おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

おっさんずラブ-リターンズ-第一話 ⑤様子のおかしすぎる井浦新

 ところで、今回新しいキャストとして加わった俳優の井浦新さん、私元々好きで、インスタもフォローしてたんですよ。

「ピンポン」のときから好きだったんだけど、ずーっと追っかけてたとかじゃなく、常に(なんか気になる役者さん)というポジションで。

 縄文好き、岡本太郎好きというところで、(おおっこんなピンポイントで共通の趣味が!)と、一気に親近感がわいた。

 そしたらある日、「おっさんずラブ」の投稿があったので、驚いたのだった。

 でも、演技巧者の役者さんなので、「おっさんずラブ」ワールドにどんな彩を添えてくれることになるのか、楽しみにしていた。



 そしたら、まさかあんなトンチ……いやいやあのー、そのー、ユニークなキャラとは。



 係長になった春田の新しい部下として配属された和泉さん。最初から、独特の世界全開なんですよね。

 武川さんに春田を紹介され、顔を見た直後から、

「え…」

と何やら動揺し、えらく狼狽する様子を見せる。

「え?」

と、そりゃこんな対応されたら、春田も何が何やら分からないですよね。

 挨拶を交わした後も、席に着かず、ぽやんとその辺に立ったまま。

「あの……どうかされましたか?」

 春田の問いに、

「……過去に戻るには、どうすれば…?」

 って、いきなり何を言ってるのかこの人は。初出勤のオフィスの真ん中で。

 そしたら、

「これです」

 と脇を指さした。指の先には、和泉のデスクの上のパソコンがある。

「! ああ、元に戻すときは、コントロール+ゼット、です!」

 え、そんな、Excelのショートカットみたいな、軽い問いかけじゃなかったけど……と思いきや、

「ああ、なるほど」

と頷いたから、ズッコケたよね!

 ふー……とため息をついて、

「人生も、コントロールゼット出来たらいいのに……」

と、悩まし気にというか、雰囲気たっぷりに呟きながら、席に着く和泉さん。

「ど…どーゆうことでしょうか…?」

 目をまん丸にして、まさしく鳩が豆鉄砲食らったみたいな表情で小首をかしげるはるたんが可愛い。そんで、優しいね! 私ならこんなやつ、(やばいヤツきた)と思って即無視しちゃう!笑

「同じことを繰り返すには、どうすれば…」

「コ…コントロール、シーです!」

「コントロール……シー……」

 なんか、目をちょっとうるうるさせながら、思わせぶりに繰り返す和泉さんというか、新さんの演技が可笑しくて、ここ見ると私はどうしても爆笑してしまう。

 そんなさあ、Excelの超基本的なショートカットキー、初めて聞いた外国語みたいにオウム返しするサラリーマン、いる!?

 中途採用って、どういう基準で採用されたのか知らんけど、本当に「Ctrl+C」を知らなかったのなら、相当ヤバくない?笑

 で、はるたんの中の人も、このトンチキぶりに堪えきれず、ちょっと素で笑っちゃってますよね、ここ。



 その後も、お客さんとの内見で、

「お兄さんだったらこの部屋借りたいと思います?」

と聞かれて、

「微妙ですね……」

と答えたり、ポスティングも初めてなのか知らんけど、最初から出来る子だった牧と違って、何とも言えず危なっかしい。

「もう少し、ぱぱっとやりましょうか?」

と春田に言われただけで、慌てたのかなんなのか、手にしたチラシを下に落としてしまう。

 拾ってあげた春田が顔を上げると、なんと和泉さん、目に涙を浮かべている。

「へっ!? どうしたんですか?」

「いや……あの……目に、ゴミが……」

 で、泣きだしてしまった。



(え……パワハラだった?? パワハラ春田??)

 

 と、春田も大混乱に陥ってしまうというくだり。

 

 いやーもー可笑しいですね! 「おっさんずラブ」に出てくるキャラクター、大体思い込みが強くて、一人で妄想劇場を繰り広げる人が多いけど、和泉さんのキャラもなかなかにパンチが効いている。

 

「前の仕事、何されてたんですか?」

「あまり……人に言えない仕事です」

 どんな仕事だよ! と即ツッコんでしまったんだけど、さて、人に言えない和泉さんの前職ってなんでしょうね?

 



「リターンズ」、2018年度版を今度こそきっちり踏襲して、「おっさんずラブ」の本懐たる「良質なコメディ」を細かく作り込んでくれているのが嬉しい。

 前にも何度も書いたけど、「コメディ」は難しい。うまい役者じゃないと出来ない。「おっさんずラブ」は、田中圭林遣都吉田鋼太郎という演技巧者の役者が3人揃った、「演技相撲」としての側面も持っていて、実力が伯仲しているからこそ、視聴者が安心して「おっさんずラブ」ワールドに身をゆだね、腹の底から笑うことが出来るドラマだ。

 新しく加わった井浦新は、演技力は申し分のない実力派。この座組に入っても、まったくひけを取らず自分の演技をするに違いない。Ctrl+Cで笑っちゃっていた座長、色んな意味で(この人ヤバい)とワクワクしていたのかもしれない。



 この後も、Excelの指示を勘違いして春田の手をつかんじゃったり、はるたんちの隣で血を流して引っ繰り返ってたり(何でや…)、トンチキぶりから目を離せない和泉さん。

 様子がおかしいにも程がある。

 第二話以降もイイ感じに話を引っ掻き回すキーパーソンになりそうだ。




 もう一人の新メンバー、おかかおにぎり専門店の三浦翔平くんもつよつよのキャラでした。

 おかかおにぎりとトールとグランデって、どんな需要やねん。

「トッピングは何があるんですか」

と牧に聞かれて、

「トッピングは、おかかです!」

と言った瞬間、(ですよね!)と思ったわ。

 目力強!




 さて、第二話のラストでは、早速和泉さんがはるたんにあんなことを仕掛けちゃって、SNSでは悲鳴が飛び交ってたけど、それに関しては第二話のレビューで。



 今日はここまで!

