。

 一軒家なので、床の温度が低い。寝るときなんか、こたつ敷を敷き、その上に敷布団、電気毛布、毛布、とこれだけ敷かないと、床からしんしんと伝わる冷気が身体を冷やして、夜中に寒さで目を覚ますことになる。

 掛ける方も同様で、ニトリのNウォーム使ってるけど、アレ1枚で太刀打ちできる寒さじゃない。アレに、分厚い冬布団と、もっこもこの毛布と3枚でようやく安眠できる温かさを確保できる。

 それでも、こう、布団の中に熱がこもって、手の先をちょこっと布団から出したりするじゃないですか? あんなことすれば、数秒で布団から出した部分が致死的に冷えて痛くなるので、慌ててひっこめることになる。

 まあこれは、暖かい神戸に慣れていて、「暖房をかけたまま寝る」という頭がなかったからだけど、そんなわけで現代の暖房器具を駆使して安眠できる環境の確保に努めないと、おちおち寝てもいられないわけです。

 電気代が恐ろしい……

 それでも「いつもに比べたら暖冬」なんだって! しぇー。




 そして、田舎に帰ってきて思い出したこと。

 それは、「夜が暗い」こと。大阪、神戸と都市部に暮らしてきたので、夜も車通りが近く、部屋の電気を消しても真っ暗ということはなかったし、無音でもなかった。

 実家は…というか、正確に言うと「生家」なんだけど、ここは近くにある道路の車通りが少なく、夜ともなればほぼゼロになる。なので、テレビやパソコンをオフにすれば、環境音以外は無音になる。電気を消せば真っ暗。私が寝起きしている部屋は、窓の外に街灯なんかもないので、本当の「闇」に近くなる。

 都会だと、深夜になってもなんやかんや外もがちゃがちゃうるさいし、ちょっと出ればコンビニもやってるし、夜更かししやすい環境だった。

 それが、帰ってきてからは、外がしーんと静まり返っているのに、自分だけ起きてやかましい音を立てているのに気が引けて、11時にもなれば(……寝るか)と早々と床をのべて寝てしまう。

 これが、私にはとても心安らぐ環境だった。都会育ちで慣れない人だとどうか分からないけど、真っ暗で無音だからと言って別に怖いこともないし、余計な刺激がない分、すっと寝てしまう。

 それと比例して、お酒を飲む量も格段に減っている。多分、元の1/10くらい。

 こっちに帰ってきて一番休まって喜んでるのは私の肝臓だと思いますね。




 天候や環境のことだけで言えば、大阪や神戸に住んでいた方がいいこともたくさんある。

 それでも「帰りたい」と思うのが、望郷の念というやつなんですね。宮部みゆきの「火車」だったか、東京以外の土地には、出て行った人を惹きつける何かがある、みたいな一節があったと思うけど、本当にそうだと思う。

 18で出て行ったときに、「いずれ帰ろう」と思っていた。大体50くらいと思っていて、いざその年齢になったとき、すっと「じゃあ、帰るか」と思った。

 思っただけでなく、「帰ります」と口にしたら、色んなことがそっちの方向へ向かって動き始めた。

 自分の行動を決めるのは自分の意志なんだなあと思う。

 そして大切なのは、口に出して言うことだ。




 新しく仕事を始めて、大変なことなんかもっともっとあるだろう。

 暑い寒い雨が降るだけでなく、人口減少、過疎化、若者がいない、経済が不活化している、問題は山のようにある。

 だけど、私は島根が好きで、大阪に住んでも神戸に住んでも、それは変わりなかった。

 せっかく戻ってきたので、自分に出来ることをやっていこうと思っている。




 引越についてもまだ書いてないことがあるので、ぼちぼち書いていきます。

 これでまたすぐ数か月後に引越となったら、こないだの引越で得られた知識があるので、スムーズに無駄なく進められるんだけど、生まれ育った土地に戻ってきたので、恐らく人生最後の引越になると思われる。

 …と母に言ったら、

「いや、それはまだ分からない」

とぼそっと言っていた。

 そうね、人生まだこれから、先に何があるか分からないけど、とりあえずこの環境に慣れていこうと思います。




 次からはリターンズの感想を書いていくよ!

