おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ネタはバレまくりなのでご注意を。

OLスコール

 

 もーさ……殺伐としたニュースばかりの中で、何という癒し……!!(´;ω;`)

 

 

 ポンコツはるたん可愛いよはるたん。

 はあー尊い

 

 

 そんで、劇場版公開がどんどん迫ってくる中で、公式さんからの情報投下が凄いんですけど。

 まさしくスコール。受け止めるのが大変ですよ。

 あの各キャラのイメージショット、インスタ覗いてまたしても心臓が止まりそうになったわ。

 ドラマが始まる前と同じなんだけど、あのキャプションがセンスあるよね。

 私としては、蝶子さんの

 

「君を子供と思ってるなんて、本当は嘘だ」

 

 が非常にぐっと来ました。

 

 切り替えて新しい恋に邁進しているらしき人あり、切り替えられずに未練タラタラの人あり、新しくぶっこんできてる人ありで、バラエティに富んだキャプションが楽しめます。

 ちずの

 

「君のヒロインじゃない、人生をゆく」

 

 も好きです。

 ちずらしい。

 

 

 さて、ここへきて、改めて「おっさんずラブ」のドラマを繰り返して鑑賞してます。

 マイペース過ぎて全然進んでないOLレビューですが、公式さんを見倣って怒涛の更新を出来ればいいなと。

 

 世間は夏休みに突入。

 令和元年、「ニッポンの夏、おっさんずラブの夏」堪能していきたいですね!!

 

 

 

拝啓 日本のエンタメ業界の皆様へ

 基本、時事ネタはあまり書かないことにしているんですが。

 何か騒動が起こって、一斉に当事者を非難する声が噴出しても、後から新しい事実が出てきて、それまでの流れが引っ繰り返ったりすることはよくある。そこを見極めていると、大概話題の旬が過ぎていく。

 が、今回は、宮迫さんとロンブー亮さんの方が完全に流れを変えた感がありますね。

 

 若者のテレビ離れとか、世論がネットで形成される時代になったとか言われているけど、大多数の人が日々目にするメディアとしては、やはりまだテレビが主力だと思う。

 私は「テレビばっかり見ているとアホになるよ!」と言われて育った昭和世代だけど、いい大人になった今、結構なテレビっ子だと自認している。

 お手軽なエンターテインメントとしてありがたく恩恵を享受しつつも、メディアとして信頼を寄せているか?と問われれば、「NO」と答えざるを得ない。

 なぜなら、何度となく裏切られてきているからだ。

 

 「あるある探検隊」のヤラセが発覚した辺りは、まだ「ええーそうなんだ!?」とビックリしていたかなあ。思えばピュアだったわー、私も。

 でも、イッテQのお祭りのアレは、もう全然驚かなかった。(ああ、だろうな)くらいなもんで。

 そう感じた人は多かったんじゃないか? だって、バラエティのヤラセとか仕込みなんて、これまでもいくらもあったもん。

 

 ニュースだって同じだ。ニュース番組が報道しないことなんて沢山ある。

 若い時代に一度日本を出てみると、それがよく分かる。私は特に、欧米じゃない国に行く機会が数回あったので、日本で知られている実態とかけ離れているのに驚愕したものだった。

 日本のマスコミがいかに欧米(特にアメリカ)寄りなのか、まさしく「百聞は一見にしかず」だった。

 

 事務所とトラブルになった芸能人が、その後干されたとか、芸能界で絶大な力がある事務所がどこなのかとか、我々一般人は噂程度のことしかわからない。分からないけど、分からないなりに、悪しき慣習がまかり通っているらしい、ずぶずぶの世界なんだろうなー、と察しはつく。

 

 まあそうするとね、好きな番組を見ていても、好きな役者が出ているドラマを視ていても、純粋に楽しめなくなるわけですよ。

 楽しい! 面白い! とワクワクして、日常で味わえないときめきを得られても、100%じゃない。どこか、心の中のほんのわずかな部分で、(……でも裏では色々あるんだろうな…)と、信じきれない気持ちがある。

 

  そして、若い頃はまったく興味がなかったジャニーズも、「妖怪人間ベム」をきっかけにずぶずぶとKAT-TUN沼にはまったわけですが、あの業界って面白いもんで、ひとつのグループのファンになると、同期とか、周辺のグループの事情にも明るくなってくるんですよね。推しが仲良くしている先輩・後輩とかね。

