おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

LOVE!! トクサツガガガガ!!!

 おっと、ガが1個多かった。

 もしかすると面白いかな?くらいの淡い期待で録画してみた「トクサツガガガ」、予想を遥かに超える面白さでした!

 今夜の第二話も画面前で正座する勢いでリアタイしたよ!

 

 私は特撮ヲタではない。ないけど、初回のキャストテロップを流し見してて「岡元次郎」の名前を

(えっ…? あのスーアク界の神様みたいな次郎さん…?)

と2度見しちゃうくらいには、特撮世界になじんでるかもしれない。

 若手俳優を好きになると、色んな世界への扉が開くんですよ。特撮とかテニスのアレとか色々ね……(遠い目)

 初回冒頭の劇中劇のガチっぷりにコーヒー噴きそうになった。

 テロップで「協力:東映」とあって納得。さすが天下のNHKさん。声優陣も豪華すぎて、一瞬

「…日曜朝のテレ朝かな?」

と思ったもん。

 あれ、スーツも小道具もグッズも、ぜーんぶこのドラマのために作ったってことですよね。ちゃんと本職のスーアクさんが入って、もうこのまま番組作っちゃわないともったいないくらいの出来。すげーな。

 

 いや、でも特撮の世界って、奥が深いんですよ。なんとなく「子供だまし」なイメージを持たれているかもしれないけど、そうじゃない。子供が見るからこそ、よく考えられていて、世界観も作り込まれてる。

 だから、一話でかのちゃんが「大事なことは全部子供のときに(特撮から)教わった」って言うの、よく分かる。私も子供のころは一生懸命見てたなー。ライダーはよく分かんなかったけど、戦隊ものは好きだった。

 

 あ、そんで、いわゆる「特ヲタ」の友達もいます。今日の第二話見て、吉田さんの

「スーツは尻が命」

という名言でそのお友達を思い出しました。笑

 

 特撮に限らず、ヲタ属性を持つ人なら分かる「あるある」に満ちているのと、特撮のストーリーのごとく物語にメリハリが効いてて、終始テンポよく進んでいくので、一瞬も気をそらされることなく、気持ちよく見ることが出来たんだけど、そのテンポは間違いなく、小芝風花の演技力によるところが大きいと思う。

 テレビでは「あさが来た」からお顔を知っている女優さんだけど、「マッサージ探偵ジョー」でも割とはっちゃけた演技もいけるんだなあと思って見ていたが、今作の弾けっぷりは素晴らしい。

 表情の芝居と、モノローグとの合わせ技で、何ともいえない可笑しみを生む呼吸が、「おっさんずラブ」の座長の芝居と通じるような気がする。

 一番笑ったのが、1人カラオケで決めポーズと共に「疾風怒涛!」と口上を高らかに叫んでるところ。あ、そのあとの(サ、サカナクション!? …怪人??)とカツオ人間みたいなのを連想するのもおかしかったけど。

 特撮好きはいいけど、世間の流行をまったく知らないのもどうかと思うよ!笑

 

 コメディ大好きな私としては、優れたコメディエンヌをまた一人見つけた、という点でも、このドラマは当たりだった。

 コメディってね、難しいんですよ。ある程度は演出で計算によって笑いを作れても、そのシーンが本当に抱腹絶倒になるかどうかは、役者の天性のセンスによるところが大きいような気がする。「離婚弁護士」の天海祐希とか、「HERO」の松たか子とか、何度見ても笑える。

 小芝風花ちゃん、弱冠21歳にしてこの仕上がり。素晴らしい。

 今後が楽しみです。

 

 そして、隠れ特ヲタのかのちゃんが、周囲に潜んでいる仲間たちと出会い友情を育み成長していく…だけでなく、あんな強敵=「お母ちゃん」を持ってくるとは、ストーリーも一筋縄ではいかず、見ごたえあり。

 今日は無神経なチャラ彦にまあまあイラついたけども、最後は吉田さんとの連絡先交換にいい仕事をして、視聴者にキャラを嫌ったままにさせない演出も心憎い。

 かのを慕う後輩のメガネくんがまだキャラが弱いけど、今後どうなるか楽しみ。

 

 

 よい。このドラマはよいぞ!!

 最後まで見ます。

 NHKが本気出したドラマは外れナシ!!

おっさんずラブ 2019

 ふいー、3日目にしてようやく熱が下がりました。高熱に苦しむこと3日。しんどかった。。。

 ほぼ8割がた床の中にいて、時々スマホSNS覗いたりはしてたんですが、、

 

 今朝からなんだかタイムラインがざわついてるなーとは思っていた。

 そして飛び込んでくる不穏な単語の数々。。。

 「キャスト未定」ってナニ??

