おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

人はなぜアレを嫌うのか

※グロ&汚い話です。閲覧注意。

 

 

 

 

 アレって、アレですよ。

 多分都心で街頭インタビューしてみたら、100人のうち100人とも

「嫌い」

と答えるアイツです。

 そう、G。

 名前を書くのもアレルギーを発症しそうな黒光りしているあの虫です。

 

 

 そろそろ出るかな、とは思っていた。

 大体毎年今くらいの時期に出る。

 出やがりましたよ。

 しかも、今日はなかなかに最悪のタイミングだった。

 

 

 あのですね、腸活に精を出していると書いたじゃないですか。だからして、食後の時間は大事にしているのです。

(ん……?)

と催すと、即トイレに行く。

 タイミングを逃して溜め込むなんで絶対イヤだ。

 

 

 でね、まあ、無事に出すものを出しまして、(ふぅ……)と一息ついた、その時でありました。

 部屋の隅が目に入った。消臭剤の箱の向こうに見える茶色い足。

(!!!!)

 と、この時の私の気持ちがお分かりだろうか。

 もうコンマ1秒で飛んで出たい。一刻も早くこの場を離れたい。

 が、絶対にそう出来ないこの状況。

(……!! ………ッ!!)

 と、なんかもう、泣きたいのかわめきたいのか分からない感じで、なんとも言えない気持ちが脳内をごうんごうんと洗濯機の中の水みたいに渦巻いてまして、死ぬ思いで始末を終えて、ぴょん!という勢いで飛び出した。

 台所から〇キジェットを取ってきてぷしゅーーー!!!と噴射。

 敵も自分の運命を悟ってその場で静かに朽ち果て……てくれればいいのだが、もちろんそんなことはなく、思い切りもがいて右往左往した挙句にコトキレた。

 今、廊下にあるアレの死骸を始末しなきゃな……やだな……と思いながら、何事もなかったようにテレビを見ている。

 

 

 でもさあ、不思議なんですよね。

 私は大概の生き物が好きで、昆虫はほぼ全部好きなのに、コイツだけは無理。

 なぜなんだろう?

 別に考えてみるまでもなく、ヤツに大した戦闘能力はないのですよ。不意に現れて驚かされるのと、見た目がグロテスクでなんともいえず嫌悪感があるのと、カサカサ素早くいやらしく動き回る、そんだけ。

 こっちが必要以上にビビらなければ、専用殺虫剤で退治出来る。

 たいして怖い相手ではないはずなのに、なんでこうも嫌いで、恐怖を感じるんでしょうね??

 たかだかあれくらいの大きさの昆虫1匹のことなのに。

 

 

 部屋によく出る、ビックリしがちな生命体と言えば、クモも挙げられるでしょう。

 クモは好き。益虫だし、巣を張るところなんかずーっと見ていられる。あれ、器用なもんですよね。お尻から糸を出しながら、足でついついつーいとあの形に編んでいく。

 ちょっと存在感のあるサイズのクモをうちの中で見つけると、

(頑張ってGを食ってくれ…!)

と激励する。

 今日、帰ってきたとき、マンションの階段で何かが不意に動いてちょっと驚いたんだけど、見てみたらヤモリだった。

 ヤモリはとっても好きです。見た目が超ラブリー。出来れば飼いたいくらい。

 迷惑だろうから飼わないけど。

 

 

 Gも、昔は全然怖くなくて、なんなら手で触れてたんだけどなあ。

 いつからこんなに怖いと感じるようになったんだろう。

 

 

 

 よく言われることだけど、Gの方が生命体としては人類より先輩なんですよね……

 ヤツら、三億年前にはもう生命体として完成してたって言うじゃないですか。

 それからほとんど姿も変わってないんですって。対してホモ・サピエンスはせいぜい数十万年の歴史しかない。

 今だって、地球上に棲息するGの総数は1兆5千億を超えるそうですよ奥様。生命体としていかに強いか、詳しく書くのは業腹なので割愛しますが、だからもう、生き物として負けてるんでしょうね。人間なんて。

 映画「シン・ゴジラ」の録画を繰り返し見るんですが、ひとつ毎回納得いかないことがあって、映画本編じゃなく、アニメのCMなんです。

 ゴジラに対して

「地球を人類に返してもらうぞ…!」

という台詞があって、聞くたびに(いやいや地球が人類のものである前提でモノ言うのやめてもらっていいかな)とツッコんでしまう。

 そのツッコミをしているとき、まさか地球がGのものであるなんて夢にも思ってみなかったけど、歴史の長さから言っても数という点からしても、どちらが地球の主役と言えるか?という問いには、我々人類はだいぶ分が悪そうだ。

 

 

 ところで私の非常に仲の良い友人は、虫があまり好きでなく、なんとカブトムシを

「Gみたい」

と形容するのだった。

「え、待ってよ。昆虫の王様だよ? キングだよ? 見た目だって全然違うじゃん…!」

と誰のためにか私が必死で抗弁したんだけど、

「えー。だって、似てるじゃん。茶色くて光ってて。大きさも同じ感じだし」

と譲らない。

 まあつまりは、見た目がグロいかどうかも、完全に主観に左右されるのでしょう。

 

 

 どうせ出るなら、見るたびにビビるのをなんとかしたいので、もうちょっとヤツへの嫌悪感を減らせないものかな、と思います。

 それにしても、今夜はもうアレとの闘い(※1~2分くらい)で疲れちゃったので、筋トレもやめにして、(………ブログでも書こう)と、こうしてアレを話題に記事1本書いてしまった次第であります。

 嫌いなモノの話題でも2000字書けるのか私。変態だと思ってたけどやっぱり変態なのか。それとも嫌いと思っているのが錯覚でホントは好きなのか。

 もうなんかよく分かんなくなってきたんで寝ます。