 ではまた。

引っ越し完了!

 こんにちは。久しぶりの更新です。皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。

 さて、先日無事に引越を終え、故郷へと戻って参りました。



 ……と一言で言うと簡単なんですが、いやー………大変だった。

 引越って、アレじゃない? 人生で過大なストレスがかかるイベントのうち、三本の指に入るよね?

 過去もね、何度か引っ越ししてるけど、思えば近場の移動だった。

 今回は、30余年に及ぶ関西での生活にピリオドを打ち、故郷への帰還となる、いわば人生のターニングポイントでもあったため、んまあ予想を遥かに超えて大変でした。




 年末に前職を辞し、今年は頭から時間はあったんですが、何しろ有休もほぼ取れないようなブラックな職場だったもので、辞めてからはしばらく魂の洗濯とばかりに呆けてまして。

 そのうち、(出来るだけ要らないものを断捨離せねば)と、荷物の整理に取り掛かったんですが、これが本当に時間がかかった。

 モノに執着がない方だと自分では思っていて、捨てるor捨てないの判断は出来るんだけど、「正直要らないけどゴミ袋に入れて捨てちゃうのは気がひける」というものがあるじゃないですか。それが本とCD、DVDの類。

「売れるものは売ろう」と思ってたけど、売るのって手間と時間がかかるんですよね。買取してくれるところをネットで見つけて、申し込む。タイトルを控えたり写真を撮ったりして査定…という部分でまず、相当労力が要る。近所に店舗がなくても、地方から東京方面の店にもアクセス出来るのはネット社会のよさだけど、他にもやることが山ほどある中で、段ボールに綺麗に詰めて配送の手配をして…というのが億劫で、結局後回しにしてしまった。

 古本は、近所に古本市場があったので、せっせと持ち込んで買取してもらったけど、私は車を持っていないので徒歩で行くことになる。そうすると、重いのを頑張って運んでも、ゴミみたいな金額にしかならないわけですよ。

 古本だから、モノの価値としては仕方なくても、忙しい中労力を費やして行う作業の費用対効果として考えると、ランチ代にもならない金額だと、(んー……)てなる。

 結果、「捨てた方が早い」んですよね。

 あと、CDね。いっときkat-tunにはまって、デビューの時からのCDとDVDを買えるだけ買ってたから、それが大量にある。

 売ろうと思って、状態を確かめると、同じCDが2枚も3枚もある。

(なんで同じやつが3つもあるんだ……?)

と自分の行動が理解できず、しばし頭を捻る。もう10年近く前のことだからなーんも覚えとらん。

 よーく記憶をたどってみて、

(そう言えば……通常盤と初回限定盤となんちゃら盤と、パターンがあったんだっけ)

(あーそうそう、特典ついてますみたいな。コンビニ受け取りにして特大ポスター取りにいそいそ行ったっけ!)

(アコギな商売しやがるぜ、と思いつつ、まんまとハマっとったんやった!!)

と思い出し、(ヲタってすげー~~)と当時の自分の情熱に他人事のように感心したりするんだけど、思い出したところで、

「もうこんなに要らんな」

てなる。音楽をCDで聴く時代じゃなくなったしなー、こんなサブスク時代が来るなんて夢にも思わなかったなー、と感慨にふけりつつ、売るつもりで丁寧に整理して綺麗にしたんだけど、さてその大量の〇ニーズグッズ、売るにしても買取査定してもらうにしても、何しろもうひと手間も二手間も要る。

 結局、迷っているうちに引っ越しが迫ってきて、「あーもう持って行って向こうで考える!」てなって、引越荷物に入れました。

 実家に戻ってみたら、昔使っていたCDプレイヤーがそのまんまあって、まだ使える状態だったので、

(え、じゃあ、しばらく聴き直してから処分しようかな…)