 映画のこと? 映画ならオールキャスト続投って決まったじゃん。

 というか、そんな旬を過ぎた情報なら、今このタイミングで沼の皆さんが騒ぐわけもないぞ。

 なんか新しく情報が出たのか……

 

 で、起き上がれるようになってから、ネットで検索して知りました。

 なんと、

 

おっさんずラブ 続編決定」

 

 のニュースが駆け巡ってたんですね。

 寝込んでいる間に。迂闊。。。

 

 そんで「キャスト未定」とな??

 何その中途半端な情報。どこが出したの?と思ったら、まさかのテレ朝発表でした。。。

 

 なるほど。沼のざわつきの原因は把握した。

 これは、そうなりますわね。

 

 まあ、アレだ。ともかくも、「おっさんずラブ」というコンテンツが十分稼げるポテンシャルがあることが分かったので、続編は決定した、と。

 でも、その他細かいことはまだ決まってない(もしくは発表できる段階でない)と。

 腐っても「おっさんずラブ」の産みの親の親、悪く言いたくはないが、そらあまりにも雑な情報じゃないですかね。

 

 他のコンテンツならそれでいいかもしれん。

 でもねえ、多分この沼で1億回は言われてると思うけど、この作品は、

 

「キャストありき」

 

 なんですよ。いきなり太字で言うけど。

 もう、そこは絶対に、絶 対 に 外せない。

 というか、キャストとスタッフ、すべてひっくるめた「おっさんずラブ」チームが作ったものじゃないと、OL民の誰一人、続編を喜ばないと思うな。

 

 なので、テレ朝が「よーし、この勢いに乗っておっさんずラブ続編もいっちゃおう!」て考えてくれたのは嬉しいけど、同じスタッフと同じキャストの面々をきちんと揃えた上で発表して欲しかった。

 

 沼では早くも「全然知らないおっさんを持ってこられても…」とか、「田中圭じゃないはるたんははるたんじゃないんだよ!!!」とか、やや悲愴な呻きがあちらこちらで上がっている。

 まあ、もしキャスト入れ替えなんていう事態になるなら、恐らくストーリーも新しくなって、春田と牧と黒澤部長でない、まったく別の誰かの物語になるんだろうと思うけれども。

 ①ストーリーそのままでキャスト入れ替え 

 ②ストーリーもキャストも刷新

 どちらにしても、私たちの望む「おっさんずラブ」続編の形でないことだけは確か。

 

 私は普段、自分の意見を言うとき、「私たち」と勝手に複数形にしないけれども、この沼でだけはその禁じ手を割と躊躇いなく使う。

 私たちは、座長のはるたん、林遣都の牧、鋼太郎さんの部長に恋をしたのだ。

 彼らの物語があまりにもピュアで、素敵すぎて、自分自身の殺伐とした日常を一気に変えてくれるパワーがあったからこそ、「続編が見たい!」「幸せに暮らす春田と牧が見たい!」と熱望したのだ。

 そうでないOL民がいるだろうか。

 

 私、割と(もし〇〇の役が他の俳優だったら…)とか考えて遊ぶの、好きなんですけど、

春田創一:

牧凌太:

黒澤武蔵:

 と他の役者さんを当ててみようとして、止まってしまった。脳が拒否して、動かないの。

 ですよね。座長が演らないなら、もうそれは春田じゃないし、林遣都じゃないなら、牧じゃない。部長はもちろんのこと。

 

 

 ただこの、「タイトルだけ残して中身入れ替え」というのは、残念ながら、割とよくあるパターンなんだな。

 以前書いたけれども、私がかつて愛した映画がまさにそれで、悲しい思い出となってしまった。

 もしおっさんずラブも同じ轍を踏むのであれば、私の中では「おっさんずラブ」じゃなく、「おっさんずラブ’」(←ダッシュついてます)か「亜おっさんずラブ」か、ともかくも本家じゃない。

 本家から近くて遠い親戚(はとこくらい?)な感覚で愛でようと思います。

 

 

 がしかし、今日はまだ水曜日。ここOLの沼的にはちょうど定休日に当たると言ってもいい。

 なぜならこの沼では、民が喜ぶめでたいニュースは土曜日に出ると相場が決まっているからだ。

 公式も座長ブログも沈黙を保っているのが救いと言えば救い。

 

 

 公式の中の人たちも、きっと沼のざわめきを天界からご覧になっていることだろう。

 そのうち、公式アカウントから正式な発表があるでしょう。茶目っ気のある公式さんだから、1月26日(土)の23:15かもしれない。

 それまで、あまり動揺せずに待ちたいと思います。

 

 

※追記

 

 頼むぜ公式!!!

 「キャスト未定」がOL民の新たなトラウマワードに登録される結果だけはごめんだぜよ!!!(動揺しまくり)

 

インフルエンザ罹患

 やられました。。。

 めちゃめちゃ気をつけていて、手洗い・うがいもこまめにしてたし、「20分おきに水を飲めばインフルにならない」とツイッターでみかけて実践もしていた。

 でもなるときはなりますね!