 そうすると、SMAPと他のグループが絶対共演しないとか、ジャニーズに関わる暗黙の了解というか闇の掟みたいなものも耳に入ってくる。

 まあいいんですよ。どの世界も色々ある。大人なんだからそれくらい分かってる。

 でも、あの事務所は闇が深すぎる。

 色々知った後だと、ライブのDVDも純粋に楽しめなくなってしまった。

 まあ特にあれやこれや何かとあったグループだからというのもあるけど……

 

 

 つまりはだ、何が言いたいかと言うと、

 

「そんなことばっかやってるからテレビ&芸能界全体が信用を失うのだ」

 

というシンプルな事実。

 

 我々一般人には裏事情とかややこしいことは分からない。

 ただ、みんなそれぞれ社会に属してて、それなりに常識とか良識があるわけだ。

 そこんとこ、「ちゃんとしてください」というだけの話。

 推しがいかにキラキラしていて素敵でも、バックについている会社が真っ黒だったら、やっぱり応援は出来かねる。

 エンタメをエンタメとして純粋に楽しみたいのに、今のままだと、それが出来ない。

 

 あとね、何でも一人占めはよくないですよ。

 どの局にもジャニーズのタレントと吉本の芸人ばかりって、異常でしょ。やっぱり。

市場の寡占は独禁法で禁じられてもいるし、個人的に好かん。

 業界として不健康だし、停滞を招き、ひいては業界全体の衰退に繋がっていく。

 将来の発展を考えるなら、やはり公平な競争が一番まっとうだと思う。

 

 でも、旧態依然とした業界の体質を変えるのはめちゃめちゃ大変なのもよく分かる。

 今回のことは、またとないチャンスなのではと思います。

 こんなのおかしいと思っている人は少なくないはず。

 皆で声をあげれば、絶対に倒れないと思っていた壁だって崩れるということは、歴史が証明している。

 

 ということで、時事ネタで珍しく意見を表明してみました。

 これが、日本の芸能界の膿を出すきっかけとなりますように。

 エンタメを楽しませてくれよ!! 純粋に。

 

 以上、何者でもない一庶民のささやかな願いでした。

 

 

 

聖☆おにいさん

 聖☆おにいさんのドラマ感想を書こうと思っていたのだった。

 漫画原作、もちろん読んでいる。私がハマったのはちょっと遅くて、面白そうだなあと思いつつも手を出す機会がなかったんだけど、ブームに遅れること数か月、友人から借りて読んでみて、ゆる~いギャグセンスにまんまと心を掴まれた。

 そんでこのドラマ、これもまたマンガ原作としては成功と言えると思います。

 

 

 マンガ原作の実写化に親和性のある役者というジャンルがあって、今作の主役を務める松山ケンイチ染谷将太はまさしくそこに当てはまると思う。

 特に松ケンの安定感よ。デスノートのLもそうだけど、デトロイトメタルシティといい、この人が出るとハマるよね。

 二次元のよさは、平面の絵と字で構成されているので、その後のキャラクター造形や台詞の感触は、読む人それぞれの想像に任されるところだ。だから、同じキャラの同じ台詞ひとつとっても、読者が100人いれば100通りの解釈がある。

 松山ケンイチが演じるキャラは、それを邪魔しない。セリフをしゃべっても、うまい具合の「紙感」があるというか、そのキャラのその台詞として過不足なくて、余計な深みとかがない感じ。聞く人によってどうとでも取れる「余白」のようなものを感じる。

 松山ケンイチという役者についてそれほど詳しいとは言えないので、当たっているかどうかは分からないけど、L・カイザー様・そしてイエスと、これだけ振り幅のあるキャラクターを演じわけるのだから、そこはやはり役者の力量というものではなかろうか。

 染谷将太は、あの怪作「寄生獣」の映画で私にはおなじみだけど、あのシンイチもよかった。キャラとビジュアル的に似ているわけではないんだけど、原作世界を壊さない、むしろしっくりと寄り添うシンイチになっていた。

 余談ですが映画「寄生獣」は、余貴美子とか深津絵里とか、脇を固める俳優が鉄壁の布陣でしたよね。見ごたえのある作品でした。

 

 

 で、「聖☆おにいさん」ですよ。

 こうして映像として見ると改めて認識させられるけど、これ、2人が暮らすアパートの中で展開されるお話なんですよね。いわゆる「四畳半〇〇」というカテゴリにあてはめるなら、「四畳半ドラマ」だなこれ…と思いながら第一話を見ていた。

 いやー、イエスブッダが連れ立って天界からバカンスに来てて、それが日本の立川で、って設定がホントぶっ飛んでるわ。中村光の頭の中、どうなってるんだろう。

 天界から支給される月給が26万円というところもなかなかシビア。笑 この世を救った偉大な2人なんだから、そこはもう少しあげてもよかったんじゃないか?

