おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

悪イ夢

 昔、私は悪夢ばかり見ていた。

 いや、多分正確にはそうじゃないんだろう。いい夢も悪い夢も見ていたんだろうけど、悪い夢はともかく半端なく怖くて、しかもショッキングな内容が多かったので、記憶に残っているのだろうと思う。

 子どもの夢とて、筋に整合性などあるはずもなく、家の玄関になまはげが出現したり、習い事の帰りにUFOの大群に襲撃されたり、ハチャメチャなんだけど、ともかく怖かったのだ。

 夜型で、床に就いてから布団の中で考え事ばかりしていて、寝つきが悪かったから、今思えば完全に自業自得なんだけど。



 小学校にあがる前に見た悪夢の一風景が、今でも忘れられない。

 日本髪の女の人が、暗い部屋の中、丸い鏡を覗き込んでいる後ろ姿。

 和服の襟が大きく開いていて、背中からうなじにかけて白く塗られている。

 後ろから見ると、鏡に映った顔が見える。

 顔はのっぺらぼうで何もない。

 その、なにもない白い顔面に、のっぺらぼうの女が小筆で大きな一つ目を描いていく。

 描かれた「絵」であるはずの目が、ぎろりとこちらを見つめる。




 保育園児の頭に、なぜにこのような図が浮かんだのかは分からないが、この絵はともかくも鮮明で、めちゃくちゃ怖かった。

 



 さて、つい3日前、久しぶりに悪夢を見た。




 今年も311が過ぎた。10年という時間の経過が信じられないが、あの震災の被害を日常考えているかと言えば、「普段は忘れている」というのが正直なところだ。

 いや、それではいかん。物理的に離れている私たちはともかく、今でも避難生活を続けている人たちも少なからずいる。他人事ではない。

 なので、震災についての番組を、テレビやネットでよく見たんですね。

 



 悪夢は、それをもろに取り込んだ内容だった。

 どこか分からないところを歩いている。後ろでボンッと爆発音が聞こえる。それが原発の一部であることを、夢の中の私は知っている。

(この距離で爆発したらもうダメだ、被ばくする)と、覚悟の上だったはずなのに、やっぱり咄嗟に袖で口元を覆って、極力空気を吸うまいとする。(往生際の悪いやつ…)と自分で自分を嗤いつつ、どうしても諦めきれない。



 で、次の場面、死んで生まれ変わったのか、いやそうじゃないな。

 目の前には巨大な虫がいる。多分女王バチ。

 さっき歩いてて被ばくしたのは人間の私のはずなんだけど、ハチのサイズになっている。

 右手にはやはり巨大な六角形の小部屋が横向きに並んでいて、ハチの巣なんですね。

 女王バチがなんかくわえてもごもごすると、その小部屋へと移動することになる。

 私の順番が来ると、女王バチにもごもごされて、ハチの子と一緒に小部屋に収納されることになる。

 なんでそんなことになったのかは知らんけど、おーちゃんねるでハチやハチの巣やハチの子を見過ぎたせいかもしれない。




 でも、小部屋に収納されたら、他のハチの子たちが放射線の影響を受けてしまう。

 被ばくした私の身体からは放射線が出ているはずなのだ。

「ダメ、他の子たちが無事じゃすまないからダメ!」

と、誰かに向かって一生懸命拒否していたのを覚えているんだけど、あれは誰に言ってたんだろう。

 もしかしてハチのお母さんに言ってたんだろうか。




 ぱちっと目が覚めたら、まだ午前3:00頃だった。

 どっどっどっどっと心臓が鳴っていた。

 額を拭ってみると、かなり汗をかいていた。

(………夢でよかった……)

 と、ほうっ…と息をついた。

 久しぶりの悪夢だった。




 まあ、アレです、社会に関心を持つことも大事だけど、あまりちゃんぽんで立て続けに動画を見ない方がいいということですね。

 睡眠中の脳はおかしな具合に編集してしまう。

 久々に、数日引きずるくらいの怖さだった。




 悪夢は散々見てきたけど、今記憶に残ってるので一番怖かったのは、朝起きたら布団の横に知らないおじさんが立ってて

「ドア、開いとったで」

と言うやつ。

 本当にただそれだけなんだけど、あまりにもリアルで、目が覚めてからも

(えっ、えっ、今の夢? ホント?)