 

 いやー、39度越えとか久々すぎて超しんどかった。10年以上ぶりかなあ。

 高熱で息が荒くなるし、関節も筋肉も体中が痛い。

 熱が出たのが日曜だったので、今日の午前中近所の病院へ出かけてきました。

 

 しかし、アレですね。これだけインフルが蔓延してるんだから、少しでも感染のリスクを下げるのが病院なのでは?と何点か疑問に思った。

 第一に、クレジットカードが使えない。急な発症で、ちょうど手元に現金がなかった。念のため病院に電話で確認したら、

「現金のみです」

とのこと。

 仕方ないので、ふらふらしながらお金をおろしに行きました。マスクはしていたけど、不特定多数の人が出入りする場所なので、申し訳なさでいたたまれなかった。

 

 

 そして着いた病院。高齢の方でごった返していて、ほぼ満員。眼科の人も整形外科の人も一緒くたに座ってる。

 そんな中に混じって、ほぼ明らかにインフルの私が待たされること2時間。こっちもしんどいので、ただじっと座って待つことしか出来ない。途中で(どこかのベッドで寝かせてくれないかな…)と思ったくらい。

 これさ、小児科クリニックとかなら、大体「感染症疑いのある患者」と「そうでない患者」と、待合が分かれてますよね。

 こんなに高齢者が多い病院に、私のような発症したてのインフル患者を混ぜておくって、めちゃめちゃハイリスクなのでは……と朦朧とした頭でぼんやり思ってました。

 向かいの椅子に、見たところ80歳オーバーの大姉さま二人がいらっしゃって、出来る限り息を殺してましたが、伝染ってないといいけど。。。

 

 診断結果は

「インフルエンザA型ですね。5日間は外出を控えてください」

とのことでした。

 

 病院の締め日とかの都合があるのかもしれないけど、やはりクレジットカード対応にするべきだと思う。特に今みたいな時期、インフル患者にお金おろしに行かせるなんて、ウィルスをばらまくのを後押ししてるとしか思えない。もちろん患者本人にも負担が大きい。

 そして、内科を診るのであれば、感染症疑いのある患者はその他の患者から離しておいてほしい。病院に行って病気をもらってくるなんて、シャレにならない。

 

 私はまだ、インフルに罹患しても死に直結するような年齢ではないけど、高齢の方にとっては危険な病気のはず。

 現に、淡路島の老人ホームでインフルが流行して、7人が亡くなったそうな。

 

 ということで、医療施設には、「感染を拡大させない」ことを第一に、設備を整えて欲しいと思ったことでした。

 

 どれだけ予防を心がけていても、なるときはなるもんですね。

 この上は、しっかり身体を休めて、養生に努めたいと思います。

 皆さんもお気をつけて。

阪神淡路大震災24年

 今日、1月17日は、阪神淡路大震災から24周年の記念日でした。

 当時から関西に住んでいる者として、記しておこうと思います。

 おっさんずラブ関連の記事ではありませんので、興味のない方はスルーを推奨します。

 が、ちょっとでも興味があれば、さらっと目を通していただければ幸いです。

 

 いやもう正直な話、あれからもう24年経つなんて、信じられないというのが実感です。24年て。生まれた子供がとっくに成人している時間が過ぎたってことですよね。

 よく、昔の記憶を「つい昨日のことのように…」と表現するけれど、あれは比喩じゃなく、本当にそんな感じ。

 

 当時私は大学生で、折しも試験シーズンだったので、寝ずに勉強していた。もちろん外は真っ暗、辺りはしーんと静まり返っていた。

 そんな中、突然何か異音がした。それが地鳴りだと気づくまでに結構時間がかかった。ゴゴゴゴゴゴ……という不気味な響き。

 私がとっさに連想したのは、(どっかのアホな国が徒にミサイルか新型爆弾でも落としたか…!?)というものだった。

 それくらい、馴染みがなく、今まで聞いたことがない音であり、なおかつ、広範囲にわたって多数の人が聞いていそうな、物凄い音だったのだ。

 ドラマ「BRIDGE」の出演俳優松尾諭氏が「ポルターガイストかと思った」と言っていたけど、その気持ちはよく分かる。人はとっさに、聞いたことのある何かと結び付けて連想するんだな。我々にとっては、それがもう、映像の中にしか資料がなかったということだ。

 

