おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

「外見」と内面の狭間で ①

 さてと、実は「外見」に関して、私も悩みと言えば悩みと言えることがありまして。

 でも、黒沢と同じように、口にすれば「自慢」と取られかねないので、自分からは言えないでいることがある。

 この流れなら言えるかな……ということで、初めて文章にしてみることにする。




 普段ふわっとぼやかして書いてますが、私の実年齢は40代後半です。

 一昨日誕生日だった。47歳になりました。



 が、年相応に見られることがない。ほぼない。

 昔から若く見られることが多かった。30を過ぎても、「学生さん?」とよく聞かれた。

 まあこれは、小柄で童顔の人ならあるあるエピソードだと思う。日本人女性は年齢より若く見られるから、ここまでなら、特に珍しくもない。




 ところが、35歳を過ぎたあたりから、ちょっと様子が違ってきた。

 あれ、いつだったかなあ。36歳だったか、そのとき勤めていた職場で、私がぽろっと年齢を言ったら、

「えっ!? 朔さん、36歳なの!?」

とめちゃくちゃビックリされた。

 のみならず、他所の部署からわざわざ人が私を見に来た。いや、知ってる人なんですよ。知ってるんだけど、「36歳!? マジで??」てなって、もう一度顔を見にきたんですね。

 まじまじと見て、

「やっぱり36には見えんわー」

と、首を振っていた。

「20代かと思っていた」

と。



 これは今の職場でもそうで、こないだも言われた。

「あの……朔さんて、40代なんですか…?」

と。

「ハイ、47歳になります」

と答えたら、

「嘘でしょ!?」

と、腰を抜かさんばかりに驚かれた。

 その、「嘘でしょ!?」という反応が、1人や2人ではない。

 今の職場だと接する人の人数が多いので、のべ人数で大体20人超には言われたかな。体感だと。



 で、前々から、(私は一体いくつくらいに見られているのか)という点を知りたかったので、私なりに慎重にヒアリングを行った結果、

「32~35歳」

くらいに見られているらしいことが判明した。

 40過ぎたくらいからずっとそうで、47になった今もその見た目年齢は更新されていないらしい。

「20代だと思っていた」

という人もいる。4~5人はいた。




 さて、ここまで読んで、

「なーんだ、やっぱり自慢じゃん。『若く見える』自慢でしょ?」

と思った人には、この先も理解してもらえないかもしれない。

 読んでも不快なだけかもしれないので、やめておくことをお勧めする。

 自慢ではないことを理解出来る、そしてその先を知りたいと思う方のみ、続きをどうぞ。





 まずですね、私自身が、「若く見える」ことに価値をおいていないんです。

 人は歳を重ねて成熟していく。その成長が尊いのであって、女性と言えば「若い」ことに価値があると考えるのは、性欲という本能に忠実な、つまりは理性の発達していない男性の価値観だと私は思う。

 だってそうじゃない? 私は、話をするなら20歳よりは30歳、30歳よりは40歳の人の方が好ましい。人生経験が多い方が、こちらが得られるものが多いだろうと期待するからだ。そして実際そうだし。

 実年齢が30代なのに20代に見られるということは、その人生の蓄積がない、と見なされていることと同義なわけだ。

 色々頑張って勝ち取ったものがたくさんあるのに、若造と見られるのは、私にとっては甚だしく不本意なことだった。




 「20代」と言えば、青春真っ盛り、楽しいこと満載で、悩みなんかないだろうくらいな勢いで見られることも多い。

 けれど実際は、経験が足りず、何か起こっても咄嗟にどうしていいか分からないことも多いし、メンタルも簡単に落ちるし、(あーもうやだこの未熟さ。早く大人になりたい)と、私はずっと思っていた。

 そのとき私にとって「大人」=「30歳以上」だったので、

(30歳になりたい)

と思いながら過ごした20代でした。




 ところが、それなりに経験も積んで、色々考えながら30代になったはずだったのに、周りからはめちゃくちゃ若いと思われる。

 それは嫌だったので、忘れもしない30歳になったばかりの頃、美容院に行って

「30代に見える髪型にしてください」

と頼んだ。

 私なりに工夫を重ねたつもりだったんですが、悲しいかな、なにぶん童顔なので、似合わないんですよね。大人っぽい髪型とかファッションが。

 試行錯誤した挙句、元に戻り、そしてまた20代に見られる……ということを繰り返していました。




 続きます。