おっさんずラブ-リターンズ-第一話 ④全OL民が見たかった!春田と牧の新婚生活(下)

 わんだほうから帰っていく春田がすれ違う黒澤部長のソックリさん、似てますね。

 わぁ、こんな似てる人いるんだ?と思ったら、吉田鋼太郎さんの物真似をしている芸人さんだそうで。



 春田が家に帰ってくると、遅くなるはずだった牧がいて、掃除機をかけている。

 疲れてるのに、着替えもそこそこに掃除機かけるって、相変わらずマメな男だね、牧くんは。まあ、掃除機をかけずにはいられないほど汚かったんだろうけども。

 「牧、遅いんじゃなかったの?」

 声をかける春田は嬉しそうだ。だけど、「春田さんは?」と聞かれて、

「わんだほう行ってた」

と素直に答えた春田、

「…飲んでたんですね」

という牧の声のトーンダウンには気づいていない。

 牧は責めてない。責めてはいないんだけど、若干、イラッとしてる。これはもう結婚生活あるあるなのかもしれないけど、牧にしたら、せっかく早めに仕事を切り上げて帰ってきたのに、春田はいなくて、部屋はいつものごとく散らかしている。そこへ帰ってきて、「飲みに行ってた」と言われたら、(…こっちは帰ってすぐ掃除してんのに飲みかよ…)てなっただろうなあと、この一瞬で想像出来てしまう。

 だけど、春田は春田で言い分があるわけだ。帰ってきたなら、せっかく作っておいたオムライスを食べて欲しい。なのに、

「会社のコンビニで…」

と言われたら、(えー……)てなっちゃう気持も、分かる。超分かる。

 新婚生活始まってからずっと、牧が仕事で帰りが遅いの、我慢してたもんね。

 牧もそこのところ、分かってるから、春田が文句言っても、最初は言い返さないし、片づけない春田を責めもしない。

「そういう余裕なくて…すみません」

 ちゃんと謝ってるのに、春田が

「時間は、作るもんだろ!」

とかって言っちゃうもんだから、ガンッ!と手に持ったハンディ掃除機を床に叩きつけたくもなっちゃうわけだ。



「春田さんが散らかすの片づけてるうちに俺の一日が終わるんですよ! 春田さんがもうちょっとちゃんとやってくれたら、その分俺の時間が出来るんですよ!!」

 そうなんだよ。貴重な家での時間食っちゃってる当の本人に、「時間は作るもんだろ」とか言われちゃうとね。これは、キレると思います。

 でまた、春田の反論がダメダメなんだなあ…。

「お、お、オレだって、ゴミ出しとか手伝ってんじゃん!」

「ゴミ出し!?」

 ああ、牧のボルテージがぐぐっと上がっちゃった。

「ゴミ出しって言うのは、家じゅうのゴミを集めるところから始まるんですよ。春田さん、まとめたゴミを持っていくだけじゃないですか」

 ハイ、「ミステリと言う勿れ」で久能くんも池田刑事に言ってましたね。三角コーナーの生ゴミを回収して、その後汚れたシンクや排水口なんかも綺麗にして、新しくゴミ袋設置するところまで普段からやっていれば、こんな風に言われることもなかろうに。

「つか、手伝ってんじゃんって何ですか。『手伝う』って概念何なんですか!?」

 そう、それな。近年SNSでもよく見かける論争ですよね。家事を、育児を、「手伝う」って、あくまで主体は自分じゃないってことだもんね。

 この、にわかに勃発した諍い、おっさんずチームが世間の動向をよく見ていることが伝わってくる。

「な、なんでそんなに怒ってんの…?」

 これ、春田がよく言う台詞だ。

 私なんかは、(それ、言う前に自分で考えてみようぜ)と思ってしまう。なぜ相手がこんなに怒っているのか。なぜならそれは、普段から牧が我慢しているからだ。毎日少しずつ溜め込んできたから、今吹きこぼれたのだ。

 で、春田みたいに、細かいところに気づかない人は、代わりにやってもらっていることにも気づかないし、このときみたいに、掃除している牧を見ても、(あっ、俺がやっとくべきだった。牧、ごめん…)みたいな思考回路にはならないのだよ。私は一人暮らしだけど、こないだまでそういう思考回路の人と一緒に働いていたから、この辺はよーく分かる。で、この手の人って、指摘されても「え、そんなこと、大したことないじゃん」とか言うから、余計こちらの気持に火に油だったりするのだ。

「オレだってさ、苦手な家事やってるんだからさ、ちょっとくらい褒めてくれてもよくない!?」

 ホラね。

 春田の中で、「牧にかけている負担」<<「苦手な家事を頑張っているオレの労力」なのが、この無自覚の台詞で分かってしまう。

 ここ、全国のご家庭で(うわー、うちもそうだわー…)と、頷きながら見ていた視聴者も多かったに違いない。

「なんだそれ!? 褒めるところなんて一つもねぇわ」

と、牧に一言のもとに切って捨てられる春田が、自業自得で当然!と思えるんだけど、一方で可哀そうでもあって、牧の切り捨て方が小気味よくて、何度リピートして見てもクスッと笑ってしまう。




 ここ、ちょっとピリッとした場面ではあるんだけど、私は見ながら、(ああ、でも、よかったな)と思っていた。

 牧くん、この段階で、春田に文句言えるようになったんだ。

 前の牧くんだったらもっと、溜めて溜めて、一人で抱え込んで、どうしようもなくなってから吹きこぼれてたもんな。で、牧が吹きこぼれるときって、割ともう「終わり」だったりしたから。