 地鳴りから20秒だったか30秒だったか、正確なところは憶えていない。ともかく、そのうちに揺れがきて、(あ、地震だ)と気づいた。

 結構大きな揺れではあったけど、立って本棚を押さえていたくらいだから、後から考えれば大したことはなかった。

 狭い部屋を散らかし放題だったので、棚や机から何か床に落ちても、壊れることもなく、揺れが収まったあとは(うわー、結構揺れたな。ビックリしたー)で済む程度だった。

 他の部屋から「揺れたな~」と先輩が出てきて(大学の寮だった)、「凄かったですね~」「テレビつけよ」と会話を交わす余裕もあった。

 朝一はまだ普通にテレビ番組をやっていたんだけど、その時のニュース映像で、道路の高架が横倒しになっている衝撃的な光景を目にしたんだった。

 なんじゃこりゃ!!とビックリして、すぐ親に電話しに走った。ちょっと離れたところに公衆電話があったんですね。

 地震発生後すぐの時間は、まだ電話は普通に使えました。親もビックリしていて、

「なんかすごい地震だったけど、無事だからね」

と伝えて電話を切った。

 

 その後の混乱は、色んな記録に残っている通り。

 朝7時くらいのニュースでは、行方不明者が10人前後とか、そんな数字じゃなかったかなあ。

 そのとき既に、(どんどん増えるだろうな)という予感はあった。あったけどまさか、まるでネズミ算のように数字が膨れ上がるとは思ってもみなかった。

 あっと言うまに3桁に到達し、4桁になる頃にはもう、勘弁してくれ……とすがるような思いになったものだ。けれどもその後も死者・行方不明者を示す数字は無情に増え続けた。

 

 私が親と話をした直後から、電話はほぼ不通になった。今と違って、誰もが携帯電話やパソコンを持っている時代でもなかった。情報はテレビとラジオのみ。辺鄙な場所だったので、ラジオは電波が不安定で聞けなかった。頼みのテレビは、各局どこも震災のことばかり報道していて、被害が尋常でないこと、神戸が瓦礫の山と化したこと、道路は分断され、物資も救急車も消防車も被災地にたどり着けないことなど、状況が絶望的になっていく様子を映し出していた。

 神戸には友人・知人がたくさん住んでいて、その人たちの安否もなかなか分からなかった。

 そのうち、身元が判明した死者の名前がテレビのテロップで延々流されるようになり、まさか、まさかと思いながらも、つい確認せずにはいられなかった。

 幸い私の知り合いは皆無事だったけど、あんな思いは二度としたくない。

 

 大学の校舎も、建っている方向によって、ガラスが割れてめちゃめちゃになった教室と、本が落ちたくらいで大したことなかった建物とあったが、周辺の被害はそれくらいで済んだ。

 どの道もパニック映画みたいに大渋滞が続いていたこととか、コンビニの食品棚がしばらく空っぽだったこととかは憶えているけど、生活において何か困ったという記憶はない。多分、普通に暮らせていたんだと思う。

 それも、大学から激近の場所に住んでいたお陰で、電車で通学していた学生達や、車で出勤していた教授・講師の皆さんは、しばらくの間相当な不便を強いられたはず。

 

 記憶にこびりついて離れないのが、火の海になった神戸の街の様子だ。崩れた瓦礫のあちこちで黒い煙が上がり始め、やがて炎となってあっという間に広がった。消そうにも、消す手段がない。何しろ消防車が通れないんだから。

 瓦礫の下にはまだ、生きている人たちが大勢いたのに、煙が充満し、炎に焼き尽くされていくのを、ただ黙って見ているしかなかった。

 テレビで見ているだけだった私ですら、今日にいたるまでその光景を忘れることが出来ない。

 現地にいた人たちの胸中はどんなだったかと思うと、ちょっと言葉が出てこない。

 

 最終的な死者数6,434人。

 歴史に残る大災害となった。

 

 私にとっては、日常が突然ぐるっと引っ繰り返った、人生で最初の出来事だった。

 地震は何しろ、地球の地殻変動によるものなので、人間の都合なんかおかまいなしだ。

 本当に、時と場所を選ばず、突然やってくる。

 私は日本に生まれてよかったと思っているし、色々言いたいこともあれど概ね住みやすいよい国だと思う。がしかし、これだけ活火山があって、プレートの狭間にあって、しょっちゅう噴火や地震に見舞われていて、しかも海に囲まれた狭い国土に人がひしめき合って住んでいる国だということも、忘れてはいけないと思う。

 何しろ、南で栄えていた縄文文化は一度、「喜界カルデラ」の大噴火によって全滅してますからね。全滅ですよ。「殲滅」と言ってもいい。その時の火砕流の痕跡が大阪辺りでも見つかるというんだから、どれだけ規模の大きい噴火だったか分かろうというものだ。

 そういう国に住んでいるのです、我々は。

 

 その喜界カルデラの大噴火が7300年前。7000年やそこら、地球時間からすれば、ほんのちょっとの時間でしかない。

 それに対して、我々人間は、どうしても自分の一生分の時間で物事をとらえてしまう。そこへもってきて、「平常時バイアス」(これも震災で有名になりましたね)が深刻な状況を勝手にポジティブに捉えようとする。「自分だけは大丈夫だろう」みたいな根拠のない思い込み。