ということに。笑

 どうだろう、レコードみたいに、CDが復権する時代がくるのかしら。




 後はひたすら掃除。賃貸なので、「原状回復」して疵のない状態で明け渡しせねばならぬ。

 お風呂とかトイレとかは、モノがつるっとしているので掃除しやすかったんだけど、手強かったのはガスレンジと換気扇だった。

 料理は好きだけど掃除はそれほど……ていうか全然好きじゃないので、コンロ周りは結構汚れが蓄積していた。

 ダイソーでお掃除シートをしこたま買い込んで、毎日せっせせっせと磨いておりました。コゲがこびりついたやつとか、換気扇フィルターの油汚れとかは、なんか強力な洗剤に頼りましたけど、基本セスキと激落ちくんで乗り切った。

 3LDKと家が広い分、掃除しないといけないパーツも多く、1月半ばから来てもらった母にも助けてもらって、片付けと清掃に邁進した1月でした。




 とは言うものの、私の場合、仕事を辞めて時間はたっぷりあったので、過去の引越に比べると余裕はあったと思う。

 一人暮らしなのにこんなにもモノを所有しているのか…と、溢れ返るモノたちに慄きつつ、ひとつひとつ

「これは要る。使ってないけど要る」

とか、

「これは要らない。なくなっても不便じゃないし残念でもない」

とか、向き合いながら処理していった。

 気をつけていたのは、断捨離「しすぎない」こと。もう要らんな、と思っても、後から(あーアレがあったらよかったのに)と後悔することも結構あるから。

 安いし、また買えばいいやと思っても、積もり積もれば膨大な数になる。

 あと、使ってないしここ数年存在を忘れていたけれども、「捨てる」ことに対して心が痛むときは、あえて捨てないようにした。

 後から「やっぱり要らない」と捨てることは出来るけど、捨ててしまった後で取り戻すことは出来ませんからね。




 前述したように、途中から母に来てもらったんだけど、それも正解だった。

 引越作業って、孤独じゃないですか。段ボールに荷物詰めていくときなんか特に。それを、

「あーこのカップ、実家から持っていったやつでしょ」

「そうそう。未だに一軍で使い倒してるよ」

「へえー。モノ持ちいいねえ」

だの、

「あれ、これ、私があげたやつだ。家に帰ったらお揃いの食器があるわ」

「そうだね、私と一緒に30年ぶりの再会だね」

だの、なんやかんやお喋りしながら進められたのは、かなり楽しくて気楽な作業だった。

 2人ともコーヒー飲みなので、なんかっちゃ

「あーもうここまで! コーヒー飲もー!!」

とコーヒーブレイクになって、アマプラで映画観たり(そしてそのまま作業がストップしたり…笑)。

 小麦粉や砂糖の在庫を減らそうと、クッキーを焼いて、それをぼりぼり食べながら作業したり。

 一人でするもんじゃないですね。引越って。




 転出の手続をして、郵便局に転送願いを出して、電気やガスの会社に転居日の連絡をして…と諸々やっていくと、(あー引っ越すんだな。ここともお別れだな)という実感が沸いてくる。

 実家に帰ることは1年以上前に決めていて、特に未練もなかったので、毎日すがすがしく、新生活にワクワクした気持で過ごしていた。

 あ、そうそう、不用品回収業者でちょっとしたトラブルになって、その後の予定が変更になったりもしたんだけど、それについてはまた改めて詳しく書くことにする。

 悪徳業者、滅びればいいのに。




 最後までバッタバタでしたが、無事引っ越しを終えました。

 今ちょっと落ち着いたところ。



 というわけで、またここから更新していきたいと思います。

【春牧小説】もしも牧が春田秘蔵のセクシー本を見つけたら(再掲)

 こんばんは。今宵も閲覧いただきありがとうございます。

 鋭意引越準備を進めておりますが、掃除しても掃除しても、箱詰めしても箱詰めしても、作業が終わりません。まるで賽の河原積み。。

 まあ、

「よーしやるぞ!!」

とやる気出して、1時間黙々と作業したら、

「ああ頑張った。コーヒー飲も」

と、コーヒーを淹れて、そのまま2時間まったりしちゃったりしてるからかもしれん。

 

