おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

ド変態管理人の近況

おっさんずラブリターンズ」放送直後から、沼が沸き立ってますね~。

 んまあ皆さん呟くわ呟くわ、歓喜のツイートで溢れ返っている。

 強火OL民の横川さんもnote書いていらっしゃった。書くよね。そりゃあ。書かずにはいられない気持ち、よく分かるよ…!



 そんで、この僻地の過疎ブログも、二日前から読みに来てくださる方が激増してまして。ありがたいことでございます。リターンズやったからには、なんか書くだろうな、と思われてるんですわね。

 元祖ド変態OL沼住民として、ご期待には応えたい所存でございます!!



 ところで、ワタクシ今花の無職でございまして、だからして今録画を一日5回以上見るヒマも、こうしてブログ記事を更新するヒマも確保出来るのですが、

(え、無職って、就活しなくて大丈夫なん…?)

と心優しい皆さまを心配させるのもアレなので、記事更新を再開したついでにちょこっとご説明させていただきたく。




 前の仕事を去年いっぱいで辞めました。ここでも何度か「激務」として触れているけど、本当に激務だった。拘束時間が長く、体力を使う。慣れてきたころにコロナ禍が来たので、神経を擦り減らすことも多かった。

 遣り甲斐はある仕事なんだけど、介護や保育の業界と同じで、常に人手不足、仕事のきつさの割に報酬は少なく、賃金が上がっていくこともないという負のスパイラルに陥っている業態だった。

 やっぱ、どれほどきつくても、勤めている限り一生給料上がらないって、モチベーションのキープは難しいですよ。

 ワークライフバランスを何とかしたいなーと思いながら働いていたんだけど、(ここにいる限りは搾取され続ける)と分かって、

「辞めよう」

と決心したのが、1年前のことだった。



 仕事辞めるのって、年齢が上がるにつれ、ハードルが高くなるじゃないですか。

 私も今月で50歳になります。次の仕事先、あるかな?と不安に思わないでもなかったんだけど、

(まあ、何とかなるだろう)

と思っていた。

 そしたら、やはり、声をかけてくださるところがありまして。

 職種も、私が希望していた職種で。

 そんな奇跡みたいな偶然ある?と思われそうですが、あるんですよね、これが。意外と。

 これについては、また機会があれば改めて書きましょう。




 なので、「次が決まっている無職」という、人生にそう何度もない、心から寛げる時間を楽しんでいる最中なんざますの。オホホ。

 いや、でもね、ここ何年も働きづめだったので、少しくらい遊んだっていいと思うの。

 引っ越しの準備もしなくちゃいけないから、そういつまでもノホホンとしてもいられないんだけど。




 来月上旬、生まれ故郷に戻って、母と二人暮らしになります。

 故郷とは言え、18歳で大学進学と同時に関西に出て以来、ほぼ30年ぶりなので、「新天地」と言っていい。

「思い切ったね!?」

と、決断をビックリされたりもしたけど、私はこういう決断で迷ったことはあんまりない。

 で、決めたからには、後はもう頭からダイブするしかない。

 人生は冒険だ。




 ということで、期せずして、私的最高のコンディションで「リターンズ」の放送を迎えたわけなのでした。

 あと一か月半ほどの無職生活の間、出来るだけ記事の更新頑張りたいと思います!

還ってきた男

おっさんずラブリターンズ」第一話。

 観ました? 観ましたよね?

 私はもちろん観ましたとも。

 



  最 & 高 でしたNE!!!



 あの、あのね、第一話の感想を書きたいんだけど、もちろん書くに決まってるんだけど、もうなんか(はぁ……尊い……)てなって、脳内がほわわわ……てなって、いつものような言語化の作業が出来んとです。

 なのでこの記事は本当に単なる「感想」です!笑




 そうそうそう、これなの。これなのよ。我々民が待っていたのは。

 牧がシンガポールから帰ってきて、いよいよ始まるはるたんとのラブラブ新婚生活。

 もうなんかさ、公式さん、あの2018年版が終わってからOL沼で呟かれたあらゆる呟きに全部目を通したんじゃないかっていうくらい、

「これ! これこれ!!」

という場面が多かった。



 はるたんが牧に抱きついて

「まーきー!!」

と言うところ、私も上からがばぁっと覆いかぶさって、二人を抱き締めたかったよ!!