 だからブッダはお金の管理に厳しい。真面目なブッダ、消費のバランスをちゃんと考えてるんだろうな。

 一方イエスは無邪気な子供キャラだから、欲望に忠実で、欲しい!と思ったら買っちゃうのね。おうちで出来る陶芸セットを通販で。

 マンガも第一話から笑わせてもらったけど、2人の役者が原作世界を壊さず体現してくれて、ドラマもおんなじユルさで笑えました。

 

 

 感想書こうかなー、と録画を見ても、ゆるゆるのドラマ世界に和んじゃって、ついフツーに最後まで見ちゃって、あれ?まあいっかー、てなる。

 「ナイスアガペー!」という掛け声、こんなに軽やかにわざとらしくなく言える人、他にいないんじゃないかなあ?

 ちなみにこれ聞くと、ボディビルの大会で聞かれるらしき「ナイス二頭筋!」という掛け声を連想してしまって、余計に可笑しくなる(某検事モノドラマの影響です)。

 

 

 原作だと、ブッダに何かとちょっかいをかける天部の梵天さんとか、ぼっちのツンデレキャラマーラとか、自己愛の強いイエスの弟子たちを統率するミカエルとか、面白キャラがたくさんいるんだけど、ドラマでは大家の松田さんくらいしか登場しないみたい。イエスを「兄貴」と慕う893の竜二さんも出てこないのかな。ちょっぴり残念。

 

 

 お天気はじめじめ鬱陶しいし、テレビをつければあまり聞きたくないニュースが連日報道されているし、とかく生きづらさとか世知辛さを感じてしまうけど、そんな中、いっときの癒しになってくれるドラマと言える。

 エピソードを繋げて30分とか1時間のストーリーにせず、ショートストーリーとしてオムニバスで見せている演出も、さすが原作の大ファンを名乗る山田孝之。心得ている。

 今後、どのエピソードをやってくれるか、楽しみに見ようと思います。

おっさんずラブシャワー

 ちょっ……ツイッターを何気なく覗いて息が止まりそうになったんだけど!!

 

 

 

 なんという沼民ホイホイの画像なんだ。

 だからさ、前々から言ってるけども、この2人でカレンダー作ってくれたら、めっさ売り手市場で面白いくらい売れると思うんだよね。

 お商売してくれて全然構わないのよ、公式様。

 

 

 

 そんでこれだけじゃないの。

 公式さんから降り注ぐ「劇場版おっさんずラブ Dead or Alive」情報の雨あられ

 ブレスケアと武蔵のコラボ?

 春牧が浴衣で雪見だいふく??

 鍋キューブ??

 

 

 えっと、ええっとー、怒涛すぎてついていけない。

 まあともかくも、おっさんずラブの劇場版に各企業の看板商品が全力で乗っかってきてる、と。

 てことはこれから、コンビニ行ってもスーパー行ってもテレビ見てても、春田や牧や部長に遭えるってことですね!!

 

 

 まあアレですわ、この夏は伊右衛門で水分補給して、夜は鍋キューブで鍋食べて、デザートは雪見だいふくってことですね。

 そんで人と会う前にはブレスケア、と。

 メディアにもどしどし出るだろうから、ネットも書店もチェックしとかなきゃ。

 ああ忙しい。

 

 

 そんなこんな言ってるうちに、我らが座長のお誕生日が来て、劇場版の前売り券が発売されたりもして、なんかかんかおっさんずラブ関連のイベントごとが過ぎていくわけだけれども、仕事で身動きできないのはどうしようもないので、前売り券はスルーしました。

 座長のお誕生日は心の中で全力でお祝いさせていただきました。

 まる。

 

 

 ニッポンの夏、おっさんずラブの夏ですね。

 まだこれから夏本番の暑さがくる。

 全国の500万OL沼民のみなさんも、首を長くして劇場版の公開を待ちわびていることだろう。

 皆それぞれ、自分のペースで、推し情報溢れる季節を楽しみたいですね。

 

 

 

 

おっさんずラブの季節

 蒸し暑いですねー。まだ夏本番!という暑さではないながら、じっとり湿気を含んだ空気が肌にまとわりついて、鬱陶しい。さすが梅雨。

 しかし、おっさんずラブ劇場版の公開まであと1か月ちょいと迫ってきて、本気出した公式から降り注ぐ情報の雨は非常にありがたいですね!

 いやもう、慈雨ですよ。スコールですよ。

 こんな雨季なら、ずっと続いてくれて構わない。

 

 そんで、特茶おっさんずラブのコラボとな! 早速サイトに飛んでみたよ!

