おっさんずラブ劇場版見てきたお♡ 感想①(ネタバレなし)
観てきましたーーー!!!
いやーもう……何から言えばいいか分からないけど、とりあえずさ、
超超超面白かった!!!
おっさんずラブ制作チームが作るものだから、その仕上がりには期待しかなかったわけだけれども、それでもさ、「一抹の不安」はあったんです、正直。
なぜなら、「ものすごく出来がよかったドラマの映画版がそれほどでもなかった」という経験をしてきているからだ。前も書いたけど。
私が以前ハマったドラマ、同じチーム、同じキャストで作ったはずなのに、ドラマが120点とすると、映画は53点くらいな満足度だった。
ドラマと映画の作り方は全然違うんだな…と思ったものです。あと、映画化となるとどうしても「スケールを大きくせんければ!」と肩に力が入るのか、特殊な舞台装置とか、そっちを派手にする傾向があるよね。その結果、作品を貫く肝心の「テーマ」がブレる、あるいは薄くなってしまう。
そこはきっと大丈夫なはず!と思いつつ、やはりこればかりは観てみないと分からないので、ちょっとドキドキはしてました。
いやもう、全然大丈夫。そんな不安はまったく必要なかったです。
というか、「パワーアップして帰ってきた!!」という宣伝文句は大げさじゃない。
むしろ、「この映画のためにドラマがあったんじゃ…」とすら思えるくらい。
どのキャラも、本当に一人残らず、パワーアップしてました。
マジで。
では、初回観た余韻冷めやらぬうちではございますが、ざっくりと感想をば。
ネタバレはしませんのでご安心を。
春田がもう本当に春田だった。
あのね、今田中圭ってホント雑誌だのテレビだの出まくってるじゃないですか。田中圭を見ない日って1日もなくない?てくらい、爆売れじゃないですか。
だから、「田中圭」本人を、結構知ってるわけじゃないですか、私たち。まああくまでメディアでだけど。
ところが、映画の春田はもう、春田そのものなの。立ってる姿が「春田」。喋り方も笑い方も、変顔もズッコケ方も、「春田創一」でしかない。
「田中圭」味が1ミリもない。
ちょっと何言ってるか分かんないとおっしゃる方は、是非スクリーンでお確かめください(宣伝)。
でも、見た人はきっと分かってくれると思う。
改めて、(すごい俳優だなあ……)と感じ入りました。
そして、部長ですよ。
「おっさんずラブ」という作品がここまで愛される作品になったのは、間違いなくこの部長のヒロインぶりによるところが大きいと思う。
でも、黒澤武蔵が吉田鋼太郎でなければならなかった意味が、劇場版だと本当によく分かる。
他の誰でも、この部長は出来ない。
何言ってるか分からない方は、是非劇場でお確かめください(宣伝)。
インスタや予告で、部長が記憶喪失になって、春田のことだけ忘れるという設定は分かっていた。
記憶喪失って、割と黄金パターンじゃないですか? 遊び心満載のOLチームのことだから、また面白そうなネタぶっこんできたなあ、と思っていたの。
でもこれね、ものすごく意味があることなんですよ。終盤でのあのセリフのためにこの設定が必要だったのだね。
その伏線回収に気づいたとき、場面の盛り上がりに感動しながらも(くー……やられたッ…!)と膝を打つ思いでした。
徳尾さんの脚本、すげーわ。
「あのセリフって何?」「やられたって何が?」と思ったそこのアナタ、知りたければスクリーンで是非(以下略
でねえ……何と言ってもねえ……牧凌太ですよ。
ドラマ放映時からこの沼に棲んでいる皆さんなら、1年前の「牧凌太の大飢饉」という事件を覚えているだろうと思う。
ドラマが大反響を呼んで、座長の露出が一気に増えたのに、knt氏はまったくメディアに顔を出さず、林遣都湖の住人が飢えと渇きに喘ぐ…という大変な事態が起きたのだ。
この映画観て、(もしかするとアレはこの日のあるを見越したスタダさんの深遠な戦略だったのでは……)と半分本気で思いました。
画面いっぱいに牧が映ってる。
春田と並んで牧が笑ってる。
もうそれだけで、胸がきゅー…んと締めつけられる。
で、ほぼ10割の民が妄想した「浴衣でデート」「夏祭り」「花火」というシチュエーションを、本物がやってくれてるんですよ。
思った通り、牧くんの浴衣姿、国宝級に美しい。綺麗な男だなあ。。。
……私、自分をケイタナカ沼の住人と認識してたんだけど、映画観終わった後、(牧くんがたくさん見られた…)という満足感で満たされている自分に気づいた。
帰りの電車の中で反芻していても、8割牧のことを考えていて、(あれ……もしかして私……kntのこと…)てなった。笑
もう、林遣都をちょっとでも好きな人は、絶対に観た方がいい。スクリーンで。
観ないと人生損するよ!!!