 そんで、牧くんがはにかみながらも笑顔で

「……ただいま」

って言うところ、漏れなく泣いちゃうからね。私。

 今録画4回観たけど、4回とも全部泣いた。笑

 朝から一日中おっさんずラブに浸れるこの幸せよ。

 無職万歳!!←



 まあはるたんは相変わらずはるたんだからさ、途中でもちろん牧とケンカしちゃうんだけどさ、あの雪の夜ね。寒いからってカイロ持ってくだけの用事で牧を迎えに行っちゃうはるたんの尊さよ。

 あーもう、あの場面見るだけでも、5年待った甲斐があったというものですよ。



 そんでツイッターで(Xって慣れないからまだツイッター呼び)出回ってる映像が、

(え、何これこんな場面あった?)てなって、もう一回ドラマ見て、やっぱりないから、ネットで検索したもんね。

おっさんずラブ 初夜」

って。

 そしたらTverでスピンオフドラマが観れるとな。グーグル先生ありがとう。

 即見ましたとも。公式さん、pixivで春牧の二次創作読んだよね絶対!?ていう掌編でした。

 ありがたすぎて拝みました。




 え、お空編? 忘れた。もう上書きされた。

 あれはそう、誰かが見た奇妙な夢。

 マイマイか麻呂あたりかな。



 お空編の後遺症で、実は黒澤部長がちょっと嫌いになってしまっていた。

 ところがこの度の武蔵は、元の通り、一途にはるたんを想い続ける、暴走しがちだけど可愛い武蔵に戻っていた。

 途中、

(分かる。分かるよ武蔵……!)

と、私も一緒に悶えそうになって、武蔵への愛情が戻ってきたことに安堵したのでした。




 にしても、これほどまでに帰還を熱望されたドラマのキャラが今までいただろうか。

 5年という歳月が必要だったにしても、「牧凌太」を再び生きることを選んでくれて、遣都くん、ありがとう。

 で、我々民の愛情は本人にも届いたのですね。

「公の場で泣くなんて絶対したくなかったのに…」

と言いながら、声が震える遣都くん、あれ見るとこっちも泣けてくる。




 ということで、晴れ晴れとこの台詞を言えるの、本当にめでたい。



「お帰り、牧くん!」



 では、第一話をあと10回くらい見てから、じっくりねっとりレビュー記事を書きたいと思います!

謹賀新年2024

 皆さま、明けましておめでとうございます。

 つつがなく新年を迎えられましたでしょうか。



 前回の投稿からまた時間が空いてしまいました。

 実はあの後、二度目の更年期らしき不調に見舞われ、体調がまったく安定しませんでした。

 思えば去年はなんだかんだと病院のお世話になりましたね……。片方の耳が聞こえにくくなったり、目がおかしくなったり、手首の痛みが再発して二度目の注射を打ってもらったり。「45歳過ぎたらとたんに身体にガタがくる」という先人の言葉は本当であった、と、己の「トシ」を痛感した一年でございました。

 更年期は幸い、薬が効いて症状がおさまったのですが、巷で心痛む事件が相次いだのと、自分自身も転職を決意して色々と動いていたため、身辺が落ち着きませんでした。

 



 それでも何とか、引継ぎを終え、前の職場を辞めることが出来、年末は晴れ晴れと

「お疲れ様!!」

の祝杯をあげつつ、のんびりと過ごしておりました。

 で、キリよく元旦から記事を書こう!と思っていたところへの、あの地震ですよ。

 ビックリしましたね…!

 

 

 ここを読んでくださっている皆さま、地震は大丈夫でしたでしょうか。

 被災された方々すべてにお見舞い申し上げます。



 うちも揺れました。結構長く、10秒くらい揺れていたので、本震が来るのではないかと油断せずにいましたが、こちら(神戸)はそれ以上のことはなく、揺れもそれきりでした。

「新年早々……」

と恨み言を呟いてしまいましたが、天災というものはそういうもので、人間のお祭りごとなんか何にも考慮してくれないと、分かってはいても、やっぱりそう思ってしまいますよね。

 石川県の被災地では建物がかなり倒壊していて、まだ取り残されて救助を待つ人も少なくないと聞きます。

 行方不明者の方々のリストをニュースの画面で見て、過去の震災の時がまざまざと蘇って、ちょっとしたフラッシュバックを覚えたりもしました。

 

 

 日本は、今のところ戦争もやってないし、基本は平和で住みやすい国だと思うけど、地震大国であることからは逃れられないんだなあと、年初から痛感させられる地震でした。

 防災も個人個人がやっていかないといけませんね。




 さてと、それはさておき。

おっさんずラブリターンズ」、いよいよ今日からですよ。



 あれからね、公式が次々とニュースを出すじゃないですか。あれ、皆さん、どうご覧になってました?