 一緒に住んでいれば、ケンカくらいしますよ。これくらい、コミュニケーションの一環でしょ。

 ね。




 ピーンポーン……とインターホンのチャイムが鳴って、現れたのは、救いの神のちずだった。




 ここで急遽、三者会談がもたれるのもいいですね。そう、時には第三者に仲裁に入ってもらうのもいいと思うよ。

「つきあってるときは、楽しければいいけど、一緒に暮らしていくって大変なことじゃん」

「そう、そこを分かりあいたい、というか」

 この牧くんのさりげない台詞、いいですね。「分かって欲しい」じゃなく「分かり会いたい」。

「分かってるけどさぁ! オレはもっと、明るーい家にしたい」

 能天気に言う春田、絶対「一緒に暮らす大変さ」を本当には理解してないっぽい言い方なのが腹立つけど、それに対しても、牧くんは

「…これが一生続くと思ったら…」

「絶望するよね」

ちずと顔を見合わせるんだけど、(そっか、一生続くんだ。一生って覚悟してるんだ)と、全国のお茶の間で強火OL民たちの頬がほころんだに違いない瞬間でもある。




 …とこのように、第一話から早々にケンカしてしまった春田と牧。

 でも、春田ももう、以前の春田じゃない。



 今日もまた仕事で遅いらしい牧のもとへ春田から電話がかかってくる。

「あ、…もしもし」

「すみません…今日も遅くて」

「仕事なんだから、しょうがねぇよ」

 ホントに仕事が忙しそうな牧くん。大変だね。

「あのさ…牧が頑張ってること、世界で一番、オレが知ってるから」

「え……」

「だから、牧のことメチャクチャ応援してるけど、……無理はすんなよ。マジで」

「――」

 牧が、「はい」と答えるまでに、数秒の間がある。その「間」で、春田の言葉が牧に沁みているのが伝わる。

「それだけ、伝えたくて。……仕事の邪魔して、ごめんな」

「あ―――は、はるたさん!」

「ん?」

「ありがとうございます」

「……うん」

 そんなに長い場面じゃないけど、ここ、いいシーンだ。

 牧は、溜め込まずにイヤな気持ちを言えるようになった。春田は春田で、相手に伝えたい気持ちを、ちゃんと言葉にして言うようになったんだな。

 こういうの、改まって言うのって、くすぐったくて言いにくいもんですよね。心から思ってたとしても。

 でも、多少の気恥ずかしさは捨てて、相手に「伝える」って大事なことだ。

 ケンカしても、こういうやり取りを交わすことが出来るなら、大丈夫。2人で2人の時間を紡いでいくことが出来る。



 さて、ここから5分間はヲタへのボーナスシーン満載ですよ…!



 天気予報で、今夜冷え込むと聞いた春田、コートを着込んで出かける。

 一方牧は、仕事をやっと片付けて、そそくさと会社を出る。

 出たところで、白いものがちらついているのに気づく。上を見上げて、しばし降る雪に見惚れる牧。

 この牧の顔が、何とも言えず美しい。季節は違うけど、劇場版、花火大会の夜の浴衣姿牧を想起させる。春田を想ってこの表情を見せる牧、遣都くん、さすがです。

 そんでこの季節に必ず流れるCMの、「ふーゆーのkissは~、雪ーのよ~うな口ーどけー♪」と、メルティ〇ッスの歌が脳裏に浮かんだんだけど、まあそれはどうでもいい。

「まーきッ!」

 大きな声が響いて、ダッフル姿の春田が走ってくる。

「イェーイ、お疲れ~!」

 言いながら、牧に正面から抱きつく春田。

「寒いからカイロ持ってきた」

 両手に持ったカイロごと、牧のほっぺたを挟みこむ。

「……それだけのために?」

 うん、とうなずく春田の、タコみたいにとがらせた唇が可愛い。

「そうだ、俺も……」

 春田の手を外して、手に提げた紙袋から、プレゼントの包みを牧が取り出す。

「え、え、え、まままままじで?」

「開けてください」

 出てきたのは、赤いマフラーだった。

「え、マフラーじゃん! 超嬉しい!!」

「もう酔っ払ってなくさないでくださいね」

「……ありがと」



 ちょちょちょ、ちょっと待って。ハァハァ、書いてて辛い。

 2人が可愛すぎて辛い……!!



 レビューを書こうと思って何度見返しても、見るたびにきゅーん……てなって、気がついたら額に手のひらを当てて悶えてるか、握りこぶしを胸に当ててなんか堪えてるか、大体そんなポーズしてる。

 心拍数も血圧も上がってるヲタがおそらく300万人はくだらないであろう場面。



 いや待て、もう少しだ。

 ここからもまだまだ、〇万円払って手に入れた豪華版DVDの特典映像みたいなボーナスシーンが続くのだ。

 公式がヲタを仕留めに来ている……!!



 春田にあげたマフラーを、首に巻いてあげる牧。

 またいいタイミングでスキマスイッチの新しいテーマソングが流れるよね…!

「春田さん。初詣、行きましょ」

「うん。……え、い、今から!?」

「今から」

 春田、目を丸くして、

「行く行く行く行く行く!!」

 牧が嬉しそうに笑って、自分から、そう、自分から春田の手を取って繋いで、ちょっと遅れての初詣に。

 ぱんぱん!と拍手を打ち、2人並んで願い事。

「何お願いした?」

「ん? 健康」

「あー…健康、大事だもんな」

 そう。ホントそうよ、と49歳の私、画面のこちら側でうんうんと頷く。

「春田さんは?」

「世界平和」

「一番大事」

 そうね。これも本当にそう。今みたな時勢だと、心の底から思う。

 で、こういうちょっとしたやり取りが全部可愛いんだけど、最後に春田がたたっと走ったかと思うと

 

「大好きな牧とー、幸せな家族になれますようにー!!」

 

とかって爆弾落とすからさ……心臓止まりそうになる。

 

 ドヤ顔で振り返った春田を、「帰りますよ」と牧が促すんだけど、

「やれよ凌太」

「うるさい……創一」

からの、まあこのまま塩対応で帰るのかなーと思ったら、

 

「俺もー、一緒だよぉー!!!」

 

 あああ、牧も叫んじゃった。




 そして、腕を組んで神社を後にする春田と牧。



 あああ、もう、こんな2人の姿を見ることが出来たなら、この世に思い残すことはございません。



 皆さま、今までありがとうございました。(スゥ~~……)




 ………ハッ、また召されかけたわ。ヤヴァイ。この5年の願望がほとんど全部満たされた感が凄くて、第一話だけで何度も昇天しそうになる。

 いやいや、なんかもう最終回みたいな満足度だけど、まだ第一話。始まったとこ。

 まだ死ぬわけにはいかん……!!