てめちゃくちゃ焦った。(夢だった)

 オバケよりもなまはげよりもUFOよりも人間が一番怖い。

 

 

 今生きている現実が、ある日ふと目覚めて

「……なーんだ、夢だったんじゃん!」

てならないかなーと、去年は何度思ったことか。

 でも、夢じゃなかった。朝起きると、やはり世界はパンデミック真っただ中で、何もかも思う通りにならない。

 リアルが悪夢みたいなんだから、せめて夢の中くらい安らかでいたいものだ。

 ね。

youtubeでいこう!

 こんばんは。今宵も閲覧いただきありがとうございます。

 皆さん、YouTube見てますか?

 私は、最初の緊急事態宣言下、ヒキコモリ生活で見る頻度が爆増し、以来テレビよりも見るようになりました。

 

 

 と言って、人間、そうそう趣味は変わるものじゃない。

 インスタやネットのブログ同様、YouTubeもお料理チャンネルをよく登録してますね。

 特によく見るのが「マーちゃんねる」。

 

www.youtube.com

 

 動画主さん、まあマメだわ。これだけの手間と時間を料理に費やすのが苦じゃないということは、本当に料理が好きなんだろう。

 顔出しせず、ひたすらキッチンで淡々とお料理に励むだけの動画なんですが、それがいい。

 手際のよさに感心したり、(わーこれ簡単で美味しそう)と真似したくなったり、時には失敗もご愛敬だったり。

 もう何周も見てて、BGM的に流しっぱなしだったりする。

 

 YouTubeのおススメ機能、優秀ですよね。ちょっと興味がある動画を覗いているうち、すっかり私の好みを心得て、

「ホラ、こういうの好きでしょ?」

とばかりに動画リストを作成しよる。

 料理チャンネルみたいな、誰に見られても別に恥ずかしくない動画が言わば「表」とすると、完全に「裏」なのもある。



 こないだついに、裏中の裏チャンネルを見つけてしまった。

 

※虫出演します。閲覧注意。

 

 

 

www.youtube.com



 「おーちゃんねる」というチャンネル。「マーちゃんねる」と似てるけど単なる偶然です。

 動画主のおーちゃんは、虫に対して並々ならぬ興味と感心と愛情を抱いている。

 稀少な虫を捕まえに遥々対馬まで出かけたり、旅行先で蜂の巣を見つけて嬉々としてまるごと持ち帰ったりする人だ。持ち帰ってどうするかって? もちろん、蜂の巣専用のケージがあり、そこで1年育てることが可能な環境が揃っているのだ。

 この人の動画を全部見たわけじゃないし、素性は知らないんだけど、まあ、その筋の専門家なんでしょうね。職業が全然違ったりしたらマジで只者じゃない。



 サムネが過激なので、一見(面白半分に虫を弄んで実験してるのでは…)と思ってしまいがちなんだけど、そんなことはない。

 ちゃんと動画を見れば分かるが、この人は決していたずらに虫を殺したりしない。虫の生態を熟知し、心得て扱っている。

 ただ、「生態を観察」するためには、ある程度の割り切りや冷徹さも必要なわけで、私はこの人のやり方はアリだと思うし、他の諸々を考え合わせて、残酷だとかも特に感じないんだけど、そこは人によって意見は分かれるかもしれない。




 あ、そんで上にあげた動画では、タイトル通り虫を食べています。

「昆虫食」の食習慣がある国は地球上にたくさんある。ていうか日本だってそうだし。

「げー、受け付けない」

と言う人もいるだろう。それはその人の感性なので、いいも悪いもないけど、食習慣は単に文化的な習慣であって、我々がごく普通に食べているもの(生卵とか生のタコとか)だって、ところ違えば

「えええーッ、気持ち悪!! ありえない!!」

と忌避する人たちだっていることは承知の上で言っていただきたい。



 私は、それを「美味しい!」と言って食べる人がいるなら、(きっと美味しいのだろう)と考える方だ。

 で、よほどのことがない限り、食べてみたいと思うクチだ。

 なので、昆虫食にも特に抵抗はない。無印が販売を始めたコオロギせんべいも食べてみたい。

 この人みたいに、そこら辺の虫を捕まえて調理して食べようとまでは思わないけど、旅行先で勧められたら躊躇なく食べられる度胸の持ち主でありたいとは思う。

 昔「なーるほどTHE☆ワールド」というテレビ番組があって、名物リポーターだった益田由美さんは各地で色んなものを食べてたけど、オーストラリアのアボリジニーの村だっけな、なんかの幼虫の蒸し焼きを食べて、
「……(もぐもぐ)……あ、美味しい! 卵焼きみたいです!!」