 いるいる。サイトトップで特茶の小ペット持って、いい笑顔のはるたんがいるよ。

 

―――ご飯は適当で、運動もろくにしない春田創一。

   そんな春田の私生活を心配する牧が春田に勧めたのは、

   誰でも簡単に続けられる特茶リズム。

   さっそく牧に勧められたままに実践する春田だったが……?(原文ママ

 

 いやー……「春田」と「牧」という名前が並んでるだけでときめくよね。

 そう、公式さんの暴露に見る限り、香港へ行っても春田は特に改心した様子はなく、前と同じように散らかしっ子なわけですね。家では文句言いながら牧が全部やってあげちゃうんだろうし。

 にしてもあのパンツの柄はどうなんだ。

 コラボスペシャルの動画は「coming  soon…」となっていて、これも大変楽しみです。

 

 

 そして、あの男もさかんに動きだしてますよね。

 そう、「武蔵の部屋」の主、黒澤部長ですよ。

 武蔵がどこかへ移動する→なぜかはるたん発見!→隠れて尾行するもすぐに見つかる→「たまたま」を主張しつつ旅の同行者となる武蔵、という流れが、ドラマが始まる前と同じで、「ブレてないな~!」と感心する。

 ゴチやあな番の番宣でバラエティに出ている座長を見る機会が日常的にあるわけだけれども、はるたんははるたんなんだよね。田中圭とは違うんだよなあ。

 そんで、皆さま、ご覧になりました? はるたんの上目遣いの可愛らしさよ。

 そりゃ、部長も「火ィついちゃうでしょー!?」てなるわ。うん。

 

 

 そしてそして、田中圭×林遣都の表紙でがっつり対談記事が載っている雑誌を熱望してきたわけだけれども、それも叶ってしまった……

 

 7月26日「Hanako」 表紙&2ショットインタビュー(田中圭×林遣都

 

 ですってよ奥様!!

 もう絶対買う。なんなら3冊くらい買う。

 このHanakoを買うまでは死ねない。

 

 

 いやでも、ホント凄いね。

 2019年がこんなことになったのも、「おっさんずラブ」を熱烈に愛して、強烈に推してきた、沼民の力があったればこそ。

 この作品は、「私たちの声、ちゃんと届くんだな」と何度でも思わせてくれる。

 公式とファンとの幸せな両想い関係はまだ続いている。

 

 

 とブログ記事を書いているそばから、公式さんがまたもはるたん情報を投下してくれとる。うかうかしてると置いていかれそうなスピードだよ。

 そのうち、ドラマの蔵出し写真とかまた来るかなー。

 楽しみ!

 

 

 ちょっと仕事がバタついてますが、8月はしっかり休みを取って、間違いなく劇場版おっさんずラブを劇場で見ます!

 頑張って働こー。

 

 

おっさんずラブ第二話⑤ 苦しい恋

 春田家に帰宅した牧。

 台所のテーブルには、春田が牧に言われた通り買ってきた牛乳が置いてある。

 が、それを冷蔵庫に入れる前に寝落ちしちゃったんだろうか。

 ソファで撃沈している春田。

 その姿に目をやる牧は、何か意を決したようにも見える。



 突っ伏して寝ている春田の身体に、そっとかけられる毛布。

 このとき、牧の姿は画面に映っていない。が、毛布をかける手つきが実に優しい。春田が冷えないよう、身体をすっぽりと覆うようにかけ、ソファとの隙間を丁寧に塞ぐ。

 さりげない一瞬だけど、牧が春田に向ける深い愛情が見てとれる場面だ。



 目を覚ます春田。

「…そんなところで寝たら風邪ひきますよ」

 かけられた声に、

「おう……サンキュ」

 返したものの、超絶鈍感ボーイ春田も、うまく話の接ぎ穂を見つけられなかったと見える。

「オレ、風呂入ってくるわ」

 そう言って、そそくさと風呂へ向かう様子が、あからさまにぎこちない。



「あ、春田さん」

 呼び止める牧のこの間。自然ですよね。フツーの会話の間。

「なに」

「冗談ですよ」

とたたみかけるように。

「…えっ?」

「昨日のアレ。冗談ですよ」

 笑みを交えて。

 一方の春田、とっさに返答できず、目を白黒させている。(昨日のアレって、アレだよな。キスのことだよな)と思い切り分かっているものの、どう受け取っていいのかまだはかりかねている様子。

「春田さん、本気だと思ってません?」

「あぁ…つか、ナニ?とは思った…」

「いや、そこは、ヲイ!てツッコんで欲しかったですよw 『ウォオイ!!』て!」

 牧の台詞を呑み込むのに数秒かかる春田。

(えーと……つまり、マジで冗談てこと!? 冗談ってことでいいんだ!?)