 もう、このラスト5分間、春田がともかく可愛い。言うことなすこと全て可愛い。

 なにあの「可愛い」で出来た39歳。

 

 

 そんで牧は、当然可愛い。あの「儚い」と「切ない」で出来ていた牧凌太が、こんな「幸せ」と「ニコニコ」で出来た牧凌太に生まれ変わるなんて……(絶句)




 ああ、新年早々からいいもん見れた。(ぐしっ)




 ということで、「可愛い」以外の語彙を思いつかなくなったところで、以上!

ド変態管理人の釈明

 おはようございます。いつも弊ブログをご覧いただいております皆さま、ありがとうございます。

 

 

 昨日はですね、夜9時からやってた金曜ロードショーハリーポッターをなんとなーく見ながら、記事の続きを書いていたのですが、11時過ぎからまぶたがとろーんと重たくなってきて、まさかの寝落ち。笑

 なので第二話も、録画したのを朝イチ見ることに……。

 

 

 こうしてなんということもないふつうの記事を書くだけだったら、1000字や2000字、そんなに時間はかからないんだけど、「おっさんずラブ」のドラマレビューとなると話は違う。書いているうちに微に入り細を穿ちたくなるんだけど、いやいや待て待て、まだ第一話、書きすぎると後々矛盾が生じるかもしれん…と自分をセーブ。少し書いて、最初から読み直して整合性が取れているかをチェックし、なんなら前の記事と前の前の記事を読み返して、過度に内容がかぶってないかも確認し、そうしながら次に進む……というこの作業、なかなかにハイカロリー。

 で、この1年というものほぼこうしてまとまった文章を綴るという作業をしていなかったので、結構筆がなまってる。

 そこへ、第一話が放送されるや、公式からも周辺からも情報が溢れるようにじゃんじゃん供給されるわ、蘇った沼の住民の皆さまの呟きを追うにも忙しく、言ってみれば

「現役を退いたご隠居さんが突如試合に出ることになり自主トレを開始した」

くらいな負荷ではあるわけだ。

 いきなりマウンドで投球は出来んわな。まずは筋トレ、それからキャッチボールくらいからスタートしないと。

 なんか最近の色んなニュースのアレでごっちゃになってるけど。笑

 

 

 なので、やってみて分かったけど、このレビューに限っては、

「1日に2本が限界」

でした。

 だから昨日はエネルギー切れで寝落ちしちゃいました。

 お婆ちゃんか!

 

 

 ていうか、マジで、情報の供給凄くないですか?

 皆さん、追えてます? 溺れそうになってるの、私だけ??

 すごいなあ。バラエティとかもじゃんじゃん出るのかなあ。せっかく時間があるし、出来るだけ追っかけよう。

 あまりにも「おっさんずラブ」にばかり時間を割くと、本当に引越出来なくなるから、ほどほどにセーブせないかんけども。

 

 

 ということで、レビューはおいおい書いていきます。

 にしても、朝イチから見たけど第二話、濃かったわー。またしても開始2分くらいで

「え、ちょっ……待っ」

てなって、朝の6時に見ちゃった……と若干の罪悪感を覚えてしまいました。

 あれもpixivで200万回くらい見たと思う!

 

 

 いいお天気ですね。洗濯ものがよく乾きそうだ。

 では、これから筋トレして、お出かけして、出来れば今日明日にはレビュー記事をどんどんあげていきたいと思います!

おっさんずラブ-リターンズ-第一話 ③全OL民が見たかった!春田と牧の新婚生活(上)

 あのー、皆さんが散々言ってることだけど、リターンズの制作陣、ホント「ヲタがこの5年見てきた夢を全部叶えます!」という意気込みを感じるよね。

 もちろん初見なんだけど、あまりにもこれまでしてきた妄想と同じ場面過ぎて、3分に1回くらい

(デジャヴ……?)

てなる。

 それか、

(あれ、もしかしてまだ夢を見てる?? これ、我に返ったら全然ウソでしたーとか壮大なドッキリだったりする…??)

と、急に現実を疑う気持ちに襲われたりする。

 多分、今日本全国で「リターンズ」とスピンオフ鬼リピートしてる人たち、八割がたそうなんじゃないか?



 寝起きの2人がお揃いのハンテン着て並んで歯磨きシャコシャコ…とか、もろにそうですよ。なんかもうpixivで100万回くらい見たような気がする。

 でも夢じゃない。リアルに、本物の春田と牧が、並んで歯磨きしてる。

「あきさぁ、ようかえいおおいお?」(牧さぁ、今日帰り遅いの?)

「ん…いあんおおよえいあいえす」(今んとこ予定ないです)

 歯磨き終わってから喋りゃいいものを、シャコシャコやりながら話すから、字幕つけなきゃ何言ってんだか分かんない。

 でもいいんです! この春牧が尊いからいいのです!!(どん!)



 春田が唐揚げ食べたいと言っても、「初詣行く?」と言っても、

「めんどくさい」

で終わらせちゃう、相変わらず塩対応の牧。

 でも、2人並んで仲良く出勤する姿は、もうしっかり夫夫(ふうふ)だね!

「マフラーしないんですか?」

「去年の忘年会でなくしちゃってさぁ」

「もう係長なんだからしっかりしないと!」

 そう、牧に檄を飛ばされても、

「うん」

と素直に頷く春田が可愛い。

 そんで、続けて

「そんな俺にも新しい部下が出来んだよ。不安……」

ていう、「ふあ~ん…」の言い方がね! んもうはるたんでね!

