「おっさんずラブ」、
連ドラ作品賞グランプリ
主演男優賞:田中圭
おめでとうございます!
そして、おっさんずラブにハマる前の私を夢中にさせた「アンナチュラル」が主演女優賞、主題歌賞を含め6冠というのも嬉しい。
この2作は間違いなく、2018年を彩ったドラマの中でも群を抜いて優れた作品だったと私は思う。
リアルタイムで視聴出来たことにも感謝。
作ってくれたチームの皆さん、ありがとうございました!
「世界に見せたい日本のドラマ」が東京ドラマアウォードのコンセプトとのこと。となると、今後世界のあちこちで「おっさんずラブ」現象が巻き起こる可能性を大いに秘めている、ということだ。
作品自体に力があると、こうなるんだなあ。作り手が意図しないようなところまで、影響がどんどん広がっていく。
「あとはこの作品がどこまで一人歩きするか見守りたい」と言っていたのは座長だったかな。
「おっさんずラブ」がこの後どこまで行くのか、一ファンとしても楽しみにしている。
あ、そんで、「おっさんずラブ」と「アンナチュラル」のキャスト&スタッフが親しく交わっている様子も、ファンとしては嬉しいですよね。徳尾さんと野木さんがどんな会話を交わしたのか、聞いてみたいわー。
ネットでドラマの視聴率が取り沙汰されている記事を読むと、(そうじゃないんだよなあ…)と感じることが多い。
旬の役者を使うのはいいとしてもだよ、ドラマが広く見られるかどうかは、ひとえにそのドラマが面白いかそうでないか、その一点にかかっている。
どれだけ人気のある俳優・女優を起用しようと、面白くなきゃ続けて見ない。当然じゃん。なんでそんな自明の理が分かんないのかなあ?
だから、ドラマの視聴率が低かったときに「大コケ」とくさした挙句、主演の役者のせいにするの、ホントズレてるよなーと思う。
脚本も演出もよかったのに、主演の役者が悪かったせいで視聴率がふるわない…そんなこと、あり得ます?
百歩譲ってあり得たとしてもだ、それはやっぱり、その役者のポテンシャルを生かせなかった監督か、そもそもキャスティングを決めた人の責任でしょう。
そして、もうずーーっと言われてるのに、いまだに「視聴率」なんてコケの生えた概念にしがみついているスポンサーと業界の闇の深さよ。
「おっさんずラブ」の躍進は、この、先を行っているようでまだまだ古い「業界の常識」を引っ繰り返した。
座長の言う通り、恐らく「視聴率ひとケタで作品賞を取った史上初の作品」なんじゃなかろうか。
これを機に、価値観が世間とズレてるスポンサーの顔色ばかりうかがうんじゃなくて、「本当に面白い作品を作ろう!」という熱意を持った人たちが作るドラマが評価されるようになるといい、と心底思う。
最初からある程度の視聴者を見込める漫画のヒット作のドラマ化ばかりやって、ファンをひっぱってこれるアイドルを主演に起用して…みたいな、目先の利ばかり追うんじゃなく、先々有望な若手の「作り手」を育てる現場であって欲しい。
その意味でも、「おっさんずラブ」の成功は、非常に意味があることだった。
ドラマ界に一石を投じた、と言っていいでしょう。
ともかくもおめでとうございました!