おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

シンゴジラも好き!

 田中圭24時間テレビ、お疲れ様でした。

 私はabemaTVで予約したので休みの日にゆっくり見たいと思います。

 

 さて表題の件ですが、同じ日、シンゴジラの2度目の地上波放送でしたね。

 あれちょうど去年の今頃だっけな? 録画したのを見て、まんまとハマったの。そうか、これだからあれだけ騒がれてたのか、なーるほど!!と死ぬほど腑に落ちた。こういうとき、流行りものにあまり飛びつかない性質が仇になる。

 録画して、面白い!と思った作品でも、ひととおり見て気が済むと割とさっさと消しちゃうんだけど、シンゴジラは消さずに何度も繰り返し見ている。どうかすると週に何度も見るから、もしかすると再生数は一番多いかもしれない。

 もう大体台詞覚えたし、キャラとまったく同じタイミングで台詞を言えるくらいだけど、飽きない。

 こんな状態なので、地上波でリアタイする意味はまったくないんだけど、なんででしょうね。「放送時間に見たい」という謎の欲求。

 ここんとこ連日帰宅が遅いので、帰ったら9時半過ぎてたけど、そこから無事視聴しました。せっかくなんでツイで実況を楽しみながらまったりと鑑賞しましたよ。

 TLは当然ながら「田中圭24時間TV」一色で、私のシンゴジラツイがあまりにも浮いていたけど、そこはもう仕方ないっす。

 

 そんなわけで、今日も余貴美子と一緒に

「総理!!」

と低音で大杉総理に迫りました。なんかあの場面好きなんだよね。

 今年多分100回くらい「総理!!」て言ってる。自分ちのリビングで。

 なんで飽きないんだろうなあ?

 

 ゴジラは、出現した理由も、東京に上陸した意味も何も明かされず、ただただ破壊の限りを尽くしていく。あの大震災を経験した後だと、つい「想定外」だらけの自然災害の権化と考えてしまうけれども、そしておそらくその鑑賞の仕方も別に間違ってはいないんだろうけど、そんな理屈がなくとも、ともかく面白い。

 面白さのひとつはもちろん「破壊」だ。トカゲみたいなウツボみたいな蒲田くんがぐねぐねと突き進みつつ、辺りをぐしゃぐしゃと潰していくんだけど、そこがもう、すかっとする。自衛隊の総力戦もむなしく敗退、米軍の攻撃が始まって東京都心が大混乱に陥る様もさりながら、破壊神と化したゴジラが東京を薙ぎ払って火の海に変えていく様は何度見ても美しく、不思議なカタストロフィをもたらしてくれる。

 「御社も弊社も木っ端みじん」というハッシュタグが流行ったと聞いて笑ってしまったけど、今でもこのシーン見ながら、(あー、関西の方にもやってきて、うちの会社燃やしてくんねーかなー)と思ったりもする。

 

「スクラップ&ビルドでこの国はのしあがってきた」

という言葉が竹野内豊演じる赤坂さんの台詞にあるけれども、スクラップになってほしいクソな現実が自分の周りにあるからこそ、この、何物も区別しない平等な殲滅にいっとき癒されるのであろう。

 真の敵はゴジラじゃなく、自分が生きるリアルな現実なのであった。

 

 あとはなんと言っても、出てくるキャラがどいつもこいつも濃くて、クセがありつつ、魅力的というところですよね。全員が只者でない感を漂わせまくっている上、本当に只者じゃない。巨災対って、日本最高峰の頭脳集団で、しかもオタク気質なんですよ、明らかに。これこそ今の日本を作り上げた原動力だと思うんですよね。「明晰な頭脳を伴うオタク魂」。

 主人公矢口蘭堂

「この国はまだまだやれる」

と言う通り、日本という国の底力を感じる(現実かどうかはともかく)のも、この映画を何度も見てしまう理由のひとつかもしれん。

 

 どんなネタも全部恋愛を絡ませずにはおれないハリウッドのビョーキに辟易している身からすると、ラブがまったくなかったのもよかったっす。矢口さんとカヨコ・パターソンの「ライバルにして戦友」感ね。恋愛路線を蹴ってくれてありがとう庵野さん。

 あれなんだっけなあ、なんか当時話題だった映画観てて、サスペンスなのに怪しい気配が漂い始めて、

「え、まさかこの場面でチューするつもりじゃないでしょうね、あんたたち」

と思って見てたら、ホントにキスシーンになってげんなりした記憶がある。「おいおいキスしてる場合じゃねえだろうよ……マジメにやれよ…」的な。

 

 巨災対のメンバーは、場違いな色恋なんぞに現を抜かしたりしない。

 どの人もみんな目の前の現実と向き合い、誠実に自分の職務をまっとうしていて、そこも高評価のポイントです。

 昼行灯かと思いきや、里見総理臨時代理がなー。しびれるんだよなあ。

 

 シンゴジラ、大変面白うございました。堪能しました。

 明日からまた頑張ろう。