 私はですね、何しろ上書き脳なので、やはり一度引導を渡した相手には、素直にすり寄れないんですよね。

 春田と部長と牧、3人揃った画像も、嬉しいんですよ。嬉しいんですけど、

(なんだ、作ろうと思えば出来たんじゃん…)

と、恨みがましく思ってしまう心を拭えずにいましてですね。



 牧の隣にいる春田の姿、我々OL民(おお、久しぶりだこの言葉)が待ち望んだ春田そのものなんだけど、どうしても、

(アナタ、空飛んだじゃない)

と思ってしまう。田中圭氏も大変だと思う。最初の単発ドラマの時から数えて、「おっさんずラブ」の「春田」を演じるのは4回目ということになる。(2018年ドラマと映画は同じ世界線なので一つと数えて)

 それもこれも、お空編がなければ、全力で「お帰りー!!」と前回のキャスト全員揃った奇跡を歓喜出来るんだけれども、「パラレルの春田と黒澤」なんてややこしい世界線を作ったもんだから、こっちの気持もややこしくなる。

 返す返すも、公式もとんだ罪作りをしたもんだと思う。



 前回の記事で、この辺の恨みつらみは既に書いたんだけど、それでも気持がスッキリしなかった。

 うーん、うだうだと同じ繰り言を垂れ流す老婆のようにはなりたくないんだけども、このことに関しては、どうしても気持の切り替えが出来ない。



 まあ、だからさ。それだけ好きだった、ってことですわね。

 好きの深さは人それぞれだと思うけど、私にとっては、やはりそう簡単に「なかったこと」には出来ないあの裏切りだったと。

 まあそれはもう、仕方ない。あった過去は消せないし、私の気持ちもどうにもならない。

 それはそれで、「あるもの」として認めないと。



 というわけで、うだうだ言いつつ、昨日から始まった2018年版は録画したし、今日座長と遣都が出る「徹子の部屋」の録画予約もバッチリだ。

 そして、夜の深い時間、テレビの前で正座待機する金曜日が、5年の月日を経て再び実現することは、何はともあれ、喜ばしい。




 第一話の感想は必ず書きます。

 これから引っ越しの準備をしなければならないので、バタバタしますが、また色んな記事を更新出来ればと。

 では皆さま、今夜はご一緒に正座待機しましょうね!

VIVANTな夏だった。

 今年の夏はめちゃくちゃに暑かった。

「猛暑」というだけでは足りない、「酷暑」と呼ぶにふさわしい苛烈な暑さだった。



 元は暑さに弱く、田舎から出てきた当初、大阪のうだるような夏の暑さにあてられて、毎年のようにバテていたが、ン十年住むうちにすっかり慣れたらしい。

「好きな季節は?」と聞かれて「夏」とは答えないけど、夏にしか味わえないよさが分かるようになった。

 夏の強い陽射しは、世界の色彩を鮮やかにする。

 道路に落ちた街路樹の影がくっきりと黒く、つんざくような蝉時雨のうるささに辟易するようになると、(ああ、今年も夏が来たなあ)と感じる。



 今年の夏はとりわけビビッドだった。

 それは「VIVANT」というドラマのお陰でもある。



おっさんずラブ」以来、こんなにも(次は一体どうなるの…!?)と展開が気になり、次週を待ちわびたドラマは久しぶりだったかもしれん。

 忙しい現代人だからして、見たいテレビ番組はほぼ録画予約するのが当たり前なんだけど、めちゃくちゃ面白い!と思うと、やはりリアルタイムで見たいもんなんですよ。

 毎週、日曜日の夜9時はテレビの前に正座待機でした。




 放送が済んでしばらく経ったことだし、全体の感想を…とこないだからトライしてるんだけど、なかなかこう、思った感じにまとまらない。

 今日ついに諦めた。あの壮大なスケールと、複雑に張り巡らされた伏線を見事に回収しつつ、謎が謎を呼んで、「えっ!! そうなるの!?」と常に視聴者を驚かせてきたドラマ、気軽に総括しようと考えるのが土台無理ゲーだった。