 と言っていた。子供心に(本当にうまそうだな…)と思いながら見ていた。アレ、今でも食べてみたい。

 あと、数年前、探偵ナイトスクープでやってた、シロアリの炒ったヤツも相当美味しそうでした(※研究用に養殖されたクリーンなシロアリでした)。探偵も依頼者も、食べた人全員「美味しい!」て言ってたしな。

 

 

 閑話休題

「変態」の定義は様々だけど、

 

・好きな対象には時間と金を惜しまない

 

 というのが大前提としてあるだろう。

 これまでも「これぞ変態!」という人々を紹介してきたけど、今のところ、私の中の「変態選手権」でおーちゃんはかなり上位に食い込んでいる。

 というかもう、キングと認定してもいいかもしれない。



 虫が平気な方、生き物全般好きな方、是非一度ご覧ください。

 生態が分かって、めちゃくちゃ勉強にもなります。

 

 

もしも春田が牧の部屋で田中圭の写真集を見つけたら

 

もしも春田が牧の部屋で田中圭の写真集を見つけたらwww.pixiv.net

 

 

 春牧小説書きました。

 

 

(春牧小説を書きたい!)とこのところずっと思っていた。

 書きたい!と思って書けるもんじゃないんですね、未熟者で。

 脳内で勝手に春田と牧が喋り始めて、どんどん溢れてくるようになって、初めて(よし、書ける)てなる。

 お題はコメントでいただいた「もしも牧が春田の部屋で斎藤工の写真集を見つけたら」から派生しました。

 スミマセン、色々考えてたら方向がズレてこんなんになりました。<(_ _)>

 

 

「書きました」じゃないな。「書き始めました」です。まだ全然完結してない。

 続きはまたいずれ。

本日の朔ごはん

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・雑穀ごはん
・野菜スープ
・キャロットラペ
・厚揚げの照り焼き
・胡瓜の香味漬け
・ゆで卵とブロッコリーマスタードサラダ
・新玉と豚コマのソース炒め


 田舎のよいところは新鮮な野菜が安く手に入るところだ。
 商店街の八百屋を覗いたら、文字通り驚きの安さで、(え……青ネギの大束が48円!?)(胡瓜3本で78円。買い!)とポイポイカゴに放り込んでしまい、大量の野菜を抱えて帰宅する羽目になった。
 新キャベツも新玉も美味しい、いい季節ですよね。


 セロリが好きでよく買うんだけど、大抵スープにする。
 スライスベーコンもいいけど角切りベーコンをごろっと入れた食感も好き。
 あとにんじんと玉ねぎとしめじ。
 コンソメと塩コショウの味つけ、週に何度食べても飽きない。
 私はどうも、味噌汁よりもスープの方が好きだな。


 豚肉とソースの組み合わせってめちゃくちゃいいですよね。
 ウスターソースマスタードで味つけする炒め物、よく作ります。
 冷凍も出来るしお弁当のおかずにも便利。


 ごはんが好きなんですが、ごはん泥棒みたいなおかずばっかりだと困る。
 特にお弁当を詰めるときは、あえて「ごはんがすすまない」おかずも入れる。そうするとごはんの消費がちょうどよくなるから。
 キャロットラペはその点、重宝する一品です。
 最初知ったとき、「映え」重視のお飾りメニューかと思ったけど、実際作ってみたら好みの味だった。
 生のにんじんの甘さと、蜂蜜、レモン汁、塩と胡椒のバランスがよく、彩りにもなるし、白ワインのアテにもなるし、よく作るおかずです。


 連休なんでダラダラおかずの作り置きでもしようと思います。
 冷蔵庫の野菜室に野菜がギッシリ詰まっている。
 テンションあがるわ~。

「ミステリと言う勿れ」ドラマ化の際のキャスティングを本気で考えてみた。

 こないだ、朝の番組で、麒麟の川島さんがこの作品を推してまして。

 だよなー、やっぱり面白いよなー、めっちゃ読まれてるなあ……と改めて納得した後で、

(あ、これ多分実写化するな)