 地震や噴火のような自然災害にあたっては、最大の敵はこの「平常時バイアス」と言ってもいいかもしれない。

 「喉元過ぎれば熱さ忘れる」とも言いますが、忘れるのが早すぎるんだよね。。。

 

 なので、阪神淡路大震災といい、東日本大震災といい、「語り継ぐ」「風化を防ぐ」のは大事なんだけど、何のためにそうするのかと言えば、

「いつ来るか分かんないよ!!!」

と、若い人たちに知ってもらうためだ。あの時こんなに大変だった、という苦労話を聞いて欲しいわけじゃなくて。

 備えておきさえすれば、防げることがたくさんあるのだ。そこを教訓として生かすのが、二度も甚大な震災を経験した私たちの務めだと思う。

 

 おっさんずラブの録画を何度も見て、泣いて笑って、牧が切ないとか、はるたんがひどいとか言っていられるのも、電気が通じていて、水道もガスも使えて、という「ごく普通の暮らし」があってこそ。

 いつもいつもそんなことを考えておく必要はないかもしれないけど、やっぱり心の片隅にはとどめておいた方がいい。

 

 ところで、去年は地震だ台風だ大雨だと落ち着かない年でしたね。私がツイッターを始めたのは、おっさんずラブのせいもあったけど、ちょうどタイミングよく…と言おうか、大阪周辺を襲った地震があった影響も大きい。

 地震の後次々と見舞う災害のお陰で、SNSの威力を実感した。

 興味ない方に無理に押しつけるつもりは毛頭ありませんが、ツイッターかライン、どちらかやってると、非常時の情報はいち早く得ることが出来るということは言っておきたいと思います。

 

 2011年には、そのSNSで、世にも悲しい掲示板を見て涙にくれることになるわけだが、その話はまた今度。

LGBTばかりになったら国は潰れるのか?

 なんか、またこんなトンチキな発言した議員がいたんですね。

同性婚を認めてLGBTばかりになったら国は潰れる」

ですって?

 少しは調べてからもの言えばいいのにね?

 というわけで、ちょっとカタいお話を。

 

1.同性婚を認めたら本当にLGBT「ばかり」になるのか?

 

 てことでしょうよ。よーく考えようよ。LGBTの人は確かに少なくないけど、あくまでマイノリティ。そんなわけないじゃんよ。

 そら、やっぱり異性愛者の方が圧倒的に多いんですよ。何言ってんだか。

 同性愛者であることをカミングアウトしている尾辻かな子さんも指摘している通り、「同性婚を認めた国でLGBTの人々が激増して国を脅かしているのか?」ということです。政治家なんだから、そのくらい調べてから発言して欲しい。

 相当センシティブな分野に言及している自覚あるのかしら?

 

 同性愛は、人間が文化的かつ社会的な生き物になったが故に獲得した習性なのかと思っていたけど、そうではなく、どんな生物でも1割にはそういう行動が見られるそうな。

 動物園で、ペンギンの同性カップルが発生するのは、時折耳にするニュースですよね。動物の世界でも、自由に恋愛を楽しんでいるらしい。

 メス同士で生殖可能な生物も存在することを考えると、同性に恋をする性質は、遺伝子が将来の可能性のために残しておいた多様性のひとつのような気がしますね。

 

2.異性婚は生産的なのか?

 

 そもそも、同性婚がどうこう言う前にさ、男女で結婚したとして、何の問題もないのかっていう話。

 結婚したまではいいとして、子供が出来たら大変だよ。

「子供を保育園か幼稚園に預けて働きに出る」と字で書いたらたったこれだけのことだけど、それがめちゃくちゃ大仕事だったりするじゃないですか、今。

 子供を産まない人を「非生産的」と非難する割に、子連れのお母さんに厳しすぎませんかね、この社会。

 もっとね、結婚して子供を持とうというカップルが、安心して子育て出来る社会を実現せんといかんと思うよ。

 そこが全然整ってないのに、各自の事情で子供を持たないor持てないカップルにとやかく言えないでしょうよ。

 

3.非生産的なのはLGBTなのか?

 

 ところで私は未婚独身です。子供も産んでない。この先結婚する予定もございません。

 これがひと昔前なら、もっと肩身が狭かったかもしれんなあと思うと、自由な生き方を選べる現代万歳!でしかない。

 ただし、私のように、未婚の独身者ばかり増えたら、単純に人口増が見込めなくなって、国は亡びると思う。

 その点については申し訳なく思うし、「少子高齢化に拍車をかけやがって! この非生産者が!」と言われれば、否定は出来んな…というのが正直なところだ。

 さてこの場合、私とLGBTカップル、どちらが非生産的なんでしょうか?

 かの発言をかました議員に聞いてみたいところではある。

 

4.そもそも「生産的」って何?

 

 この話題で引っかかる人がみんなモヤッとしてるのはそこだと思う。

 人の人生において、「生産的」って何ですかね? 結婚して家族を築いて子供を産むこと?