 かなり評判になったので、これから見ようという人もいるかもしれん。

 未視聴で気になる方にはもう

「ともかく見て!!」

としか。




 そもそも私も、最初から見ていたわけじゃなくて、知人のおすすめで見始めたのだった。

「今からでも見て損はないから、見て!」

と言われて、この人がここまで言うのなら…とTverで見てみて、見事にハマった。

 人からのお勧めには乗ってみることにしているんだけど、やっぱり、人の言うことは聞いとくもんですね。

 そんで、自分がハマったので、私も周りに勧めて、7~8人は見始めたと思う。

 観た人全員ハマっていた。

 凄いドラマでした。




 以下、ネタバレも含む雑感。




 物語の中心となるノゴーン・ベキの実家が奥出雲というところが、島根にルーツを持つ私のツボにハマった。

 実際、島根にはたたら製鉄で財を成した御三家というのが実在して、モデルとなった櫻井家の住宅は私も訪れたことがある。

 刀剣の材料となる玉鋼を作ることが出来るのは、現在島根県だけで、それもたたら製鉄の技術を復活させて今日まで繋いできた経緯があるんだけど、それだけで1本映画が撮れそうな物語があるので、また次の機会に。

 ちょいちょい島根の風景が出てくるのも見ていて楽しかった。

 乃木と山本が会話しているシーン、東京のはずなんだけど、バックに松江城が映っていて、

「え、あれ? 県庁近くのあそこじゃん!」

てビックリしたこともある。笑

 



 敵と味方がくるくる入れ替わるのもこのドラマの見どころだった。

「次、誰が裏切るのか!?」

というハラハラドキドキと期待で溢れて、ドラマのエンディングでいつも

「ええっそうきたかー!!」

となるのがお約束。SNSで考察班の考察が飛び交って、それを見るのも楽しみだった。

 だけど、裏切者であって欲しくない人は最後まで味方だったのもよかった。

 薫先生とドラムが裏切者じゃなくてよかったよ……




 あとはやっぱりチンギスだね!

 こういうスパイものって、敵が強力であればあるほど盛り上がるけど、前半のチンギスの「敵」ぶりは圧巻であった。決死の覚悟で死の砂漠を渡りきった先に、悪魔の形相のチンギスが待ち構えていたときにはもう、腹の底から憎たらしかったもん。(笑)

 けどこれがさ、乃木が別班と知れて、第二部とも言うべき後半が始まったのち、野崎さんと手を組むんだよね。

 野崎さん、乃木とのバディ感もよかったけど、チンギスとの、慣れ合わないけれどもお互いの実力を認め合った共闘ぶりも印象的であった。

 ラスト、バルカを去るベキに深々と叩頭するシーンはぐっと胸に来るものがありました。




 冒頭の砂漠のシーンから驚いた。テレビの世界がどんどん「いかに金をかけずに番組を作るか」という方向に注力しているのがあからさまな昨今、

(お金かけてんな~)

と毎回感心して見ていた。

 後から聞いた裏話だと、一話一億だってさ!! やっぱりね!!

 いやーでも、主役級のキャストを惜しみなく投入して、エキストラもアクションも破格のスケールのドラマって、ゴージャスですよね。見ごたえあるはずだわ。

 久しぶりに「本物」の上質のドラマを見た気がしました。



 よく出来たフィクションは本当に、我々の心を癒してくれる。

「VIVANT」のお陰で、愉快でビビッドな夏を過ごせた。

 続編があるようで、それも楽しみ。

モヤる。

 ところで日本語って便利な言葉ですよね。

 私がもうずっと前から感心しているのは、どんな言葉であっても、最後に「る」をつけてしまえば動詞に出来ちゃうことだ。

 学生時代、試験前みんなで勉強していて、クラスメイトに

「これ、コピってくるわー」

と言われて驚愕したことがある。

「コピーする」→「コピる」と省略形で鮮やかに動詞を造語してみせたのと、また、それが即こちらに意味が分かるのと。

 「コピー」のような、元々英語由来の言葉だろうがなんだろうが、「る」さえつければ日本語の動詞になってしまう。「トラブル」も、元は英語の名詞だが、

「いやーちょっと昨日の客とトラブっちゃってさー」

などと、ごく自然に日本語の文脈に動詞として溶け込んでしまう。

 日本語という言語のポテンシャルの高さよ。

 