と思った。

 ドラマにしやすそう。




 で、キャスティングを本気で考えてみました。



久能整(くのうととのう):菅田将暉

 

 天パのボワボワ頭がトレードマーク。ユニークな個性を持っていて、行く先々で事件に遭遇する。

 鋭い観察眼を持ち、考察と推理に長けている。一方で、場の空気を読まず、考えたことを話してしまう性癖があり、時に長広舌がうざがられる。潔癖症気味。親との関係にトラウマを抱えているらしい描写がしばしば出てくる。

 見た目の特徴や雰囲気は、中村倫也かなとも思ったんだけど、年齢的にまだ20代なのと、菅田くんの演技力ならこのユニークなキャラも易々と演じてくれそうだから。

 コミックの実写化と親和性が高そうな役者だと思う。



藪鑑造(やぶかんぞう):平泉成

 

 現場の叩き上げ、刑事一筋のベテラン警部補。ドラマに出てくるTHE・刑事という感じ。取調室で久能と丁々発止で渡り合う。

「お前がやったんだな! もう吐いてしまえ久能!」

とか、もうめっちゃ成さんのあの声で脳内再生されてる。

 一見単純そうで、背後に複雑な事情や悲哀を滲ませるのも、成さんの演技で見てみたい。



青砥成昭(あおとなりあき):神保悟志

 

 オールバックのコワモテで、職務に忠実である余り近視眼的にもなりがちな捜査を久能に指摘される。が、忠告を受け入れて自ら過去の事件を洗い直す柔軟性も持っている。

 スミマセン、完全に相棒の大河内監察官のイメージです。最初に浮かんだらもう消えてくれなかった。



池本優人:賀来賢人

 

 お人好しの若手刑事。久能の推理能力に一目置いており、自らの身の回りのことも何かにつけ相談する。動揺すると舌を出すのが癖。

 素直で明るい性格、先輩には従順な一方で、「それは違うんじゃないですか」とたしなめることも出来るキャラクター。

 賀来賢人くんなら、これをカラッと演じてくれそう。



乙部克則:六平直政

 

 大隣(おおどなり)署の年長組刑事。思春期の娘の反抗に手を焼き、寂しく感じているが、久能に「娘さんはちゃんと成長している。乙部さんがきちんと向き合ってきた証拠です」と言われ、気を取り直す。

 一見コワモテぽいけど人情派の刑事と言えば六平さんでしょう。

 もう絶対この人だと思う。



風呂光聖子:上白石萌音

 

 おじさん社会の中で、自分の存在意義を見出せずにいたが、久能に「あなたは違う種類の存在として染まらずそのままいてください」と言われ、刑事としての矜持が芽生える。

 コミカルな場面もシリアスな場面もあり、演技力が要求される役柄。

 今が旬の主役級女優さんだけど、脇なら脇に徹して、自分の役割を果たす役者さんだと思う。

 丸顔で、愛嬌があって、下っ端感があって…と思うと、やっぱり今はこの人かな。



寒河江健:中島健人

 

 久能の同級生で、第一話で殺人事件の被害者となる。お金持ちのボンボンで、華やかで、チャラチャラしていて、常に周りに取り巻きがいた。

 彼を殺した容疑者として久能が取り調べを受けることになる。事件の概要が明らかになるにつれ、印象とは違う人物像が浮かび上がってくる。

 華やかかつチャラチャラと言えばケンティ―。「実はそうではなかったかも…」という背景を感じさせるところも含めて、ケンティ―が適役。



犬堂我路(いぬどうがろ):城田優 or 生田斗真

 

 二番目のバスジャック事件の首謀者。眉目秀麗で、絵からするとモデルばりの高身長らしい。

 頭脳も明晰。本人曰く「執念深い」性格で、姉の死に関わった人物を割り出し、犯人をつきとめて警察に引き渡すも、精神鑑定で法の裁きが下らないかもしれないと見るや、自ら手を下した。