 39歳になっても可愛いヤツだな!!

「春田さん、面倒見いいじゃないですか。オレが新人で入ったときも、営業虎の巻作ってくれたし」

とか牧が懐かしいこと言うから、見てるこっちも思い出してきゅーん…てなるじゃないか。

 そうそう、ありましたね。あのへたカワの虎の表紙。

「ポスティングのやり方、覚えてますよ」

「言ってみ?」

「えーと、上から、折り曲げずに、軽く入れる」

「…エライじゃーん」

 で、牧の頭を軽く撫でた後の春田が、ニコっとして、牧の左手を持ち上げて、つなぐ。

 このつなぎ方が、もう、何て言うんですかね。

(ここは当然、つなぐよね?)

ていう感じなの。

(オレら、もう、夫夫なんだし、つないで当然の仲だよね?)

みたいな。

 で、牧ももう、異論なんか全然ないの。

 つないだ手をコートのポケットに入れて、

「あったかい?」

ってアンタ……



 どこの少女漫画ですかソレは!?



 はぁ~、尊い。「尊過ぎて辛い」ってこういう感情だったんだ。



 いいけどさ、ここ、オープニングからまだ11分のところだよ。この頻度でイチャイチャされたら、そのうち動悸か高血圧で死人が出るんじゃないか…?




 そう、2018年度版と劇場版を経て、春田と牧は「今はお互い好きだけど、先行きが見えない不安も抱えたカップル」という関係は卒業したんだな。

「ずっと一緒にいる」ことはもう、折り込み済みなんだな。

 そりゃもう、劇場版で、焼き鳥になりそうになりながら誓い合ったもんね…!



 遊び心いっぱいのおっさんずチーム、「リターンズ」でもちょいちょい、前作をなぞった演出を仕掛けてくる。

 冒頭、せっかく早起きしてサプライズで迎えに行った春田と牧は会えない。牧が通り過ぎた1秒後に春田が駆け込んでくる……というすれ違いが、一瞬、Season1第7話の悲しいすれ違いを思い起こさせるけれども、もうあんなピリピリした緊張は、2人の間にはない。(必ず会える)ということが分かっているから、ヲタも安心して見ていられるし、(ああ、あの時とは関係性が全然違うんだな)と実感する材料にもなる。



 余談ですが、牧が帰ってくる飛行機、peachなんだけど、お空編をなぞる演出がなかったのはよかったです。

 ハイ。




 閑話休題

 音楽が前と同じというのもよかったですよね。なんかもう、あのBGM聞くだけで、「おっさんずラブ」の世界に入れる気がする。

 ラブラブな新婚生活の始まり、ではあるんだけど、生活を共にするとなると、色んなことが気になってくる。

 劇場版でも描かれていたけど、あのときよりも、ちょっぴり成長を見せる春田。春田は春田なりに、「家事を頑張ってるつもり」なんだろうな、というのは見てとれる。

 だけどそれはやっぱり、「普段家事をしてこなかった人」の「頑張り」なんだよね。

 仕事が忙しくてなかなか帰れない牧くん、それでも帰宅すると、ちゃんとエプロンつけて、散らかった…もとい、春田が散らかした部屋を片付けて、掃除する。

 こうなるとね、まあ、そのうち衝突するのは必然ですわね。



 せっかくオムライス作ったのに、牧が帰ってこない。

 このオムライスに、春田の頑張りが現れてますね。ちゃんと野菜も添えてあって、彩りもキレイ。破れて中身見えてるけど、そんなことはいいんだ。食べちゃえば一緒。

 ところがそこへ入る牧のメッセージ。

「すみません、会議で遅くなります」

「…んだよッ!」

 で、こういうとき春田が行くのは、お馴染みのわんだほうなんですね。

 場面転換して、カウンターに、鉄平兄とマイマイ、2人の子どもたちの写真が写る。

 ご結婚されたんですね! そんでマイマイ、あれから子ども2人も産んだのね! んまあ、目出度い。

 ちずちゃんも男の子連れて出てきた。こっちはなんと、スピード結婚のスピード離婚でシンママとな! いや、でも、ちずらしいっちゃちずらしいなりゆきだね。納得。

「牧くん帰ってきたんでしょ? どうなのよ? ラブラブ?」

「いやーなんかさ……思ってた新婚生活と違うんだよな……」

 で、ちずが

「そういうことでダル絡みしてくる旦那、マジで最悪だから、気をつけな」

とちゃんと注意してくれてるのに、そんで

「トゥイ(中国語?)」

て頷いて返事してるくせに、しちゃうんだな。春田。ダル絡み。




 さてと、例によって長くなりましたので切ります。

(んー、まだ書けるけどさすがに長すぎん? 読むのしんどいやろこれ?)

て感じたときに文字カウントすると大体2500。

 まあでもアレだ、人が脳内で考えること全部文字にしてたら、こんなもんなんじゃないかしら。

 ひとつの話につき、言いたいことを気が済むまで語ると、大体1万字くらいみたい。私の場合。

 あと、この「新婚生活」の(下)と、「様子がおかしすぎる井浦新」と、「家政夫のムサシさん」の3本をお届けする予定なんだけど、もっと増えちゃったらゴメンナサイ。

 先に謝っときます。



 続く!

おっさんずラブ-リターンズ-第一話 ②変わらないもの、変わったもの

 2018年度版とリターンズで変わらないもの。



 それはもう何と言っても、キャストのビジュアルでしょう…!!



 春田創一は春田創一で、牧凌太は牧凌太だった。劇中、マイマイが丁寧に説明してくれたところによると、「3年半ぶり」とのことだったけど、キャストのほとんど、年月が経ったことを感じさせない外見をキープしていた。

 これ、凄くない?? いくら役者さんは外見を役に合わせるのが仕事とは言え、ほぼ全員「5年分歳を取った」ことを感じさせないんですよ?