 

 なんでそんなことを言い出したかというと、昨日の記事にいただいたコメントに「モヤる」とあって、その連想で思い出したのだった。

 元は「モヤモヤする」からの、省略語なんだろうけど、今や「モヤる」で十分通用する。

 

 

 で、今回のこの、5年ぶりの「おっさんずラブ」天空不動産続編決定!という発表にあたって、叶わないと思っていた夢が叶いそう、嬉しい!というポジティブな感情だけにひたりたいのに、心の奥底にどうしても拭いきれないネガティブな思いが立ち込めているのを感じる、これを表現するなら

 

「モヤる。」

 

 という言葉がぴったりなんじゃないかなあと、思ったのだった。

 

 

 2018年、「おっさんずラブ」が連続ドラマとして放映されていた当初からリアタイで見ていた方々、OL沼のいわゆる「民」の皆さま。

 今回の続編発表、手放しで喜んだ方が一体何割いただろうか。

 

 

 私もね、正直、このところはOL界隈から離れていた。

 自分のこのブログの、OL関連の記事を読み返すにも、何だか心が痛んで、読まないでいた。

 それが今回、久しぶりに読む気になって、読み返していたら、当時の自分の熱量に驚き、また勢いに押されて、圧倒された。

 そうか、こんなにも真剣に私はこの作品を愛していたんだな、と改めて感心してしまった。

 

ktdmtokttn.hatenablog.com

 

これとか、


 

 これとかね。

 

 

 久々に読み返してたら、涙が出てきた。通勤電車の中なのに。

 

 

 そんで、色々と記憶がよみがえるじゃないですか。

 ついつい、その先も読んだよね。

 

ktdmtokttn.hatenablog.com

 

 この記事を読んで、まざまざと思い出した。

 そう、我々は一度、「おっさんずラブ」公式には手酷く裏切られているのだった。

 それはもう、「裏切り」と呼ぶしかない行為で、Season1の放映中と放映後の蜜月期が幸せ過ぎた反動もあって、多くの民がOL公式に別れを告げ、背を向けた。

 それから4年だ。時間が経ったとはいえ、たった4年。

 忘れるには早すぎる時間ですよね。

 

 

 お空編の何がそこまで我々の逆鱗に触れたのかと言えば、

 

「分かってくれていると思ってたのに、私たちが『おっさんずラブ』のどこを愛したのか、公式が全然理解してなかった」

 

 ことが露呈してしまったからだった。

 

 

 いや、でもね、2018年、「おっさんずラブ」が爆発的にヒットして、OL沼が爆誕した当時、公式と我々は確かに相思相愛だったはずなんだ。そこはもう、疑いがない。

 その時の公式と、お空編発表後の公式、中の人がまるっと入れ替わってしまったくらいに「別人」感がある。

 どんな「大人の事情」があるか知らんが、何か公に出来ることがあるなら、今からでも教えてほしいくらいだ。

 

 

 さて、ここまで手酷く裏切られた経験がある相手を、再び信用できるのか?という話ですよね。

 正直、927OL事変以前と同じ気持ちで信じることは出来ない。

 そういう人は多いんじゃないだろうか。

 少なくとも、私は無理。

 一度、心の中で引導を渡した相手だ。もう二度と信用することはないと思っていた。

 

 

 なので、今の気持ちは、

 

「ともかく続編ドラマを待つ」

 

 この一点ですね。

 

 

 春田と牧と武蔵、この三人が織りなす物語の続きが見られるのは本当に楽しみ。

 楽しみだけど、その続編が、私たちが待ち望んだ物語なのか?というところには、一抹の不安がある。

 

 

 また何か、トンチンカンなことをやらかすんじゃないか?

 民の誰も望んでないサプライズで視聴者をドン引きさせるんじゃないか?

 

 

「楽しみに待つ」というのは、その辺も織り込んでの「待つ」である。

 

 

 まあ、なかなかね。あのレベルの裏切りを経験すると、復縁するにしても、すんなりとはいきませんよ。

 そう感じているかつての激熱OL民の方、少なくないと思うな。

 

 

 この際、その辺のモヤモヤも、共有しつつ、「お帰り牧くん!」と言えるその日を待ちましょう。

 ね。

ただいまッ!!  お帰りーー!!!