 

 なんかのついでに久しぶりにpixiv覗いてみて、前自分が書いた春牧小説読んでみた。んん、完全に試験前に突然部屋の掃除を始める受験生と同じだな。まあそれはともかく。

 ここにも載せてたことあるんだけど、小説はほぼ取り下げてしまっていた。

 自分で書いたことすっかり忘れて読んでみたら、意外と読めたのと、マイマイが鉄平兄と結婚しててちずが「お義姉さん」と呼んでいるという設定がリターンズとハマっていて、ぽろっと書いた未来予想図的なストーリーが割と当たっていたという点でも面白かったので、再掲してみます。

 2018年版の後だから、牧くんのキャラが今よりかなりしおらしい。

 まあそれはそれで。

 

 

 辛い状況にあったり、心がしんどかったり、みんな色々ありますよね。

 読んだ方の心が少しでも軽くなったり、慰められたなら幸いです。

 

 

 

www.pixiv.net

 

 

スピンオフドラマ「春田と牧の新婚初夜」レビュー

 さて、予告から時間が空きました。

 以下、レビューというか、感想です。




 第一話で春田と牧が再会するところからドラマは始まる。

 もう既に書いたけど、春田が牧の顔を見つめて、

「牧、お帰り」

と言う台詞に、万感がこもっているのが感動的。

 2018年度版からこの2人を見てきた民は恐らく、ここでみんな春田と同じ立場に立って牧に(お帰り!!!)と心の中で告げたことだろう。

 それに対しての、一度口を開きかけて躊躇い、ニコッと微笑んで、

「……ただいま」

と照れ臭そうに言う牧の台詞。

 5年間留守にしていたけど、また「牧凌太」として戻ってきた遣都自身の「ただいま」にも聞こえて、

 

(……牧くん、帰ってきたんだ……)

 

と涙腺決壊した民も多かろう。





 で、このスピンオフドラマの舞台は、春田と牧の新居。

 新居なんだけど、見慣れたグッズがちょいちょい目に入るので、なんかすごくしっくり来る。

 こたつに入ってくつろぐ春田と牧が画面の中央で、カメラの視点はほぼ2人の目の高さで固定されていて、シットコム形式の掌編になっている。

 これがさ、2人の台詞回しも動きも実に自然で、どこまでが演技でどれがアドリブなのか、判別しがたいほどに「春田と牧がリアル」だった。

(大雑把な筋書きと、『ここではこの台詞』みたいなのだけ決めて、あとはアドリブなのか?)

と思わされるくらい。

 散らかし放題の部屋を見渡して

「きったな!!」

「掃除してぇ…」

からの

「もーー!!!」

と声をあげるのも、もう全部牧くん。

 タッチ式の冷蔵庫を見て、大仰に驚くんじゃなくて、

「え、すご」

とボソッと言うだけなのもリアル。実際、ホントにビックリしたら、ああいう反応になりますよね。

 帰ってきたらきたで、一瞬で「牧凌太」に成りきるのは、さすがの林遣都である。

 



 でね、この、「こたつ」ですよ。

 こたつとみかんって、日本人のDNAに刻み込まれてません?

 そんで、そこに座るのなら、そりゃもう当然ちゃんちゃんこでしょう。

 いや、うちはないんですけどね。入ると必ず寝てしまう悪魔の道具だと気づいてから、こたつなしにしてるんだけども、こうやって見ると、

(原風景だな……)

て感じますね。

 だからなのか、このスピンオフドラマを見ると、無条件にほっとしてしまう。

 2人と一緒になって、くつろいでる気持で、なんならすぐそばで見ている感覚で、見入ってしまいますね。

 まあ、だからってビールのアテにみかんはどうかと思うけども。

「なんか、一軒家って、やっぱりちょっと寒いですね」

と言った牧に、

「じゃあホラ、ちゃんちゃんこ着ろよ。ホイ!」

と着せかけようとする春田を遮って、

「これどこで買ったんですか」

ちゃんちゃんこを返す場面で、春田というか座長が何故だか「ぷっ」と吹き出してしまう。そのまま、こらえきれずにくっくっく…と笑っちゃって、これは前後の場面からしても意味がよく分からず、視聴者からすると(?)てなっちゃうんだけど、多分撮影の合間だか、NGテイクだかで、座長と遣都にしか分からない何かがあったんでしょうね。それを思い出して笑っちゃったんだ、きっと。