 武蔵も蝶子さんも武川さんも変わってない。マイマイもアッキーもそのまんま。

 あっ、だーりおは綺麗さが増してたと思う。麻呂はちょっと貫禄出たかな。でも蝶子さんとラブラブで幸せ太りということで全然OK。



 みんな変わってないけど、特にやはり主役の3人がすごい。

 遣都なんてさ、こないだまでVIVANTであんな難しい役やってたんだよ? 元公安外事課で、潜入捜査で外国に暮らして、祖国に裏切られてテロリストになって……みたいな。

 飢えた狼みたいなあの目つき、「牧凌太」の成分は1mgも入ってなかった。

 あれ、ホントついこないだよ?

 なのに、蓋を開ければもう、「牧凌太」100%ですよ。私生活では結婚して一児のパパになった遣都だけど、そんな「生活臭」的なものも一切漂わせていない。

 前髪重ためで、色白で二重のはっきりしたアーモンドアイ。清涼感溢れる「牧凌太」そのもの。

 いや、すごい。マジでプロ。




 そして、座長のケイタナカ氏ですよ。中の人と同じで、はるたんも「春田創一、39歳!」になったわけだけど、33歳のときとまったく変わらず、超キュートなままだった。

 あの出だしの、

「これが初夢ぇぇーー!? やーだぁぁぁ~」

ってさ、あんなに可愛く言っちゃえるアラフォー俳優、いる??

 あれ聞いてもう、

(あ、はるたんだ!!)

てなった人、多いと思うの。

 あとね、あのダッフルコート。私、なぜか一目見て

(はるたんと言えばダッフルよね)

と思ったんだけど、2018年度版は春から夏にかけての話だったし、春田がダッフルコートを着る機会はなかったはずなんだ。どこで見たんだろう? 支部(pixiv)かな?

 そう、でも、ダッフルって普通、アラフォーサラリーマン男性は選ばないと思うんだ。トレンチかウールのコートじゃない? 

 それが、春田創一が降りてる田中圭が着ると、

「んもう誰がなんつってもはるたんはダッフル!!」

になっちゃう。それくらい似合ってる。



 通りすがりになんだかんだ巻き込まれる間の悪さも、間が悪いんだけど困ってる人を放っておけない人の好さも健在。

 リターンズは年明け始まりの冬の話だけど、春田がいると、それだけで画面が明るくなる。

 青空の下、陽光に照らされてたったったった……と駆けていくのが小気味よい。




 この第1話、50分弱の間に、はるたんの可愛さがぎゅっ…と詰まった濃縮果汁状態なんだけど、今それいっぺんに書いちゃうのは勿体ないので、ま、おいおい。





 さて。




 2018年度版「おっさんずラブ」、劇場版と比べて、大きく変わったものがある。



 そう、牧凌太その人だ。



 ビジュアルはね、変わってないの。劇場版のラストが1カ月前だったみたいな自然さなの。

 でも、牧くんの「中身」が大きな変化を遂げていた。



 

 

 牧くんの到着時間、夜じゃなくて朝の8時だったんだね。だから早起きして迎えに行くつもりだったのに、寝坊してしまって、結局会えたのは終業後だった。

「あの階段上がったところですよね?」

という牧のメッセージ、萌えませんでした皆さま? そう、「あの階段」ですよ。2018年度版第1話で、春田が牧の買い物袋のぞきこんで

「唐揚げ、すげーじゃん!」

て言った、あの階段。2人が同居する切っ掛けとなり、つまりは2人の運命を大きく動かすことになった、あの階段ですよ!!(くどい)

(あの階段だー!!)

てなったんだけど、自信なかったので、第1話の画面を並べて、よくよく比べて見ました。

 リターンズ第1話の、牧を見つけた春田が駆け寄るシーン、画面右上に枝が伸びている。あれ、桜の木でしょう。2018年度版で2人が同居を決めたとき、画面の真ん中に爛漫の桜が咲き誇っていた。

 よし確定!!!

 ……とまあ、こんなことを1分に3回くらいやってるんで、このレビューが一向に進まないのですが、それはさておき。



「牧、……お帰り」

と春田に言われて、

「……ただいま」

と、ちょっとくすぐったそうに言う牧。

 その後、

「まぁーきぃー❤❤」

と感極まって飛びつく春田は、もう本当に春田なんだけど、その後よ。



 春田が腕を組んできても怒らない牧。

 怒らないどころか、春田と並んで、自撮り写真を撮る牧。

 くっついて、なんならむぎゅーと顔をくっつけて、どう見てもカップルなのに、他からどう見られようと全然気にしてない風な牧。



 その笑顔を見たかったんだよ牧くん!!(´;ω;`)




 思えば、2018年度版「おっさんずラブ」では、牧くんは切ない担当であった。

 第1話の割と序盤から超絶鈍感ノンケボーイの春田に惹かれているせいで、思いつめた表情とか、何か言いかけてぐっと堪えるような様子を見せることはあっても、心からのこぼれるような笑顔というのは本当に少なかった。

 全OL民が愛してやまないのは第5話だと確信してるけど、何故かと言うと、「春田さんとデートしているキラキラ笑顔の牧」という、稀少なシーンが見られるからだ。

 だからこそ、2人の心が結ばれた後、

「春田の隣で笑っている牧が見たい」

「2人の、何でもないイチャイチャシーンが見たい」

というのが、田中圭沼、林遣都湖民、すべてひっくるめた全OL民の願いとなったのだった。




 2018年度版のドラマの評判がよく、劇場版が制作されると明らかになったとき、

「あの続きが見たい…!」

というのが、皆の一致した願望だった。

 私は劇場版大好きだけど、「思ってたんと違った…」と、失望を露わにするOL民もいたのは、

「2人がイチャイチャしている場面が少ない」

のと、

「牧くんの笑顔が少ない」

のが原因だった。




 それが、リターンズでは、開始10分経たないうちに、牧がこんなにも開けっぴろげな笑顔を見せてくれている。

 公の場で、堂々と、春田の隣で、幸せそうに笑っている。




 これよ。

 この牧くんの姿が見たかったのだよ、我々はッ……!!!(号泣)




 3年半、日本とシンガポールで、距離は離れていたけど、しっかり2人の愛は紡がれていたわけだね。

 だから、何かが起こっても、もう自分の位置は「春田の隣」と心に決めて、揺るがない牧くんになって、日本に帰ってきたんだね。




 ああ、もう、その姿を見ることが出来たら、思い残すことはありません。



 皆さん、今までありがとうございま……(スゥ~~……)




 ………いやいやいや、これからまだ超絶面白い「第2幕」が見られるのに、成仏なんかしてられねぇッ!!!