 皆さん、お久しぶりです。

 お元気でいらっしゃいましたでしょうか。

 すっかりご無沙汰でございました。




 沼の底の泥の中に深く沈んで、眠っているような日々でしたが、5億年ぶりに息を吹き返しました。




 何でって?




 そりゃもちろん、コレですよ!!!

 

 

 

 

 

 ツイッター(Xってどうも慣れないわー。ロゴも可愛くないし)であるツイートを見かけて、

 

(………えっ?)

て目を疑ったよね。



(……………ええっ??)

て、目をゴシゴシこす……りはしなかったんだけど、ホント、気持ちとしてはそんな感じ。




 帰ってくる?




 天空不動産のおっさんずラブが??




 つまり、春田と牧が???





 うわぁぁーーーい!!!







 ……でも、しばらくはなんかこう、複雑な気持ちだった。

 すごく好きだったのに、向こうがこっちを見なくなって、裏切られたから別れた相手だもん。もう何度も何度も何度も、(期待するな。期待したらダメだ)と言い聞かせてきたもん。

 そう、(期待してはいけない)と自らに呪文をかけ続けること5年、ですよ。

 そりゃ、さ、飛びついて無条件にヒャッホウ!!とは喜べないよね。



(………ホントかな?)



 と、疑念の黒い雲が心中に沸くのを止められなかったのも確か。



(………あの公式を、ホントにもう一度信じて大丈夫なのかな…?)



 と。




 でも、彼がいる。

 そう、我々OL民が(という一人称複数代名詞を使うのも久しぶりだ)待ち焦がれた男、牧凌太その人が。

 我々にとって「おっさんずラブ続編」=「春田と牧の物語続編」でしかないと、信じ続けて早5年。

 もうかなわないのかと思っていた、その夢が。




 叶うんだ。 

 やっと。




 横川さんも呟いていた。いや、呟いてないな。おいおいと号泣している声が聞こえるような大声の書き込みだった。笑

「生きててよかった…!」と。

 

 

 

 生きててよかったです。

 

 

 なんかね、おっさんずラブのドラマ、ずっと素直な気持ちで観られなくなってたの。つい色んな感情が沸いてきちゃって。

 でも、続編発表のニュース聞いて、ふっと(……観よう)てなって、見てみたら、それはもう面白く見ることが出来た。

 ブランクがある分、新鮮で。

「巨根じゃダメですか?」

「アハハハ!!!」

てフツーに笑っちゃった。

 

 

 なんて現金なの私。

 もうすっかり民の心に戻っておる。

 

 

 となると、ぼーっとしてられないぞ。

 録画のHDDメモリがだいぶ調子悪いから買い替えないと。

 そして来年私は引っ越し予定。実家でおっさんずラブをリアルタイムに見られないかもしれない。それならば引っ越しの時期も再検討の余地ありだ。

 

 

 というわけで、休眠しておりましたが、息を吹き返しましたというお知らせでした。

 皆さん、続編楽しみに待ちましょうね!!

「ミニオンズ」を見て本気で驚いた話。

 この黄色いキャラクター、前々から気にはなっていた。

 面白いらしいという噂も聞いていて、ふーん、一度映画を観てみようかしらん…と思っていた。

 なので、こないだ地上波でやっていたのを録画して観てみたわけです。



 いやー……驚いた。

 あまりにも中味がないのに。




 あ、お断りしておきますが、決してdisってないです。軽蔑とか、呆れるとか、そういうネガティブな印象は一切抱かなかったことを最初に明記しておきます。

 ただし、褒めてもないです。笑 

 ただただ、「驚いた」という正直な感想になります。



 まあ一個人のブログなんでね、思ったことを書きますよ。

 昨今、炎上よけなのか何なのか、何でもかんでも

「個人の感想です」

てつけるじゃん。あれ見るたびに思う。(そんなの当たり前じゃない?)と。

 何かの作品を見て、感動する人もいれば、(なんだコリャ)とガッカリする人もいる。それはその人の自然な心の働きであって、誰に咎められるものでもないはずだ。

 その感想を素直に記す。それの何がいけないのか。

 批判するならするで、関係者や、それこそ演者の親兄弟、友達が目にすることを想定して書くべし、それが書く人の責任だと、以前も書いた。そういう、守るべきモラルはあるけれども、「感想を書く」というのは本来、何の制約も受けない、自由な行為であるべきだ。

 炎上を恐れて、毒にも薬にもならない提灯記事ばっかになったら、めちゃくちゃ退屈でつまんない世界になってしまう。

 というわけで、思ったままを書かせていただきます。




 いやもう、ビックリしたんですよ。

 見終わって。

 

 得るものが何もねぇ……!!!