 そんなところも、2人の仲の良さが窺い知れてヲタ的には美味しいし、どこからがアドリブか分からないこの掌編ドラマのゆるさなら、これでいいと思う。



 何が嬉しいって、今までは牧くんに関してはすべて過去形でしか語ることが出来なかったのだよね。

 春田と牧の結婚生活が続いているだろうし、様々な未来が展開するだろうけれども、それは妄想で補うしかなかった。

 それを、牧くん本人が、春田とのこれからを語っている。2人が仲良くビールを注ぎつ注がれつしながら、家計をどうしようだとか、家事の順番がどうしただとか、未来形で話しているのを聞くことが出来るなんて、こんな嬉しいことはないわけだ。

 何を話しても牧くんが終始笑顔で、心底楽し気なのもいい。

 ドラマ冒頭で、春田が「念願の新婚生活が始まった」とモノローグで言うけど、全OL民にとっても「念願の新婚生活」だったことは間違いない。




 しかし、牧くんのアレには魂消たね。

 

「てんてけてーんててーん!!」

 

 ですよ。

 

(  Д ) ⊙ ⊙  エッ……?

 

 てなりませんでした? 私はなりました。

 

  (;つД⊂)ゴシゴシ   (゚Д゚)え?

 

 ですよ。

 酔っているとは言え、そんなこと言うキャラだっけキミ?

(ま、まきくんだよね? あのまきくんが、テンテケ……??)

 

 と、事態を掴みかねているヲタの心など知らぬげに、続けて

 

「ぽんぽこぽんぴんぱーーん!!」

 

 ですよ皆さま。

 ビックリしたね!!!

 

 

 聞けば、遠距離とは言え、リモート飲みを楽しんでいたそうな。

 春田とつきあっているうちに感化されたのかなあ??と思ったんだけど、いや、そうじゃないかもな、と思い直した。

 人に対してシャッター下ろしがちな人って、内輪では驚くほどハジけて見せたりするもんね。

 まあいずれにしても、劇場版ではまだ春田に対して時々シャッター下ろしてたのが、なんかもう完全に心を許した感があって、

「素顔の牧凌太」

だった。

 

 

 春田のお小遣いの額が「1300円」と言われ

「絶妙に少ないネ!」

とおどけたポーズを決めるところとか、牧がせっかく飛行機の中で作った(それもマメだね)家事当番表に

「これ全部牧がやればいいんじゃないの」

と言って肩をどつかれるところとか、2人が可愛い場面はこの短いスピンオフドラマの中にいくつもいくつもあるんだけど、

「何笑ってんだよ?」

「楽しいなーって」

と、牧が笑いながら答えるところが、堪らなく愛しかった。

「楽しいねー♪」

「春田さんだなーって」

「春田さんだねー♫ ここにいるのは牧くんだねー♬」

 

 はぁ~、可愛い。100万回リピートしても可愛い。

 この2人、いつまでも愛でていられる。

 

 

 さて、「愛とは何か」がテーマだった2018年版「おっさんずラブ」とは異なり、「リターンズ」では「家族とは何か」が問われる。

 なので、愛を成就させ、晴れて家族となった春田と牧、2人の「家」が舞台となっていて、スピンオフの2人のやり取りも、恋人でもあり、親友でもあり、兄弟のようでもあり…と、ファミリー感に溢れている。

 だけれども、やはり、ようやく新婚生活を始めるスタートラインに着いた新婚さんでもあるので、例えばルームツアーで紹介されるお風呂場に風呂椅子が2つ並べてあったり、寝室は同じでベッドは一つ、作業スペースも2人隣合っていたりと、その辺も民のヲタ心を満足させる仕様になっている。