 序盤の牧くんの笑顔のあまりの尊さに思わず昇天しかけたわ。

 危ねぇ………(ゼイゼイ)

 

 

 この、「二人の関係性の変化」というものは、当然、「おっさんずラブ」世界全体に変化をもたらしている。

 私と同じように、天に召されそうになったヲタも大勢いたと思いますが、その「変化」を最後まで見届けようじゃないですか皆さん!

 

 

 

 そんで、ここまででまだ10分に到達していないという事実に震えるのですが、後はもう明日の私に託して寝る。

 今日はここまで!

 そして続く!!

おっさんずラブ-リターンズ-第一話 ①還ってきた!「おっさんずラブ」

 画面に現れる石畳。そして、白と黒、2人分の靴先。

 扉が開いて、ここはチャペルであることが分かる。沸き起こる拍手と歓声。

 バージンロードを歩くのは、白いタキシードに身を包んだ春田と、黒い礼服の黒澤武蔵だ。取り囲んで祝福の声を投げかけるのは、懐かしい面々。麻呂と蝶子さん、武川さんにちず、鉄平兄に、マイマイもいる。

 眩しい光をバックに、待ち受けるのは牧だ。そう、これは結婚式。今から春田と牧、2人で、これから一生を共に過ごすことを誓い合う儀式の場面。

 神妙な面持ちで春田と寄り添って歩いてきた武蔵、新郎である春田の手を取って、牧へと手渡………さなかった。

 なぜかぐいーっと引っ張って、自分の方へと引き戻してしまう。

「…へっ?」

「イヤだ」

 春田の両腕をつかんで、頭を横に振る武蔵。

「イヤだ。イーヤーだ」

「いや、ぶちょぶちょ部長……イヤとかじゃなくて」

イーヤーダー!!

 駄々をこねる武蔵、険しい表情になった牧にべりっと引き剥がされてしまう。

 牧と春田、2人並んで、

「では誓いのキスを…」

と促されて、気を取り直してキスを交わそうとしたところへ、

「ちょっと待ったぁー!!」

大音声で呼ばわる武蔵。

 さっきのお返しとばかり牧の身体を引っつかんで春田から引き剥がし、壁にどーん!とぶつけただけでは飽き足らず、がつん!と頭突きまでお見舞いしてしまった!

「部長、何してんすか!?」

 春田が慌てて部長を止めようとするも、体勢を立て直した牧が部長の後頭部から殴りかかる。その手には脱いだ靴。式用の底が固いヤツだから、あれの裏で殴られたら痛いと思う。

 もうここからは大騒ぎ。牧も武蔵も止まらないし、その様子を見てエキサイトしたのか、武川さんが

「牧ィー!!」

と叫んで参戦するわ、もうしっちゃかめっちゃかの阿鼻叫喚。春田を挟んで戦闘モードがおさまらない牧と武蔵を何とか引き離して、

 

「2人ともー!! 神様の前で喧嘩するの、やめてくださーーーーい!!」

 

 割れんばかりの大声で叫んだ春田、その面前で赤い風船がばちん!と割れて、



「……ファッ!?」

 

 目覚めた春田、がバッと起き上がって、

 

(えええーこれが初夢ェ!? やーだぁ~!!!)



 頭を抱えてごろんごろんするという、まあ、ありがちと言えば非常にありがちな夢オチなんだけれども、この冒頭で、「おっさんずラブ」制作チームの、

 

「皆さま、お待たせしました! チーム『おっさんずラブ』、帰って参りました!」

 

 という挨拶が、しっかりファンの心に伝わる場面になっている。



 ここまで3分足らず。この短い時間で、

 

(あー、『おっさんずラブ』だ! 私たちが夢中になった、2018年の『おっさんずラブ』の続きが始まったー!!)

 

 と、実感することが出来たのは、私だけではないはずだ。




 そう、「おっさんずラブ」って、

 

「春田を巡って牧と武蔵がわちゃわちゃするドラマ」

 

 なんですよね。Season1では第二話、屋上で手作り弁当(重箱!)を春田に差し出す武蔵と、そこへ現れた牧とが

「どっちが春田の悪いところを10個言えるか!?」

という熱いバトルを繰り広げたのだった。

ktdmtokttn.hatenablog.com

 それと全く一緒! リターンズのこれは春田の夢なんだけど、でも、「おっさんずラブ」というドラマの骨格をよく表している。



 だから、牧と武蔵の中の人も本気だ。笑 「徹子の部屋」で座長が遣都を評して

「チワワがドーベルマンになりました」

て言ってたのはこの場面のことだったんだな! Season1の屋上バトルはキャットファイトだったもんね。けど今回は確かに、キャットじゃないわ。バトルモードのギアが1段上がっとる。

「最初に鋼太郎さんが頭突きしてきて…」

と遣都が言っていたのも分かった。そうね、武蔵が頭突きしてるよ。先に。だからガッと遣都のスイッチが入っちゃったのね。そら、靴も脱ぎますわ。仲介役のはるたんは大変だけど。

 これから始まる「リターンズ」のオープニングとして、チーム一丸となって本気で撮ったんだな、ということがよく分かる。



 ここから先の場面も、引き続き制作陣からの「挨拶」が詰まっている。

 春田が起き上がると、カメラが引いて、部屋の全景が映される。民にはおなじみのあの部屋じゃない。でも天空不動産のカレンダーかかってるし、何か見たことあるグッズがチラホラ。

 積んである段ボールには「凌太私物」の文字。そして春田と牧の記念写真。カメラが映したのは一瞬、コンマ何秒の世界だけど、もうアドレナリンがドバドバ出てるから、動体視力が研ぎ澄まされている。ヲタの集中力舐めんな。

 カレンダーには「牧8時成田着」の赤い文字。



 もう、この数秒、2秒くらいな間で、ここが

(牧がシンガポールから帰ってきて春田と一緒に住む家だ!)