 だったら、子だくさんの人がエライんですかね? 確かに、4人5人と産んで育てている親御さんは相当大変だと思うけれども、私からすれば「えらすぎる…」と尊敬の対象でしかないけど、「5人の親」>「1人の親」という図式が成り立つかと言えば、そんなことはない。

 去年物議をかもした某議員の発言は、「子供がいない異性婚の夫婦いっぱいいるけど…」という視点が全然なかったですね。

 自ら選択したカップルもいれば、欲しくても出来なかった夫婦もあるだろう。

 それらの人全部ひっくるめて、無用に貶めて傷つける発言だったと私は思います。

 

 

 国にとって「生産的」とは、

 

・国民が元気で(=医療費がかからない状態)、勤労に励み、国に税金を納めること

 

 でしょう。

 

 同性婚を認めたところでは、10代の若者の自殺率が有意に減少したと言われている。

 ここからは推測だけど、うつや摂食障害等のメンタル系の病気の発症率も減少しているかもしれない。

 未来ある若者の芽を徒に摘むことなく、医療費の低減にもつながると考えられる。

 

 

 あとね、こないだ「チョコレートドーナツ」見たから言うわけじゃないんだけど、親のない子供、今だってたくさんいるじゃないですか。

 同性カップルでも、子供を育てる意思と経済力があるカップルには、子供を引き取って育てることをもっと容易にすればいいと思う。

 子供に必要なのは愛情と、整った環境だ。

 両親が異性であるか同性であるかはどうでも……よくはないけど、子供は意外と保守的で、「普通」に敏感だから、その辺はデリケートな問題だけれども、同性カップル&子供という家庭が増えて、もっと一般的になれば、解決できることも多々あると思います。

 

 私は、人の人生において「生産的」とは、

 

・その人らしく、生き生きと幸せに暮らせること

・お互いの多様性を認めあい、出自や性質で差別されることなく、市民生活を安心して送れること

 

 だと思っている。

 この二つが保証されていれば、前向きに生きることが出来るし、ニートや引きこもりも減って、社会が活性化する。結果的に経済もよく回り、国の財政にもよい影響となるはず。

 理想論かもしれないけど、少なくとも政治家の皆さんには、高い理想を持って仕事して欲しいなあ。

 あと、出来れば、何か言う前には、6秒ほど考えるか、ちょっとだけググってみてほしい。

 世の中は割と速いスピードで変わっていってるんですよ。

おっさんずラブ第二話① キスの翌朝

 さて、衝撃的なキスの翌朝。

 

 

 ベッドで目覚めるなり、がばっと身を起こす春田。

 脳裏に昨夜のキスシーンが蘇る。

 

 牧の身体を思わずどん!と突き放す春田。

 身体が離れるとき、ちゅっとリップ音が聞こえるのがイイですね。そんだけがっつりキスなさっていたと。

 思いつめたような、何か言いたそうな顔で春田を見つめた後、浴室を出ていく牧。

 若干目が泳いでいたのは、我に返って(…やっちまった…)と後悔し始めているのでしょうか。

 春田の方は訳が分からず、

「おい…おい、牧!」

と呼びかけるものの、どうしていいか分からず、その場におろおろと立ち尽くしている。

 ここで、首がちょっと据わらない感じというか、体幹がしっかりしてない感じというか、立ち姿だけで「はるたん」を体現している田中圭の演技が見事だと思います。



 そしてこの春田という男、こんな出来事があったにも関わらず、普段と同じようにベッドで朝まで寝ていたわけですね。笑 「あれ~?」と多少悩みはしたものの、そのうちぐーすか寝ちゃったんでしょう。春田らしい。

 しかし朝になって、否応なくフラッシュバックが起こり、

(――昨日のアレはなんだったんだ…)

 本格的に考え込むことになる。

(夢か……夢? イヤイヤイヤ、夢じゃない!)

 何故なら唇にはっきりと牧の感触が残っているからだ。



 恐る恐る1階へ降りていく春田。

 牧は台所でまったくいつものテンションで朝食の準備をしている。

 顔を出した春田に、

「あ、おはようございます」

とごく普通に挨拶をし、

「今日ちょっと本社に寄って帰り遅いんで、夕飯は冷蔵庫のカレーをあっためて食べてください」

テキパキと用件を伝える。

 で、この後牧が作った朝食が画面にアップになるんだけどさ……

 

・トースト

・カボチャのポタージュ

・目玉焼き

・ソーセージ

・レタスとミニトマトのサラダ

・ヨーグルト(苺ソース入り)

・ぶどう



 何このゴージャスな朝食。ホテル? ホテルなのここ?

 もうさ、この朝食そのものが、愛以外の何物でもないじゃないですか。よっぽど好きじゃなきゃ作らないよ、こんな朝食。しかも牧くん、専業主婦でもなんでもないんですよ!