 ルームツアーを一通り終えて、ふと2人が向かい合っていい雰囲気になったとき、

 ♪~♫♪ オフロガ 沸イテオリマス

 と電子音声が告げ、

「お風呂に入ってきます」

と言った牧を、春田が止める。

「……そんなの後でいいだろ」

 

 2人の唇が近づいて―――

 

 キラン°˖✧◝✧˖°(効果音)  ――暗転――

 

 

 この展開、

 

「おおOh………ッ」

 くぅぅ~っと、頭かきむしった全国の沼民の悲鳴というか歯ぎしりが聞こえてきそうでしたネ!

 

 また暗転かよ!!! 

 お約束? お家芸なの??

 あと1秒さぁッ……!!!

 

 

 まあ、そんな声が聞こえたものか、それとも直接物申すツワモノがいたのかどうか、三話ではしっかりと唇を合わせたチッスを見せてくれましたけどね!

 

 2人の今後がどうなっていくのか、楽しみにしてラストまで見たいと思います!

 

 

 さあ、10分足らずの掌編ドラマのレビューにやっぱり3000字を費やしてしまう己の変態ぶりと、ちょうど最終回が引越にかぶるのがどうなるのか気がかりですが、本日はこの辺で。

 以上!

別れの宴

 お久しぶりです。あっという間に1月も終わり。

 

 さて、私はと言えば、こないだは久方ぶりに友人を大勢招いて、せっせとおもてなし料理を作っておりました。

 

 

 

 豚肉のリエットと、干し柿と生ハムとクリームチーズのカナッペ。

 豚肉のリエットは、豚バラ肉で作ったパテというか肉ジャムというか、そんな感じ。時間はかかるけど簡単で美味しい。そして死ぬほどワインに合う。

 干し柿&生ハム&クリームチーズの組み合わせも好評でした。上から黒胡椒をかけたらなお美味。

 

 

 そしてこれです。サーモンのパイ包み。

 中味はこんな感じ。

 

 

 これも、手間暇はかかるけど、素人にも出来て美味しいおもてなし料理。

 もう、パイ生地から作ったり、ホタテのムースを手作りしたりはしないだろうな…という予測の元、人生最後かもしれん、という覚悟で作りました。

 その割にはのほほんとした顔してるけど。パイの魚が。

 これもね、もっと「映え」る飾りつけにしてもよかったんだけど、「映え」にそこまでこだわれないので、これが限界だった。

 

 

 海老のビスクも、剥いた殻を炒めるところから作って、すこぶる美味しかったんだけど、お味噌汁のお椀に入ってたりして見映えはイマイチなので、載せるのはやめときます。

 たくさんお料理作って出して、とホスト役をやっていると、完成した料理の写真を撮る余裕もなかなかないのですわ。

 

 

 デザートは苺のティラミス。

 薔薇をどうしても作りたくて、わざわざピンクガーナをネットで取り寄せて、頑張って作ったのに、6個の薔薇をこさえたところで限界が来て、(もういいや、ココア振っちゃえ)とこの大雑把な仕上がり。

 9人呼んだんだから薔薇も9個作ればよかったのに。

 いや、でも、2日前から仕込みしてて、当日も5時半起きで、起き抜けからパイ生地を麺棒で伸ばしたりしてたからさ……

 パイ生地伸ばして、ホタテのムース作って、鮭の処理して、成形して、ティラミスのフィリング作って、薔薇を作ったところで(もう無理……)と力尽きた。笑

 

 

 まあでも、友人たちにはとても喜んでもらえて、思い出に残る宴になりました。

 私も渾身のおもてなしをして、気が済みました。やりきった感。

 私が遠方へ引越してしまうので、気軽に会うのは難しくなるけど、お互い元気でいれば、また会える。 

 うん。

 

 

 こうしている間に「おっさんずラブリターンズ」もどんどんストーリーが進み、世間ではあっと驚くようなことが次々起こっていますが、それについてはまた今度。

 本日はここまで!

