おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

おっさんずラブ-リターンズ-第一話 ⑤様子のおかしすぎる井浦新

 ところで、今回新しいキャストとして加わった俳優の井浦新さん、私元々好きで、インスタもフォローしてたんですよ。

「ピンポン」のときから好きだったんだけど、ずーっと追っかけてたとかじゃなく、常に(なんか気になる役者さん)というポジションで。

 縄文好き、岡本太郎好きというところで、(おおっこんなピンポイントで共通の趣味が!)と、一気に親近感がわいた。

 そしたらある日、「おっさんずラブ」の投稿があったので、驚いたのだった。

 でも、演技巧者の役者さんなので、「おっさんずラブ」ワールドにどんな彩を添えてくれることになるのか、楽しみにしていた。



 そしたら、まさかあんなトンチ……いやいやあのー、そのー、ユニークなキャラとは。



 係長になった春田の新しい部下として配属された和泉さん。最初から、独特の世界全開なんですよね。

 武川さんに春田を紹介され、顔を見た直後から、

「え…」

と何やら動揺し、えらく狼狽する様子を見せる。

「え?」

と、そりゃこんな対応されたら、春田も何が何やら分からないですよね。

 挨拶を交わした後も、席に着かず、ぽやんとその辺に立ったまま。

「あの……どうかされましたか?」

 春田の問いに、

「……過去に戻るには、どうすれば…?」

 って、いきなり何を言ってるのかこの人は。初出勤のオフィスの真ん中で。

 そしたら、

「これです」

 と脇を指さした。指の先には、和泉のデスクの上のパソコンがある。

「! ああ、元に戻すときは、コントロール+ゼット、です!」

 え、そんな、Excelのショートカットみたいな、軽い問いかけじゃなかったけど……と思いきや、

「ああ、なるほど」

と頷いたから、ズッコケたよね!

 ふー……とため息をついて、

「人生も、コントロールゼット出来たらいいのに……」

と、悩まし気にというか、雰囲気たっぷりに呟きながら、席に着く和泉さん。

「ど…どーゆうことでしょうか…?」

 目をまん丸にして、まさしく鳩が豆鉄砲食らったみたいな表情で小首をかしげるはるたんが可愛い。そんで、優しいね! 私ならこんなやつ、(やばいヤツきた)と思って即無視しちゃう!笑

「同じことを繰り返すには、どうすれば…」

「コ…コントロール、シーです!」

「コントロール……シー……」

 なんか、目をちょっとうるうるさせながら、思わせぶりに繰り返す和泉さんというか、新さんの演技が可笑しくて、ここ見ると私はどうしても爆笑してしまう。

 そんなさあ、Excelの超基本的なショートカットキー、初めて聞いた外国語みたいにオウム返しするサラリーマン、いる!?

 中途採用って、どういう基準で採用されたのか知らんけど、本当に「Ctrl+C」を知らなかったのなら、相当ヤバくない?笑

 で、はるたんの中の人も、このトンチキぶりに堪えきれず、ちょっと素で笑っちゃってますよね、ここ。



 その後も、お客さんとの内見で、

「お兄さんだったらこの部屋借りたいと思います?」

と聞かれて、

「微妙ですね……」

と答えたり、ポスティングも初めてなのか知らんけど、最初から出来る子だった牧と違って、何とも言えず危なっかしい。

「もう少し、ぱぱっとやりましょうか?」

と春田に言われただけで、慌てたのかなんなのか、手にしたチラシを下に落としてしまう。

 拾ってあげた春田が顔を上げると、なんと和泉さん、目に涙を浮かべている。

「へっ!? どうしたんですか?」

「いや……あの……目に、ゴミが……」

 で、泣きだしてしまった。



(え……パワハラだった?? パワハラ春田??)

 

 と、春田も大混乱に陥ってしまうというくだり。

 

 いやーもー可笑しいですね! 「おっさんずラブ」に出てくるキャラクター、大体思い込みが強くて、一人で妄想劇場を繰り広げる人が多いけど、和泉さんのキャラもなかなかにパンチが効いている。

 

「前の仕事、何されてたんですか?」

「あまり……人に言えない仕事です」

 どんな仕事だよ! と即ツッコんでしまったんだけど、さて、人に言えない和泉さんの前職ってなんでしょうね?

 



「リターンズ」、2018年度版を今度こそきっちり踏襲して、「おっさんずラブ」の本懐たる「良質なコメディ」を細かく作り込んでくれているのが嬉しい。

 前にも何度も書いたけど、「コメディ」は難しい。うまい役者じゃないと出来ない。「おっさんずラブ」は、田中圭林遣都吉田鋼太郎という演技巧者の役者が3人揃った、「演技相撲」としての側面も持っていて、実力が伯仲しているからこそ、視聴者が安心して「おっさんずラブ」ワールドに身をゆだね、腹の底から笑うことが出来るドラマだ。

 新しく加わった井浦新は、演技力は申し分のない実力派。この座組に入っても、まったくひけを取らず自分の演技をするに違いない。Ctrl+Cで笑っちゃっていた座長、色んな意味で(この人ヤバい)とワクワクしていたのかもしれない。



 この後も、Excelの指示を勘違いして春田の手をつかんじゃったり、はるたんちの隣で血を流して引っ繰り返ってたり(何でや…)、トンチキぶりから目を離せない和泉さん。

 様子がおかしいにも程がある。

 第二話以降もイイ感じに話を引っ掻き回すキーパーソンになりそうだ。




 もう一人の新メンバー、おかかおにぎり専門店の三浦翔平くんもつよつよのキャラでした。

 おかかおにぎりとトールとグランデって、どんな需要やねん。

「トッピングは何があるんですか」

と牧に聞かれて、

「トッピングは、おかかです!」

と言った瞬間、(ですよね!)と思ったわ。

 目力強!




 さて、第二話のラストでは、早速和泉さんがはるたんにあんなことを仕掛けちゃって、SNSでは悲鳴が飛び交ってたけど、それに関しては第二話のレビューで。



 今日はここまで!