 公式ブックによると、カボチャは裏ごししてあるってさ! こんなの出されたら、私でも

「え、何、この人私のこと好きなの…?」て思うわ。

 これをフツーにむしゃむしゃ食ってる春田、鈍い……鈍すぎる……



 こんな朝食の横で、

(え、なんなの? 昨日のはなんなの? なかったことになってんの?)

と頭を捻った挙句、

(もしかして…ドッキリ?)

などととぼけたことを抜かす春田のモノローグ。

 うん、まあね、分かるよ。「夢かな?」の次は「ドッキリ?」てなるのはね。

 でもねえ、あんな情熱的な告白とキスをかまされた後に、こーんな朝食作ってもらったらさ、普通気づかんか?

 …と、今見てるとこのシーン、ドラマに乱入して

「春田、お前ちょっとそこ座れ」

てこんこんと説教したくなりますね。



 しかしこのシーン、はるたんはポンコツなんだけど、春田を演じる田中圭の演技が素晴らしいのは言うまでもなく、第二話から見た私がこのドラマに捕まったのは、実にこの場面でした。

 この百面相とモノローグがめちゃくちゃ面白くて、

「うわーこのドラマなんだ、めっちゃ面白いぞ!?」

とハートを鷲掴みにされたのだった。

 ほんの数秒なんだけど、コメディであることも分かるし、この先どうなるんだろう、という期待にワクワクさせられたものです。



 腑に落ちない春田が

「あのさぁ…」

と声をかけようとすると、

「じゃ、先行きます」

と牧は慌ただしく出て行ってしまう。

 激情に駆られて、衝動的にあんなことをしてしまったら、牧としては、いったんこうして「何事もなかった風」を装うしかないですよね。このポーカーフェイスは牧の精一杯の武装だ。内心、めちゃめちゃ焦ってるだろうことは想像に難くないんだけど、牧は表に出さない。

 …と、牧というキャラクターの性格が、視聴者に伝わっているのも、林遣都の細やかな演技のお陰だと思います。

 この場面、春田の前からそそくさと逃げる牧くんの心情が窺い知れて、せつなくも可愛らしい。



 後に残された春田、茫然としつつ、

 

――神様、こんなに消えてくれないキスの感触、初めてです――

 

 首をかしげながら唇に手をやる。

 梅干し食べたみたいなしょっぱい表情と、男前のモノローグとのギャップが面白い。



 ところで、こうしてモノローグで誰かに話しかける形式のドラマ、いくつかありますよね。

「姉さん!」で始まるやつもあれば、「前略おふくろ様」というのもあった。

 春田は何事か起こったときには「神様」と呼びかけるけど、「母さん」とかじゃなくてよかったよね。

 

――母さん、こんなに消えてくれないキスの感触、初めてです――

 

 とやると、随分違った雰囲気のドラマになる。

「神様」なら無色透明で、見ている方はドラマの登場人物だけに集中できる。



 ドラマでも小説でも、本筋と違うところで「ん?」と引っかかる何かがあると、ストーリーを楽しむ邪魔になっちゃうけど、結構それをやらかしてしまっている作品も多い。

 おっさんずラブのストーリーに、視聴者が安心してついていけるのも、こういうさりげない部分に配慮が行き届いているお陰だと思います。

 

祝・「十二国記」続編発表!

 2018年の暮れ、「おっさんずラブ」映画化と同じくらい嬉しかったニュースが、

十二国記続編発表決定」だった。

 戴国の王と泰麒が一体どうなったのか、気になって気になって、この結末を知るまでは死ねん…!と思っていた作品だったからだ。

 ネットが一時騒然として歓喜に沸いていましたが、私も「やっと…!」と涙にむせんだ一人でございました。



十二国記」は、私にとって思い出深いシリーズのひとつだ。

 刊行されていたホワイトハートは、BLも多く手掛けていて、ライトノベルの位置づけだった。当時、ライトノベルとそうでない「小説」との間にはハッキリとした格差があって、ライトノベルは「漫画の延長」みたいな扱いだったのですね。実際、熟さない文章を書く書き手が多かった。読み手が若いということで、編集部も読者をなめてるのかな、と思うことも多々あった。だもんで、たまに手に取ってみることはあっても、鑑賞に耐える作品はほとんどなかったのだ。

 その中で「十二国記」は違った。出だしの文章からしてもう、これまで見てきたライトノベルにはない手触り。独特の世界観を無駄なく伝える迫力のある文章。地の文は漢語が多く、ごつごつしてどちらかと言うと男性的な印象なのに、台詞はラノベらしくくだけた口語で、しかしそれが違和感なく、ひとつの世界を形作っていた。