そして新規参入組のエロスとジャスティス、もといセクスィー男爵狸穴さんと仔犬系後輩のジャスね!
聞いてはいたけど、本当に、「後から来ました」感がなかった。「おっさんずラブ」の世界に違和感なく溶け込んでいました。
「なんか企んでそうで謎めいててよく分からん色気をぶちかましている」キャラをやらせたら、今沢村一樹の右に出る者はいないね!
「バスローブでブランデーくるくるが似合う役者選手権」とかあったら、かなり上位に食い込むと思います。
でジャスティスがね……いい役どころなんですよ。
物語の中でいい味を醸し出している。だけでなく、重要な部分でキーパーソンを演じている。
彼もまた、なくてはならないキャラクターの1人でした。
武川主任は、うかつに書くとネタバレになっちゃいそうなので避けますが(うううー
言いたいッ…!)、映画観ながら何度心の中で(政宗ーーー!!!)と叫んだことか。
武川さんも色々とマシマシでした。
今「ましまし」で変換したら一発目が「眞島氏」てなって、(え、やだ、何このパソコンに脳内知られてる感……)てちょっとゾクッとした。笑
マロと蝶子さんのことも書きたいんだけど、ネタバレなしでは厳しい。
あーもうみんな映画観て!!!(乱暴)
「Love or Dead」のサブタイトルが示す通り、映画だからこその派手なシーンはたくさんある。そこはさすが、「ハリウッド瑠東」の異名をとる瑠東監督。
だけど、「おっさんずラブ」の根底にあるものは全く変えず、同じテイストを貫いてくれている。
「おっさんずラブ」と言えば「コメディ」だ。この部分がパワーアップしているのは嬉しかったですね。もう、死ぬほど笑ったよ! 映画観て、こんなに笑ったのは初めてかも、というくらい笑った。周りのお客さんも同じところで沸いてたから、一体感があって、それも楽しかったです。
そして、作品全体を流れる「愛」。色々盛沢山な仕掛けも、すべてそこに繋がっている。
人を愛するって素晴らしいと、心底思える。
テレビドラマのファンにとっては嬉しい映像も盛沢山でしたね。
それだけでなく、各話に散りばめられていたあんなネタやこんなネタ、ちゃーんと映画のストーリーに生かしてくれていて、心憎い演出でした。
ここでも政宗ですよ。まさか今度は政宗が部長のアレをね……いやはや……(首フリ)
でもこれさ、さらっとやってくれてるけど、結構難しい技だと思う。思わせぶりに「あ、これって伏線?」みたいにしといて、結局回収しきれてない映画もたくさんあるもん。編集の問題もあるんだろうけど。それこそ天下のジブリもやらかしてますよ。とっちらからるんだろうね。
それを、「おっさんずラブ」劇場版は、ドラマからの小ネタも映画の中での伏線も、綺麗に全部拾って、ちゃんとオチをつけてくれている。
だから、消化不良のフラストレーションがまったくないのだ。
相棒の東京マラソンのやつ観に行ったとき、始まって30分で号泣した私だ(周りで誰も泣いてなかった)。今回も泣くだろうな、どうせ…と思って、大判のタオルハンカチ持っていった。
もちろんそれは大いに役立ったんだけど、最後は、めちゃくちゃ清々しい笑顔で劇場を後にしました。
帰り道、周りにいる人すべてに対して、優しい気持ちになれた。
観た人を幸せにする、そして日本をちょこっと平和にする、そんな映画でした。
きじP、徳尾さん、瑠東監督、座長、knt氏、鋼太郎さん、まっしー、その他すべてのキャストもスタッフの皆さんも、全員に。
作ってくれてありがとう!!!
さ、明日からもお仕事がんばろう。
次の土曜日まで笑顔で働けそう。
土曜日何があるかって?
もちろん、2回目を観に行くに決まってるじゃないですか!
5回観ても飽きない自信ある。
あ、それで、「ネタバレちょこっとあり」「がっつりネタバレ」と色んなバージョンで感想を書くと思います。
暑苦しい長文になるかと思いますが、近日中に。