おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

好きなものは好きだからしょうがない!

 何かにハマると、とりあえず「情報を出来るだけ入手しよう」と思いますよね。今の時代、情報はツイッターとインスタに集まっている。

 だから「#おっさんずラブ」で検索して、盛り上がる視聴ファンの呟き(というか叫び)を眺めて楽しんでいた。

 インスタは、公式と「武蔵の部屋」というのがあって、どちらも即フォロー。

 おっさんずラブ制作チームはSNS使いにも長けていて、フォローしていると欲しい情報や画像がどんどん投下されるし、途中からはラストに向けてファンをやきもきさせるミスリードの役割を果たしたりもして、ますます祭りが盛んになっていって、それはそれは楽しゅうございました。



「ドラマにこんなにハマったのなんて初めて…」

という呟きを多数目にした。だろうな、私もハマりっぷりは同じだよ、と共感しつつ、

(初めてではないんだよなあ…)と、何となく「初婚じゃないんです」的なバツイチ感を味わってもいた。

 同じようにドはまりした作品が私にはもうひとつあって、それはある映画だった。

 いや、別れてないけどね! 今でも好きな気持ちに変わりない。

 その映画は私にとって、永久にオンリーワンには違いない。



 もう今から10年も前のことになるのか。時が経つのは早いのう。

 そのときは、連続ドラマではなく一編の映画だったし、今みたいにSNSが盛んではなかった。当時はmixi全盛期で、ネットで得られる情報をあさりつくした後は、mixiに入るしかなかった。

 それまでさして興味がなかったのを、知人に頼み込んで招待してもらって、延々感想を書き記すというやや変態めいた暴挙に出たのも懐かしい記憶だ。

 同じひとつの作品を好きな人と知り合いになれて、盛り上がれて、それまで感じたことのない多幸感を得られた。

 いやーあのときは楽しかったなあ! 恋に落ちたのと同じで、世界の色彩が違って見えたし、小さなことがいちいち嬉しかったりもした。

 そう、あれは間違いなく恋でしたね。



 おっさんずラブにハマって、あのときと同じ気持ちをまざまざと思い出した。

 だから、

「ドラマごときにこんなにハマっていいのかしら…」

とか、

「もういい年なのに…」

とか、ちょっぴり後ろめたさと気恥ずかしさを感じる人がいるのはよーーーく分かる。

 でもね、10年前に散々葛藤を味わった身だからこそ、この問いの答えはわかっておる。

 

 イイんですよ!! ハマってイイんです!!

 何かを好きになるのに、性別も年齢も関係ありません!!



 ていうかですよ、その戸惑い自体、「こんな気持ちになることが滅多にない」ことの証なわけでしょ?

「運命の相手」という使い方がよくされるけど、恋人や伴侶に限らず、心から愛せる対象に巡り合うことって、そうそうあることじゃないんですよ。

 じゃあ、出逢いに感謝して、いけるとこまでいっといた方がいいと思う!



 「沼」とまで呼べるほどハマってしまったら、抗ったところで無駄なんです。

 好きになるのは理屈じゃないんです!

 恥じらったり後ろめたがったりしたところで、どのみち頭の中は支配されてしまうんだから、あとはもう欲望のままにというか、情熱に身を委ねた方がいいと思う。

 たがを外す歓びを知っている人生と、知らないで終わる人生。

 前者の方が断然豊かだから!

 

 それと、どんなに熱烈な恋も、時間の経過と共に必ず変化する。最初の頃のときめきや異常なハイテンションは、そのうちに絶対熱量の変化が訪れる。人間に「慣れ」というシステムが備わっている以上、それはもうどうしようもないことなのだ。

 だからして、ときめきの熱量が高いうちは、自らそれを抑制するなんて勿体ない。

 味わえるときに味わっておくべきだと思います!



 というわけで、私のハマり方の発露は「レビューを書く」ということになる。

 レビューを書くということは、同じ場面を繰り返し見て、台詞を文字に起こして、自分の感じたことを言語化して……と、作品の形をよーく確かめて味わう作業だ。

 ただ見るより、一層その作品を噛みしめることが出来るわけです。



 ツイッターには各ジャンルの才能に溢れた人が様々いて、イラストや漫画を投稿する人もいれば、秀逸なハッシュタグ大喜利大会やる人もいるし、みんなそれぞれ自分のやり方で「おっさんずラブ」を愛でている。

 いいなあ。自由な世界。

 今の時代、情報も才能もツイッターに集まってるのね。

 あれ全部まとめて本にしたら、ものすごく濃厚なおっさんずラブファンブックが出来上がりそうだ。



 ところで、これからおっさんずラブの放送が始まる地域があるんですね。

 いいなあ~。これから新鮮にあの怒涛の時間を味わえるのかと思うと、真剣に羨ましい。

 これから落ちる皆様、出来れば録画一気見じゃなく、1週間空けて見ることをおススメします。



 ネットの片隅から沼の住人の皆様に捧げるささやかなエールでした。