「わ……分かりにくーー!!」

 思わず大声で叫びながら、安堵で膝から崩折れる春田。

 もう、心底安心したんでしょうね。「同性の友達から突然キスされる」という、これまでの人生にはまったくなかったハプニングで大混乱していたはるたんは。

「いや、それは分かりにくいわ!!」

 とそこへ、牧がさらに

「あるじゃないですかホラ、男子校のノリみたいなヤツ!」

とダメ押し。

「いやいやいや、もー……マジで焦ったから!」

 と、安堵からふくれモードに入るの、いかにも春田らしい。



 ここ、結構ギリギリというか、難しい場面だと思うんだよね。演じ方次第で、同性同士という点がどう受け取られるか、絶妙な匙加減が求められる、難易度の高い場面じゃないかと見るたびに思う。

 ここの春田のこの反応、(あー、男子にあるある。フツーの男ならこうだよなー)、と、すっと納得してしまう。

 ずっと悩んでいた春田のお人よし具合とか、だけど牧の押し殺した感情までは思い至れない小5感とか、この短い時間の演技で、視聴者に過不足なく伝わる。

 いつ見ても、この「ごく普通の人感」が田中圭の真髄だなあ、と感じ入る。



 この場面、牧は春田を解放してあげることにしたんだな、と私は思う。

 このままだと、春田が悶々と思い悩むことになる。ノンケの春田にとっては、同性からのキスなんて青天の霹靂で、多分キャパオーバーの悩みだということも、牧には分かっていただろうし。

(やっぱりノンケなんて手を出すもんじゃない)とか、これから先ギクシャクするのを避けたいとか、色々な思惑があったにせよ、結局のところ、牧の思いやりじゃないかな。

 朝食とか、毛布とか、このドラマの随所に散りばめられている牧凌太というキャラクターを表すキーワードのひとつは、「母性」でもあることだし。

 でも、さりげない風を装っている牧くん、内心はめっちゃドキドキしてたんじゃないかなあ。。

 

 すっかり安心しきった春田、

「お前なあ、オレが今日一日どんな思いで過ごしてきたか分かってるのか?」

と若干キレ気味で詰め寄る。

「マジで出て行ってもらおうと思ったもん」

「スミマセン」

 と笑顔で謝る牧。

 でも、人を責めた後には、

「いや…でも、俺も悪いな」

と自省の言葉を付け加える春田。

「気づけなかったオレも悪い」

 両方悪かった、と痛み分けにするところ、はるたんのお人よし具合全開で、そこは素晴らしい。

 が。



「つか、高度過ぎんだよ!」

 うーむ、私も男子校出身者でもなければ身近な知り合いにもいないので、「男子校のノリ」がどういうものなのか分からんし、ギャグだと言われても「そんなノリ分からん!」てなるのは理解できる。

 春田の次の台詞、



「大体、男同士でキスとか、マジでねーから」



 これなー。これも、現実世界ではごくフツーに男性が言いそうな台詞じゃないですか。

 男同士=ホモ=キモチ悪い、と単純に図式化されているのがストレートの一般男性の価値観だ。今はそうでもなくなりつつあるのかもしれないし、そうあって欲しいけど、少なくとも春田のこの台詞、30過ぎたサラリーマンの台詞としては特に違和感がない。

 でも、既に牧の恋心を知ってしまっている身としては、悪気のない春田の台詞、本当に心に痛い。



 これを聞いたとたん、牧の笑顔が一瞬こわばる。

 春田から目がそらされ、大きな黒い瞳が行き場を失ったようにさまよう。

 

 

「もうやめろよ? フリじゃねーからな」

と春田がふざけながら風呂場へ向かうのを、「分かってますよ!」と返したところまでは頑張って笑っていた牧。

 春田が向こうへ行ってしまった後、思わず下を向く。

 唇を結び直した顔から、笑みは消えている。

(春田さんがノンケだって最初から分かってたじゃないか)

(これでよかったんだ)

と自分に言い聞かせてでもいたのか。



 台詞のないこの数秒、牧の感情が伝わって、見ている方も苦しくなる。

 無邪気な春田の残酷さに傷つく牧と同化して、泣きたくなる。

 表情の役者林遣都の面目躍如と言っていい、名場面だと思います。

 苦しいんだけど、悲しいんだけど、何度も見てしまう大好きなシーンでもある。