 優しい面も持ち、久能にとっては初めて心を許せそうな相手だが、一筋縄ではいかないクセもあり、怜悧で酷薄な一面も併せ持つ。

 実写化となれば、ビジュアルで間違いのない綺麗ドコロも必要だが、この役は美貌と演技力を兼ね備えていなければならぬ。

 優しさと、魂に欠落のある酷薄さを兼ね備えたと言えば、生田斗真かなと思うが、惜しむらくは身長がちょっとばかり足りないところだ。

 しろたんは、モデルでもあり、文句ないけど、ハーフというところがどうだろう…と悩ましい。

 でも、どちらでもいける。うん。



犬堂ハヤ:鈴木亮平

 

 我路のいとこ。がっしりした体格で、膂力に優れている。我路の計画に乗るが、心優しい男。

 漫画のビジュアルといい、演技力といい、キャラといい、これはもう鈴木亮平一択だと思う。



犬堂オトヤ:柄本時生

 

 ハヤの弟。バスジャック事件を最初に起こす人物。

 小柄で、美丈夫の我路や兄のハヤに対してコンプレックスを持っている。小心で、正直。 キャラとしては小物のようだけど、実際実写化するなら重要な役割。

 ビジュアル・キャリア両方を兼ね備えた柄本時生も、私の中では一択。



犬堂愛珠(アンジュ):柴咲コウ

 

 我路の姉。幼少期から身体が弱く、我儘な女王様的性格だった。その美貌もあり、親戚一同から本当に女王様扱いで甘やかされていた。

 犬堂家の邸には、入ってすぐのところに愛珠の大きな肖像画がかかっている。その絵を見るともう、(あ、これ柴咲コウだわ)てなる。

 誰から見ても文句なく美人というのは、なかなか少ないけど、柴咲コウはその数少ないうちに入るんじゃないかと思う。

 若い頃から美貌が衰えないのもスゴイですよね。



煙草森誠(たばこもりまこと):和田正人 or 光石研

 

 バスの運転手。乗客と一緒にバスジャックに巻き込まれる……と思いきや、実は犯人グループに事前に頼まれ、協力していた。

 二話目のキーマンとなる人物で、これを光石研さんで見たらゾクゾクするだろうなあ~と思ったんだけど、年齢がどうかな…というところ。

 和田正人くん、前から割と好きで応援している。CMにも出て、着々と認知度を上げつつあると思う。

 この役、まーくんでもいいと思うな。

「光秀のスマホ」の秀吉は最高にムカつくチャラいキャラでよかった。




 以上、完全に私の好みと主観だけでキャスティングを考えてみました。

 実際はスケジュールの都合とか事務所のバーターとかギャラとか、色々事情が絡むんでしょうね。

 でも多分、この作品は本当に実写化すると思います。

 頼むから〇ニーズが絡んだチープなドラマにだけはしないで欲しい。

性別が、ない!

 この世には、男と女、二種類の存在がある。

 私がものごころついたとき、周りはすべて、その前提で出来ていた。

 実用品も、「男の子用」「女の子用」の二種類あって、しかも、どちらかを選ばなければならなかった。

 いや、違うな。女子は「女の子用」を選ぶしか選択肢がなかった。

「女の子用」とされた色を、男子が好むことはタブーだったし、逆もまたしかりだった。

 まして、「男でも女でもない」存在のことなど、誰も知らなかったし、「そんなものはあるはずがないッ!!」と、誰かに怒られでもするのではないかという勢いだった。




 ユニセックスという存在に、私が関心を抱いたのがいつからだったか、もう思い出せない。

 でも、「女子」の集団の中にいて、いまいち周りに同化できないというか、染まれない自分を感じて、ずっと居心地が悪かったことは憶えている。

 いちいち「女の子だから」とか「女の子なのに」とか、それ要る? 私が好きなものは、「私だから」好きなのであって、女の子だからとかじゃない。

 なのに、身体はどんどん「女の子」になっていく。周りからも「女の子らしい」振舞いを求められる。その息苦しさ。

 それを、私は悶々と悩むタイプじゃなくて、ともかくも「本を読もう!」と、書物に解答を求めるタイプだったので、性別関連の本はめちゃくちゃ読んだ。

 特に高校時代、歴史的な男色とか、異性装の文化とか、生物学的観点からの男女の違いとか、色々と読み耽った。

 腐的な目覚めもそのころだったかな。



 で、異性と同性のどちらを愛するかという性的嗜好とか、性自認と身体の性が異なっている人とか、そもそも身体がきっぱりとひとつの性を示していないとか、全部ひっくるめて「LGBT」という世界があるのだと知ったのが、うーん、大学時代だったか。多分その言葉の出始めだな。