 

スピンオフドラマ「春田と牧の新婚初夜」があの日見た夢の続きすぎた件。

 ふー…………



 あのー、ですね。

おっさんずラブリターンズ」のスピンオフドラマ、10分足らずの掌編とは言え、レビュー的なものを書きたいな、と思って、もう何度も見てるんですよ。

 ていうか、あれからもうずっと見てるんですよ。



 見るともう、見入っちゃって、気がつくと終わってるんだよね……



(ああ、そうだ、ぽけっと見てるだけじゃいかんのだよ。レビューレビュー)

と思って、再生ボタンもう一度クリックするじゃないですか。TverだからCMやるじゃないですか。何度も何度も何度も再生してるから、もうCMの順番も、誰が何言うかも全部覚えちゃったくらいだよ。で、本編が始まって。

 10分後、「始めに戻る」になるんですよ。



 いや、でもこれは、そうなるだろうと思う。

 何故なら本当に、「かつて見た夢が実現してしまった」状態だからだ。



 振り返ってみると、3年前、こんな記事を書いてるんですよね。

 

 

ktdmtokttn.hatenablog.com



 この当時は、「おっさんず」チームが、役者もスタッフも全て変わらず、春田&牧の続編が作られるということは、叶わない夢だった。

 もう、このドラマを愛した全てのファンが、心の底から熱望したんだけど、それは叶わないのだと、熱望が絶望に変わった夏でもあった。

 色々事情もある、仕方ない、と呑み込んで、諦めて、それでもついつい、自分の願望を書かずにいられなかったのが上の記事だった。




 ……それが今、令和6年になって、叶っちゃってるんだもんなー。




 「7年や10年平気で待てる」と言っている、2020年の私に教えてやりたい。



「そんなに待たなくても叶うよ!」

と。

「牧くん、帰ってきたよ! 無事はるたんと新婚生活始めたよ!!」

と。



 新居の居間で、こたつに座ってくつろぐ2人の姿を見ていると、本当に何度見ても、

(夢じゃないだろうか…)

という感慨に襲われてしまうのだった。

 到底叶わないだろうと思っていた夢が叶うことって、あるんですね。実際。

 

 

 生きていてよかったな。




 ……というわけで、まだちょっと、レビューを書き起こせるほど冷静になれません。

 スピンオフのレビュー記事はもう少し先になりそうです。




 これも含めて、人生てホント、何が起こるか分かりませんね。

 出来ることは、一瞬一瞬、「今」楽しめることを楽しむこと。




 ということで、色んな巡り合わせに感謝しつつ、もうあと少し、ドラマ鑑賞を続けたいと思います。

変態、始めました。

 思えば、このブログの看板を下ろしてから、ずいぶん時間が経っていたんですわね。もう1年以上まともに書いていなかった。

 春田と牧の時間が再び流れ出し、私の中の変態魂も息を吹き返して、またこのド変態ブログの看板を掲げ直した次第。

 OL特定班も絵師さん達も手芸部も、同じようにヲタ活を再開した模様。

 善哉。



 ここを初めて訪れた方は驚かれたかもしれませんが、ここは、おっさんずラブをこよなく愛する管理人が、一話につき微に入り細を穿つ超長文レビューを綿々と書き綴るブログです。常軌を逸している、とそしられても、まあ大体「その通り」としか言えません。

 それでもよければ、どうぞ過去記事もゆっくり読んでいってください。



 ところで、私は今週の後半から忙しくなる。週末に予定が入っているのと、母が来るので、来週からはこんなにノンキに何本もレビュー記事を更新するのは難しくなると思う。

 なので、家政夫のムサシさんに関しては第二話のレビューで触れるとして、書けるだけ書こうと思いますが、そのうち更新は途切れることになるかなあと思います。

 悪しからず。



 最終回が引越より前になるか後になるか、ちょうど分からんな…というところ。

 まあでも、年越しをこっちで一人ですることにしたのも、1月はゆっくりまったりすることにしたのも、ヲタ活的にはとてもよかった。



 ということで、第一話のレビューは終わり。

 次はスピンオフのレビューを書きたいと思います。