という情報を、全OL民がキャッチしたことでしょう。

 



 慌てて家を飛び出す春田。

 そしてナレーション。



「春田創一39歳。新年早々、寝坊ですー!」



 バックに流れだすお馴染みのBGM。

 走る春田を捉えたカメラが、徐々に視点を上げていく。

 映し出される風景は、Season1とは違っている。外界で5年という月日が流れたのと同じように、「おっさんずラブ」の劇中でも時間は流れていて、変化したものもある。

 だけど、天空不動産の「おっさんずラブ」の世界は変わりない。



 あの日、牧がシンガポールに行って、2人揃って指輪を嵌めた手の写真をアップした日、多くの民の心の中で、「おっさんずラブ」世界の時計は止まってしまった。

 けれど、5年の時を経て、時計はまた時を刻み始めた。




 春田がリュックをしょって走る姿を見ながら、

(帰ってきた……『おっさんずラブ』が帰ってきた……)

としみじみ感じて、泣けてきた。

 まだ始まって5分も経ってないのに。笑

 

 

 ですので、この記事のサブタイトルが(まんまやんけ)と思われた方、そういう、得も言われぬ感慨が込められたサブタイトルなのだということで、ご理解をいただければ。




 ということで、開始5分にもう2500字以上費やしてしまったので、いったん切りたいと思います。

 時間も体力もあるからサクサク続きを書くつもりだけど、さて、明日の第二話放送までに間に合うだろうか(非常に疑問)。

 あああ~~でも久しぶりのこの作業、楽しいーー!!(悶えております)

 出来れば明日までに全部書く! 頑張る!!

ド変態管理人の困惑

徹子の部屋」、5年ぶりに見ました。

「格付けチェック」、もちろん見ましたとも。どっちも、普段は見ない番組なんだけど、推しが出るときは見る。

 というか今、「推し」と呼べる存在、「おっさんずラブ」キャストの他にいたっけ……と思い返すに、記憶にない。

 ということはつまり、「おっさんずラブ」関係がどしどし出演する時に限って視聴する番組がめちゃくちゃ増えるということだ。



 どっちも、感想を書こうかと思って録画を見返していた。

 そしたら、「帰れマンデー」にも出たんですって? 座長と遣都が?

 え、そっちチェックしてなかった……と思って、(見逃し配信を見ねば…)と検索したんだけれども。



(………待てよ?)

と思ったのだった。

おっさんずラブ」フィーバーは5年ぶりだ。だから、何となく(前と同じ)と思い込んでいたけど、何かが違う。

 何が?

(…………遣都の露出度だよ!)

と、今日になって気づいた。

 私の記憶が確かならば……と、某料理番組のオープニングを気取るまでもなく、5年前はと言えば、「牧凌太の大飢饉」という事件が起こっていたのは、2018年からこの沼に住んでいるOL民なら知っているはず。

 そう、「おっさんずラブ」が第一話、第二話と放送回を重ねるにつれ、評判が評判を呼び、沼落ちする民がどんどん増えていく中で、座長はバラエティに出まくっていたけど、遣都くんは一向に出ず、雑誌の登場も少なくて、「林遣都or牧凌太の大飢饉」と言われるほどに、ファン=湖民は喘ぎきっていたのだった。

おっさんずラブ」関係で取材に応じる、あるいは番組に出るのは、大概座長一人か、吉田鋼太郎パパと3人か。遣都一人、もしくは田中圭林遣都の組み合わせは、本当に稀少だった。

 劇場版の制作が決まって、ようやく遣都くんも番宣や雑誌に出るようになった、という感じだった。前の「帰れま10」も、映画の番宣のときだったと思う。



 あのときは、遣都くんがバラエティにあんまり向いてないから、事務所が出さないのかと思ってたけど、5年経って、その辺変化があったということかしら。

 まあ確かに、「徹子の部屋」でも場慣れ感はあったし、「格付けチェック」でもしっかり爪跡残したもんな。



 えーじゃあこれからバラエティとか情報番組、遣都くんもじゃんじゃん出るってこと?

 そうか、それならそのつもりで心の準備しておかないと(深呼吸)




 リターンズの第一話、感想記事を書きたいのですが、見返していると、2分に1回は

(きゅんッ…)

てなる萌えポイントがあって、まだ全然落ち着かんとです。すみません。

 2018年版の1stSeason再放送もやってるから、比較してみると余計に(ああっここが前と違う……ッ!!)てなって、何回もキュン死にしそうになる。

 



 そんで、今回の放送を切っ掛けに、(ぼんやり知ってたけどSeason1見てみよう♪)てなって、第一話から見てズボッとOL沼にハマってくれたご新規さんもどんどん生まれているようで。

 いや、よかったよかった。そうなの、このお話はね、見た人を本当に幸せにするストーリーなのよ。

 



 ところで、ここんとここのブログのアクセス数も増えてるんだけど、「五郎さんと狸穴さん」と「蝶子と麻呂」の記事にアクセスが多いらしいの、何でなんだろう?

 まあいいんだけど。




 ということで、第二話放送までには感想記事あげますので、もう少しお待ちください!