 今では「LGBT」という言葉を見たことも聞いたこともない、という人の数は減ったと思うけれども、

「なんとなく知っていて、興味もあるけど、ちゃんと理解できているかどうかは自信がない」

という人も多そうだ。

 そういう方へのおススメとしては、まずこの本を挙げますね。



「性別が、ない!」 新井祥著 ぶんか社



 漫画です。「本当にあった笑える話」という雑誌に連載されているコミックエッセイ。ギャグ漫画テイストで描かれているので、とっつきは非常によい。ただし、中身はなかなかハードな話だ。

 著者は、「長く女性として生きてきたけどある日半陰陽ということが分かった」というスゴイ人で、いやこれも読んだ当時は割と衝撃的だったんだけど、今だと「スゴイ」というほどでもないのか。

 はっきりと「女性」ではなくて、性器も未分化なんですね。でも、自分についてるものが他の人と違うかどうかなんて、絶対分かりっこないよね。比べる機会もないんだから。

半陰陽」は、現在では「インターセックス=IS」というらしいですね。アルファベットの羅列は、手垢がついてない分変なイメージづけがなくて便利だ。

 女性として生きてきて、男性と結婚もしていて、でも段々と違和感が増してきたので受診したところ、染色体の検査でISと判明したのだそうな。

 その辺の事情をかなり赤裸々に描いてあるので、免疫のない人には受け止めにくい話かもしれないけど、面白いといえばこれほど面白いものもない。

 私にとっては、めちゃくちゃ楽しめる本でした。



 インターセックスの子が数千人に1人の割合で生まれてくるって、結構な確率ですやん。

 この作品を発表後、著者の元にも、「実は自分も…」と悩みを打ち明けるメールや手紙が相次いで来たらしい。だから、割といるみたい。予想以上に。

 もうひとつ、(えー、そうなんだ…!)と目から鱗がポロリだったのが、この新井祥さん、日によって「男性度」「女性度」が違ったんだって。

 男性ホルモンが多いと、大雑把な性格になり、本能に忠実になり、若い女の子がキラキラして見える。

 女性ホルモンが多いと、繊細になり、ギラギラした男が狼みたいに見える。



(えー、男と女の区別って、そんな曖昧なものやったんや……)



 というのが、私にとっては驚きの発見であった。




 多くの生き物が、有性生殖を選択して、それにより雌雄が存在するわけだが、「オス」と「メス」ってそれほどきっぱり分かれてないってことですよね。

 まあでも考えてみれば、動物の発生って、受精卵が着床して恐ろしい勢いで細胞分裂を繰り返していって、一個の「動物」に成っていくのであって、途中でどこかにミスが生じても全然おかしくないわけで。

 それがたまたま、性別に関する器官あるいは脳の一部分だったと、そういう事情なんですね。




 動物や鳥類には、同性同士で交尾のような行為に及ぶ個体が必ず1割以上いるそうな。

 いつだか、ニューヨークの動物園のペンギンが話題になっていましたね。オス同士でくっついて、遺棄された卵を温めてヒナが孵って、絵本になったという。

 シャチやイルカなど、高等な知能を持つとされる生物でも見られる現象だそうな。

 それがつまり、有性生殖によってもたらされた「多様性」の一つであって、何らかの意味がある現象なんだと私は考える。




 と、これらのことを考え合わせると、ですよ。

 

「男だから〇〇」「女だから△△」という区別って、

 

 超絶意味なくね…??

 

 そんでさあ、

カップルとは異性同士でのみ成立する。同性同士などもってのほか」

 なーんて意見も、まったくもって的外れというか、

 

 自然界の事象を無視した意見



 では……??




