おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

おっさんずラブ-リターンズ-第一話 ③全OL民が見たかった!春田と牧の新婚生活(上)

 あのー、皆さんが散々言ってることだけど、リターンズの制作陣、ホント「ヲタがこの5年見てきた夢を全部叶えます!」という意気込みを感じるよね。

 もちろん初見なんだけど、あまりにもこれまでしてきた妄想と同じ場面過ぎて、3分に1回くらい

(デジャヴ……?)

てなる。

 それか、

(あれ、もしかしてまだ夢を見てる?? これ、我に返ったら全然ウソでしたーとか壮大なドッキリだったりする…??)

と、急に現実を疑う気持ちに襲われたりする。

 多分、今日本全国で「リターンズ」とスピンオフ鬼リピートしてる人たち、八割がたそうなんじゃないか?



 寝起きの2人がお揃いのハンテン着て並んで歯磨きシャコシャコ…とか、もろにそうですよ。なんかもうpixivで100万回くらい見たような気がする。

 でも夢じゃない。リアルに、本物の春田と牧が、並んで歯磨きしてる。

「あきさぁ、ようかえいおおいお?」(牧さぁ、今日帰り遅いの?)

「ん…いあんおおよえいあいえす」(今んとこ予定ないです)

 歯磨き終わってから喋りゃいいものを、シャコシャコやりながら話すから、字幕つけなきゃ何言ってんだか分かんない。

 でもいいんです! この春牧が尊いからいいのです!!(どん!)



 春田が唐揚げ食べたいと言っても、「初詣行く?」と言っても、

「めんどくさい」

で終わらせちゃう、相変わらず塩対応の牧。

 でも、2人並んで仲良く出勤する姿は、もうしっかり夫夫(ふうふ)だね!

「マフラーしないんですか?」

「去年の忘年会でなくしちゃってさぁ」

「もう係長なんだからしっかりしないと!」

 そう、牧に檄を飛ばされても、

「うん」

と素直に頷く春田が可愛い。

 そんで、続けて

「そんな俺にも新しい部下が出来んだよ。不安……」

ていう、「ふあ~ん…」の言い方がね! んもうはるたんでね!

 39歳になっても可愛いヤツだな!!

「春田さん、面倒見いいじゃないですか。オレが新人で入ったときも、営業虎の巻作ってくれたし」

とか牧が懐かしいこと言うから、見てるこっちも思い出してきゅーん…てなるじゃないか。

 そうそう、ありましたね。あのへたカワの虎の表紙。

「ポスティングのやり方、覚えてますよ」

「言ってみ?」

「えーと、上から、折り曲げずに、軽く入れる」

「…エライじゃーん」

 で、牧の頭を軽く撫でた後の春田が、ニコっとして、牧の左手を持ち上げて、つなぐ。

 このつなぎ方が、もう、何て言うんですかね。

(ここは当然、つなぐよね?)

ていう感じなの。

(オレら、もう、夫夫なんだし、つないで当然の仲だよね?)

みたいな。

 で、牧ももう、異論なんか全然ないの。

 つないだ手をコートのポケットに入れて、

「あったかい?」

ってアンタ……



 どこの少女漫画ですかソレは!?



 はぁ~、尊い。「尊過ぎて辛い」ってこういう感情だったんだ。



 いいけどさ、ここ、オープニングからまだ11分のところだよ。この頻度でイチャイチャされたら、そのうち動悸か高血圧で死人が出るんじゃないか…?




 そう、2018年度版と劇場版を経て、春田と牧は「今はお互い好きだけど、先行きが見えない不安も抱えたカップル」という関係は卒業したんだな。

「ずっと一緒にいる」ことはもう、折り込み済みなんだな。

 そりゃもう、劇場版で、焼き鳥になりそうになりながら誓い合ったもんね…!



 遊び心いっぱいのおっさんずチーム、「リターンズ」でもちょいちょい、前作をなぞった演出を仕掛けてくる。

 冒頭、せっかく早起きしてサプライズで迎えに行った春田と牧は会えない。牧が通り過ぎた1秒後に春田が駆け込んでくる……というすれ違いが、一瞬、Season1第7話の悲しいすれ違いを思い起こさせるけれども、もうあんなピリピリした緊張は、2人の間にはない。(必ず会える)ということが分かっているから、ヲタも安心して見ていられるし、(ああ、あの時とは関係性が全然違うんだな)と実感する材料にもなる。



 余談ですが、牧が帰ってくる飛行機、peachなんだけど、お空編をなぞる演出がなかったのはよかったです。

 ハイ。




 閑話休題

 音楽が前と同じというのもよかったですよね。なんかもう、あのBGM聞くだけで、「おっさんずラブ」の世界に入れる気がする。

 ラブラブな新婚生活の始まり、ではあるんだけど、生活を共にするとなると、色んなことが気になってくる。

 劇場版でも描かれていたけど、あのときよりも、ちょっぴり成長を見せる春田。春田は春田なりに、「家事を頑張ってるつもり」なんだろうな、というのは見てとれる。

 だけどそれはやっぱり、「普段家事をしてこなかった人」の「頑張り」なんだよね。

 仕事が忙しくてなかなか帰れない牧くん、それでも帰宅すると、ちゃんとエプロンつけて、散らかった…もとい、春田が散らかした部屋を片付けて、掃除する。

 こうなるとね、まあ、そのうち衝突するのは必然ですわね。



 せっかくオムライス作ったのに、牧が帰ってこない。

 このオムライスに、春田の頑張りが現れてますね。ちゃんと野菜も添えてあって、彩りもキレイ。破れて中身見えてるけど、そんなことはいいんだ。食べちゃえば一緒。

 ところがそこへ入る牧のメッセージ。

「すみません、会議で遅くなります」

「…んだよッ!」

 で、こういうとき春田が行くのは、お馴染みのわんだほうなんですね。

 場面転換して、カウンターに、鉄平兄とマイマイ、2人の子どもたちの写真が写る。

 ご結婚されたんですね! そんでマイマイ、あれから子ども2人も産んだのね! んまあ、目出度い。

 ちずちゃんも男の子連れて出てきた。こっちはなんと、スピード結婚のスピード離婚でシンママとな! いや、でも、ちずらしいっちゃちずらしいなりゆきだね。納得。

「牧くん帰ってきたんでしょ? どうなのよ? ラブラブ?」

「いやーなんかさ……思ってた新婚生活と違うんだよな……」

 で、ちずが

「そういうことでダル絡みしてくる旦那、マジで最悪だから、気をつけな」

とちゃんと注意してくれてるのに、そんで

「トゥイ(中国語?)」

て頷いて返事してるくせに、しちゃうんだな。春田。ダル絡み。




 さてと、例によって長くなりましたので切ります。

(んー、まだ書けるけどさすがに長すぎん? 読むのしんどいやろこれ?)

て感じたときに文字カウントすると大体2500。

 まあでもアレだ、人が脳内で考えること全部文字にしてたら、こんなもんなんじゃないかしら。

 ひとつの話につき、言いたいことを気が済むまで語ると、大体1万字くらいみたい。私の場合。

 あと、この「新婚生活」の(下)と、「様子がおかしすぎる井浦新」と、「家政夫のムサシさん」の3本をお届けする予定なんだけど、もっと増えちゃったらゴメンナサイ。

 先に謝っときます。



 続く!