2018年度版とリターンズで変わらないもの。
それはもう何と言っても、キャストのビジュアルでしょう…!!
春田創一は春田創一で、牧凌太は牧凌太だった。劇中、マイマイが丁寧に説明してくれたところによると、「3年半ぶり」とのことだったけど、キャストのほとんど、年月が経ったことを感じさせない外見をキープしていた。
これ、凄くない?? いくら役者さんは外見を役に合わせるのが仕事とは言え、ほぼ全員「5年分歳を取った」ことを感じさせないんですよ?
武蔵も蝶子さんも武川さんも変わってない。マイマイもアッキーもそのまんま。
あっ、だーりおは綺麗さが増してたと思う。麻呂はちょっと貫禄出たかな。でも蝶子さんとラブラブで幸せ太りということで全然OK。
みんな変わってないけど、特にやはり主役の3人がすごい。
遣都なんてさ、こないだまでVIVANTであんな難しい役やってたんだよ? 元公安外事課で、潜入捜査で外国に暮らして、祖国に裏切られてテロリストになって……みたいな。
飢えた狼みたいなあの目つき、「牧凌太」の成分は1mgも入ってなかった。
あれ、ホントついこないだよ?
なのに、蓋を開ければもう、「牧凌太」100%ですよ。私生活では結婚して一児のパパになった遣都だけど、そんな「生活臭」的なものも一切漂わせていない。
前髪重ためで、色白で二重のはっきりしたアーモンドアイ。清涼感溢れる「牧凌太」そのもの。
いや、すごい。マジでプロ。
そして、座長のケイタナカ氏ですよ。中の人と同じで、はるたんも「春田創一、39歳!」になったわけだけど、33歳のときとまったく変わらず、超キュートなままだった。
あの出だしの、
「これが初夢ぇぇーー!? やーだぁぁぁ~」
ってさ、あんなに可愛く言っちゃえるアラフォー俳優、いる??
あれ聞いてもう、
(あ、はるたんだ!!)
てなった人、多いと思うの。
あとね、あのダッフルコート。私、なぜか一目見て
(はるたんと言えばダッフルよね)
と思ったんだけど、2018年度版は春から夏にかけての話だったし、春田がダッフルコートを着る機会はなかったはずなんだ。どこで見たんだろう? 支部(pixiv)かな?
そう、でも、ダッフルって普通、アラフォーサラリーマン男性は選ばないと思うんだ。トレンチかウールのコートじゃない?
それが、春田創一が降りてる田中圭が着ると、
「んもう誰がなんつってもはるたんはダッフル!!」
になっちゃう。それくらい似合ってる。
通りすがりになんだかんだ巻き込まれる間の悪さも、間が悪いんだけど困ってる人を放っておけない人の好さも健在。
リターンズは年明け始まりの冬の話だけど、春田がいると、それだけで画面が明るくなる。
青空の下、陽光に照らされてたったったった……と駆けていくのが小気味よい。
この第1話、50分弱の間に、はるたんの可愛さがぎゅっ…と詰まった濃縮果汁状態なんだけど、今それいっぺんに書いちゃうのは勿体ないので、ま、おいおい。
さて。
2018年度版「おっさんずラブ」、劇場版と比べて、大きく変わったものがある。
そう、牧凌太その人だ。
ビジュアルはね、変わってないの。劇場版のラストが1カ月前だったみたいな自然さなの。
でも、牧くんの「中身」が大きな変化を遂げていた。
牧くんの到着時間、夜じゃなくて朝の8時だったんだね。だから早起きして迎えに行くつもりだったのに、寝坊してしまって、結局会えたのは終業後だった。
「あの階段上がったところですよね?」
という牧のメッセージ、萌えませんでした皆さま? そう、「あの階段」ですよ。2018年度版第1話で、春田が牧の買い物袋のぞきこんで
「唐揚げ、すげーじゃん!」
て言った、あの階段。2人が同居する切っ掛けとなり、つまりは2人の運命を大きく動かすことになった、あの階段ですよ!!(くどい)
(あの階段だー!!)
てなったんだけど、自信なかったので、第1話の画面を並べて、よくよく比べて見ました。
リターンズ第1話の、牧を見つけた春田が駆け寄るシーン、画面右上に枝が伸びている。あれ、桜の木でしょう。2018年度版で2人が同居を決めたとき、画面の真ん中に爛漫の桜が咲き誇っていた。
よし確定!!!
……とまあ、こんなことを1分に3回くらいやってるんで、このレビューが一向に進まないのですが、それはさておき。
「牧、……お帰り」
と春田に言われて、
「……ただいま」
と、ちょっとくすぐったそうに言う牧。
その後、
「まぁーきぃー❤❤」
と感極まって飛びつく春田は、もう本当に春田なんだけど、その後よ。
春田が腕を組んできても怒らない牧。
怒らないどころか、春田と並んで、自撮り写真を撮る牧。
くっついて、なんならむぎゅーと顔をくっつけて、どう見てもカップルなのに、他からどう見られようと全然気にしてない風な牧。
その笑顔を見たかったんだよ牧くん!!(´;ω;`)
思えば、2018年度版「おっさんずラブ」では、牧くんは切ない担当であった。
第1話の割と序盤から超絶鈍感ノンケボーイの春田に惹かれているせいで、思いつめた表情とか、何か言いかけてぐっと堪えるような様子を見せることはあっても、心からのこぼれるような笑顔というのは本当に少なかった。
全OL民が愛してやまないのは第5話だと確信してるけど、何故かと言うと、「春田さんとデートしているキラキラ笑顔の牧」という、稀少なシーンが見られるからだ。
だからこそ、2人の心が結ばれた後、
「春田の隣で笑っている牧が見たい」
「2人の、何でもないイチャイチャシーンが見たい」
というのが、田中圭沼、林遣都湖民、すべてひっくるめた全OL民の願いとなったのだった。
2018年度版のドラマの評判がよく、劇場版が制作されると明らかになったとき、
「あの続きが見たい…!」
というのが、皆の一致した願望だった。
私は劇場版大好きだけど、「思ってたんと違った…」と、失望を露わにするOL民もいたのは、
「2人がイチャイチャしている場面が少ない」
のと、
「牧くんの笑顔が少ない」
のが原因だった。
それが、リターンズでは、開始10分経たないうちに、牧がこんなにも開けっぴろげな笑顔を見せてくれている。
公の場で、堂々と、春田の隣で、幸せそうに笑っている。
これよ。
この牧くんの姿が見たかったのだよ、我々はッ……!!!(号泣)
3年半、日本とシンガポールで、距離は離れていたけど、しっかり2人の愛は紡がれていたわけだね。
だから、何かが起こっても、もう自分の位置は「春田の隣」と心に決めて、揺るがない牧くんになって、日本に帰ってきたんだね。
ああ、もう、その姿を見ることが出来たら、思い残すことはありません。
皆さん、今までありがとうございま……(スゥ~~……)
………いやいやいや、これからまだ超絶面白い「第2幕」が見られるのに、成仏なんかしてられねぇッ!!!
序盤の牧くんの笑顔のあまりの尊さに思わず昇天しかけたわ。
危ねぇ………(ゼイゼイ)
この、「二人の関係性の変化」というものは、当然、「おっさんずラブ」世界全体に変化をもたらしている。
私と同じように、天に召されそうになったヲタも大勢いたと思いますが、その「変化」を最後まで見届けようじゃないですか皆さん!
そんで、ここまででまだ10分に到達していないという事実に震えるのですが、後はもう明日の私に託して寝る。
今日はここまで!
そして続く!!