 先に紹介した「ミステリと言う勿れ」で、主人公の久能くんが人の名前について語る場面がある。

 今普通とされている名前と、親の世代によくある名前とで、かなり世代の差がある。祖父母の代になると相当違うし、さらにその先となると、まったく違ってしまう。「この国は名前の変遷が著しい。だから今『キラキラネーム』とされる名前だって、少し後にはスタンダードになっているかもしれない」という意見。

 恋愛や結婚観、男女の在り方についても、今と昭和の時代とでは随分変化が感じられる。これまでこうだったからとか、前例が少ないからどうだとかじゃなく、新しい価値観を馬鹿にしたり、敵視したりするのではなく、もっと柔軟に受け入れてもいいんじゃないかな、と思う。




 性について、恋愛について、「男性として生きる」「女性として生きる」とはどういうことなのかについて、等々、

「ええッそうなの!?」

とか、

「そうきたか、うーむ」

とか、考えさせられたり唸ったり、本著を読んでいると忙しい。

 いやでも、祥さんが割と思いもつかない行動に出るので、驚いた挙句笑っちゃうことが多いかな。

「せっかく中性なんだから中性としての生き方を極めよう!」

と決意してエクステつけて美容に励んでみたり。

 アメリカにフェイク〇んこがあると聞いてはるばる買いに出かけたり。

 タイで手術してきた友人の身体の一部をみんなでチゲ鍋にして食べちゃう、とかね。笑

 

 すべてを笑いに昇華して作品にしてあるけど、余人の想像が及ばない悩みはあったであろうと察せられる。

 でも、今与えられた状況を受け止めて、かつ楽しもう!とする意欲とガッツがすごくて、その点、本当に尊敬する。

 ていうかさ、男と女のどっちも経験したことがあるって、なかなか稀少価値ですよ。こうして表現して発表してくれる人でよかった。

 お蔭で、自分の中の固定概念とか偏見とか、色々なものに気づくきっかけにもなった。




 とまあ、そちら方面に関心のある方には、読んで損のない一冊かと思います。

 あの世界も色々な価値観があって、今では「LGBTQ」が正しいとか、アセクシャル(無性愛)も含めるべきだとか、当事者同士でも意見が異なるらしいですね。

 ともあれ入門編として、肩の凝らない本だと思います。難しいことは、知ってからそれぞれ考えればいい。

 私はこの本を読んで、人生観がかなり変わりました。

 



 4巻で止まってるから、続きを電子書籍で買って読もうかな。

筋トレ解禁!

 こんばんは。今宵も閲覧いただきありがとうございます。



 さて、思いがけず交通事故に遭い、怪我に悩まされていた管理人、「最低でも4週間はかかる」と言われた4週間の期限を超えても痛みが消えず、(当分治らないのかなあ…)と弱気になっておりました。

 一か月を過ぎても、毎日患部に湿布を貼り、痛み止めを飲んで、固定バンドが欠かせなかった。

 先週は他の部分に痛みが出たりして、(一体いつ治るんだろう…)と先の見通しがつかなかった。




 それが、ですね、週が明けると不思議なもので、一枚皮が剥がれたように、痛みがなくなった。

(あれ、これはもういけんじゃね?)

と、湿布も痛み止めもなしにしてみた。これまでもちょいちょい試してみていて、その都度(あ、やっぱりまだダメだった…)と敗退していたんだけど、今回は大丈夫だった。

 気をよくして、固定バンドも取ってみた。

 大丈夫だった。




 試しに、いつも筋トレに使っているマシンワークアウトをがっつりやってみた。

 これまでは絶対厳禁だった、体幹をひねる動作も出来て、事故後初めてまともに筋トレをすることが出来た。



 よっしゃぁぁぁ!!!




 いや、長かった。結局6週間かかった。

 筋肉が落ちるのがイヤだったので、これまでも動かせるパーツは動かしていたんだけど、体幹が使えないとなると、出来る動作が限定されてしまう。

 で、自重とマシンの負荷って全然違うんですね。やっぱり。

 右肩の小さい筋肉とか、ビキッって痛くなって、張っている。

 太腿の裏とかおしりの筋肉とか、じわわ~んと筋肉痛だ。




 走るのと跳ねるのはまだ出来ないので、「完治」はもう少し先になる。

 だけど、「普通の動作」が普通に出来るだけで、めちゃくちゃストレスが軽減された。

 例えば、床を雑巾で拭くとか。急停車で吊り革に掴まって身体を支えるとか。電車の時間に間に合わない!と小走りに急ぐとか。

「普通」ってありがたいですね。。。




 事故って本当に、思いがけない時に降りかかってくる。

 備えとか心構えとか、普段から必要だなあ、と改めて思わされた。

 皆さんもくれぐれもお気をつけくださいませ。