 ぐいぐい引き込まれて、あっと言う間に当時出ていたシリーズすべてを読破してしまった。



 平凡な一人の女子高生のもとに、ある日突然異世界から使者が現れて、「あなたが王だ」と告げ、膝を折り、深く叩頭するところから十二国記は始まる。使者は十二国の世界で「麒麟」と呼ばれる存在で、まあ当たり前だけど超絶美形な男性です。

 平凡な女の子がある日突然……というのは、実にしばしば用いられる王道パターンだけど、本作のヒロイン陽子は、突然連れていかれた異国で、想像を絶する辛酸をなめることになる。王であることも頑なに否定するんだけど、元の世界でずっと感じていた違和感や居心地の悪さが、「生まれるはずだった世界と違ったから」であることを、徐々に受け入れていく。それだけでなく、「ただ嫌われたくなくて、周りに妥協して、薄っぺらな人間関係しか築いてこれなかった」自分にも原因があったのだ、と深く得心していく。

 そうやって、外の環境とも、自分の中にあるものとも、真摯に向き合って闘って、陽子は王である資質を磨いていく。

 結果、周囲からの信頼を勝ち取り、異世界の……もとい、本来生まれるはずだった場所で、王となる。



 この独特の世界観が何とも魅力的なんですよね。人も動物も、母親から生まれず、木に成った卵(=卵果)から孵るのだ。

 あーそれはいい、ということは、かの国の女子には生理がないわけですね? 羨ましい。産みの苦しみがないのも女性に優しい。

 となると、男女が夫婦になる意味は……夜の営みはあるらしいが、そもそも二つの性がある理由とはつまり有性生殖が……とつきつめるとアレなので、その辺はふわっと置いとくとして。

 この世界の理は天帝が決める。天意を体現する麒麟によって王が選ばれ、王や麒麟その他仙籍に入ったものはもう年を取らない。

 ならば王は永遠に王の座にあるのかと言えば、王が道を誤り民を不幸に陥れるようなことがあれば、慈愛の生き物である麒麟が「失道」の病にかかる。王を選んだ麒麟が死ねば王もまた死ぬ。

 陽子の存在を脅威と感じた隣国の塙王は、実際失道し、塙麟と共に命を失う。



 こういう、現実世界と違う理屈で動いているファンタジー世界は、それだけでも惹かれるけれど、十二国の住人たちは、それぞれが自分の運命と向き合って、ひたむきに生きている様子がとてもいいんです。

 王が国を治め、仙人になれば不老不死を手に入れられるけど、国が傾けば妖魔が出るし、闘いも諍いもあり、理不尽に人が死んでいく世界でもある。

 ときに過酷な運命を受け入れて、自分がどう生きるべきか、問い続けながら必死で生きようとするのが、この魅力的な設定とあいまって、多くの人に支持される理由じゃないかと思う。

 私がライトノベルをちゃんと読んだ多分初めての作品でもあるし、ライトノベルと小説との垣根を取っ払って、異例の読者を獲得した作品でもあると思う。

 後に講談社の普通の文庫として出版され、今は新潮社から出ているけど、私は最初のホワイトハートのイラスト付きが好きだなあ。



 シリーズはどれも全部面白いけど、「図南の翼」はとりわけよく読み返すかもしれない。シリーズの初めでは堂々たる女王ぶりを見せていた恭国の珠晶が登極するまでの物語。12歳の少女が、「昇山する」と腹を括り、周りを巻き込んで見事王になるんだけども、賢くて生意気で健気で、なんともあっぱれなんですよ。

 珠晶だけでなく、このシリーズに出てくる女性は、肚が据わっていて、胆力のある人が多いような気がする。

 戴国の将軍・李斎もかっこよくて好き。



 このシリーズの愛読者なら誰しも、

「で、戴と泰麒はこのあとどうなるの…?」

と祈るような思いで待ちわびていた続編が遂に出るとな。

 よかった……本当によかった……未完のまま終わりそうな有名大作が色々あるからさ……

 長編小説が書けるまで小野先生の体調が回復したことも喜ばしい。

 

 

 拙い文章ではありますが、ここまでお読みいただき、少しでも気になったアナタ。

 是非読んでみてください。めちゃめちゃ面白いです。今読んでも、設定にまったく古さを感じないと思う。

 

 

 こういう優れたフィクションは、人に生きる勇気や希望をもたらしてくれるし、読んだ後もずーっと心に残っていて、折に触れ元気づけてくれる。

 衣食住ほど人の生活に直接の関わりはないかもしれないけど、でも、やっぱり人生には必要なものだ。こういう宝物が心の引き出しに多くあればあるほど、その人の人生は豊かに彩られると私は思っている。

おっさんずラブ」も、「十二国記」も、私にとってはそういう宝物のひとつです。

 

 十二国記は、NHKのアニメも素晴らしくよく出来ていたんですよね。再現率が高く、私は特に陽子の凛々しい声と、泰麒の幼いあどけない声が好きでした。どのキャラもぴったりでしたな。

 あれも続編作ってくれないかな。