 

 ということに。




 粗筋を紹介することはしない。普通、どんな映画の感想にも、ストーリーが多少なりとも必要になるものだけど、この映画に限ってはない。

ミニオンズ」という生き物がいて、太古の昔から存在する…というのは多分、後付けの設定なんじゃないかな、と思った。だって、有史以前からいる割に、名前がケビンとかスチュアートとかTHE☆アメリカンネーム。テケトーやな…と思いながらなんとなく流し見してたら、

石器時代、新しい生き物が現れた。そう、人間だ」

というナレーションで、(あー、時代考証とか全然しない感じなのね)と分かった。

 だって、人間が使う道具の種類で「石器時代」と名づけたのであって、実際は石器時代の遥か前に人類は誕生している。そこんとこ、まるっと無視らしい。



 まあそんなことはどうでもいい。

 そんなところに引っかかっていたら、この映画は鑑賞出来ない。

 そう、多分「ツッコんだら負け」カテゴリーに分類される作品なのだと思う。



 だがそれにしても、だ。

 こんなにも、

 

「見る前と見た後とで1ミリの変化もない」

 

 映画も珍しい。




 何も、教訓がないことがよくないと言っているのではない。教訓を求めて作品を鑑賞することはないからだ。どんな映画も、つまるところ「面白ければそれでいい」。

 けれども、ですよ。「ツッコんだら負け」カテゴリーのギャグ漫画だって、何かしら心を動かされる部分、ありません?

おじゃる丸」しかり、「忍たま乱太郎」しかり。「クレヨンしんちゃん」の映画だって、あんなに大人の心を動かすじゃないか。今やもうレジェンドになった「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大作戦」は私も見たよ。泣いたよ。「BALLAD 名もなき恋のうた」という実写編を生み出したことでも有名ですね。

 でね、「おじゃる丸」でも「忍たま」でも、誰かしら一人は、好きなキャラクターがいる。推しじゃなくても、10分ほどのアニメを見ながら、色々共感する。

 それが、「ミニオンズ」では、まったくない。

 どのキャラクターの言動も、全然共感出来ない。まず主役のミニオンズはそもそも何言ってるか分かんないし、途中で現れるキャラも、メインも雑魚も「悪者」という前提で、「愛すべき悪者」なんじゃなくて「ホントーに悪者」なのだった。

 スカーレット・オーバーキルは、最初ちょっとクールでカッコよかったんだけど、本性は強欲で凶悪。後になればなるほどカッコ悪くなっていく。

 まあこれは、子どもが見るであろう作品で、犯罪者を美化してはならぬ、という方針に基づいて作っているのかもしれぬ。知らんけど。

 観終わった後、

「好きなキャラクターは?」

と聞かれたとしても、一人も思いつかないし、

「共感した台詞は?」

と質問されても、全然ない、としか言えない。



(すげーな…)

 

 と、思ったわけです。

(お金かけてこんな映画作るアメリカ人の感性、やっぱ只者じゃねーわ…)

 と。



 もう一つ、

(さすが、スポンジ・ボブを作った国)

 とも思った。

 スポンジ・ボブ、一度見てみたことあるけど、あまりにも内容がなく、バカバカしいので、見る時間が勿体なさ過ぎる、と視聴をやめた。

 そう言えば、黄色くて目がでっかい点がミニオンと似ている。




 でもね、人間、どうせ何か作るなら、「いいもの」を作りたいという願望があると思うんですよ。

「イイ話」にするために、何ならちょっと盛ったりするし、出来れば話にオチをつけて、ウケを狙いたいのが人情というものだ。

 ここまで徹底して「意味」を排除しているということは、何らかの意図があってのことなのかなあ……と、そんなところが気になって、考え込んでしまった。

 誰かご存知の方いらっしゃったら教えてください。




 この世には色んな価値観があるなあ。自分に理解出来なかったとしても、否定はしないでおこうと思う。今は分からないことでも、何年か経ったら180度評価が引っ繰り返ることもある。

 それがまさに岡本太郎と「太陽の塔」だったりするんだけど、その話はまた今度。