おっさんずラブSeason2
前掲の2本の記事で、Season2に対しての私の「見解」を述べました。
「見解」と「気持ち」はまた別物でして。
ところで、ドラマ版も劇場版も、私の「おっさんずラブ」レビューは、どうも視点が牧くん寄りになっている自覚がある。
なぜかと言うと、私自身、(あー牧くんと似てるなー)と感じる部分があるからだ。
一番は、「人に相談しない」点。
レビューでは「牧は春田に相談しなければいけなかった」なーんて書いてますが、実は私も、自分が困っていることや悩んでいることを人に相談することはほとんどない。
した方がいいとは思っているけど、しない。というか出来ない。
解決した後、笑い話にして報告することは出来るんだけど、悩みの渦中にあるときは、なんか自分一人でなんとかしようと頑張ってしまう。
あと、「動揺を抑えようとする」ところも同じかも。
ダメージは特に、顔に出さないよう最大限頑張ってしまうし、多分そのために、自分が受けた衝撃を過小評価しようとするキライがある。
Season2の内容を知って、(あー、そう来たか…)とは思ったものの、(うん、想定内)とも思った。
これまで色んなものにハマってきて、そのたびに「ファンの願いはあまり叶わない」という事態も経験して、慣れているつもりでもいた。
出来るだけ理性的に受け止めようと思ったし、前の記事で書いたこともウソじゃない。
あれはあれで私の本音。
……なんですけど、ピーチエアラインのCA春田と黒澤機長のPR動画を見たとたん、(うっ)と来た。
胸のど真ん中に、ずしんと。
(……この2人で別シチュエーションでの『はるたん&武蔵』見るのキツイわー……)てなった。
それが、自分でもビックリするくらいの拒否感だったの。
それで分かった。座長が急に髪型を変えた理由。
座長は座長で、前の「はるたん」のビジュアルで、違う世界線のパラレル「おっさんずラブ」の春田創一を演じるのは違う、と思ってくれたんでしょうね。
同じ名前の上、同じ容姿の「春田創一」が、牧じゃない他の誰かを愛するところ、私たちが目にしたらどんな気持ちになるか、汲んでくれたんだと思う。
そこから、(あーやっぱ、これはしんどいなー…)と、じわじわ胸に喪失感が広がったのでした。
ドラマはドラマ、テレビ局にとってはあくまで「商業コンテンツ」に過ぎない。期待しすぎてはいけない。それを分かっていたつもりだった。
でも、でもね、ここまで「おっさんずラブ」公式と、私たちいわゆる「OL民」とは、それはそれは幸せな両想いだと思ってこれたのだ。
「裏切り」という言葉を使いたくはないんだけど、ここへ来て、こういう裏切り方をされるとは正直、予想していなかった、というのが本音。
先に謝っておこう、スミマセン!!!
ここからすこーし毒吐きます。
ていうかタイミング…!!!
もう多分、100万人くらいの人が言ってることだけど、一番はこれよ。
これがね、劇場版の上映が終わって、無事DVDが発売されて、皆の手元に届いて、飽きるまでDVD見て、いつでも見られるんだけどでもやっぱり新しい「おっさんずラブ」見たいねえ……てなったときに、この発表だったら、まだ受け入れられたと思うんだよね。
沼の住人、おおかた皆大人なんだからさあ。ここまでしてくれた公式さんに感謝していない民なんかいないし、出来れば文句なんて言いたくないはず。
それが、平和なこの沼がここまでざわついて、水面が波立っているのは、劇場版の上映が続いていて、春田と牧のハッピーエンドの余韻にまだまだ浸っていたいこの時期に、なんだって誰も望まない形での続編を発表した??てところでしょう。
「牧ロス」ばかりがメディアの記事に取り上げられているけど、それもそうなんだけど、皆さんが怒ったり失望したりしているのはそこじゃないんだ。
せっかく劇場版の出来がよくて、これまで「おっさんずラブ」を知らなかった初見さんの評判もよくて、沼がフィーバーに沸いているのに、公式自ら盛大に水をぶっかけてどうするよ。
これまで色んなものにハマってきて、続編やら映画化やらが決してファンの思惑どおりにならないということも散々経験してきて、こちらの要求のみを声高に叫ぶようなファンにはなるまい、というスタンスだったんですが、、、
やっぱり、アカウントは別に作って欲しかったですね。
春田と牧の結婚指輪の画像が乗った同じアカウントに、ある日突然飛行機マークが出現した。
違和感しかありませんでした。
あとさー、キャスティングさー、どうせ一般ファンの希望なんて通りっこないのは分かってるから、言ってもしょうがないんだけど、
・どうせなら全キャスト総入れ替え
でやって欲しかったよね。
世間があまりにも「はるたーん!!」「部長ー!!」と熱狂するもんだから、
田中圭as春田創一 & 吉田鋼太郎as黒澤武蔵 の組み合わせが稼げる!と誤解しちゃったのかしら。テレ朝の上の人たちは。
普通のヒットならその読みでよかったのかもしれないけど、「おっさんずラブ」の世界は、その他の要素もまるごとひっくるめてのヒットで、今回排除した「その他の要素」が多分、上の人たちが考える以上に必要不可欠だった。
その、「その他の要素」と繋がって成立していた「おっさんずラブ」の世界から、はるたんと部長だけ抜き取ってくるなんて、不可能なのよ。しかも今のこの状況で。
それをするには、このドラマがヒットしすぎた。
続編発表を聞いた後、(想定内)と捉えて、平気なフリしてたけど、意外とダメージくらってた。
普段お弁当なのにお昼カップヌードルで済ませたし、仕事終わりに外食することなんて1年に1回あるかないかくらいなのに、(あー今日はもういいや)と松屋で済ませちゃったし。お昼カップヌードル食べた日の夜、がっつり炭水化物の丼ものチョイスするなんてことも、4年に1度くらいしかない。
晩ごはんの手間を省いたからその分明日の分おかず作ろう、と思って、一応買い物して帰ったものの、結局そのまま食材は放置。
料理どころか、シンクの洗い物はひとつも片づける気になれなかった。
昨日の私を癒すものは、このブログで記事を書くことより他なかったのです。
あ、でね、色々書きましたけど、「おっさんずラブ」続編に色々な思いを抱いている民の皆さま、その思いはそのままでいいと、私は思います。
無理に我慢する必要はない。悲しいときは悲しいまま悲しめばいい。
そこまでの感情を抱かせるほど、「おっさんずラブ」という作品が私たちの身近にあって、「自分のもの」だと思えた証拠でもある。
新シーズン、どうするかな。多分気になって録画はするような気がする。
でもやっぱり、気持ちの整理がつかなさすぎて、楽しんで観られないと思うな。分かんないけど。
7話の牧くんの
「……つれぇ……」
が沁みるわ。。。
さて、こうして思いの丈を文章にして吐き出すと、ちょっとスッキリはしますね。
今日は行かなかったけど、上映が続くなら、また劇場版観に行こう。
ここでレビューの更新にも精を出します。
まだまだ言い足りないことたーーーくさんあるんで!!