「先生を消す方程式」感想 (出来るだけネタバレなし)
一気に秋が進みましたねー。
朝、家を出るとひやっとした冷気に覆われる。いいぞいいぞ。どんどん冬が近づいている予感。
しかし、ここはとっても温暖な土地なので、夜には大概その冷気もぬるんでしまうのであった。
そして先シーズンは(今日は寒くなるぞ!)→(…うーん、そうでもなかった…)の繰り返しをしているうちに気づいたらもう冬が終わっていたのであった。
私は寒いのが好きなんだよう!
冬将軍カモン!!
さて表題。
私はもちろん俳優田中圭のファンで、今も絶賛推し第一位に輝いているのですが、彼が出ているドラマ全部好きなわけではない。
「キワどい2人」は私には響かなかったな。2話まで見てやめちゃった。
台詞が(ドラマの脚本くさいな)と感じると萎えちゃうんですよね。
遣都の「姉ちゃんの恋人」も、面白そうだと期待して見始めたんだけれども、同じ理由で今のところもうひとつな感想。
だもんで、「先生を消す方程式」も、期待値50%で一応録画はした。
で、今日観ました。
感想。
お も し ろ い !!(≧∇≦)
よかったぁ! これは視聴決定!!!
ドラマの前半からハラハラドキドキ、(え……この先どうなるの…?)の連続。
親の権力をかさに着たクソッタレ生徒どもが、これでもかと田中圭をいたぶる。どわぁ~ッ、テレビん中入って「ピピー!! レッドカード!!」とホイッスル鳴らしてやりたい。「今の全部撮ってましたから。ツイッターで拡散しましたから!!」と言ってやりたい。
……と思ったら、当の田中圭、じゃなかった義経先生自らちゃーんと録画してました。
そこからの畳みかけが素晴らしい。さすが手練れ鈴木おさむ、ドラマのテンポを心得ていらっしゃる。
さっきまで
「謝れよ!!」
と獰猛な顔で吠えていた金髪のリキが、義経の繰り出す言葉のパンチを受けるうちみるみる逃げ場を失っていき、最後は
「すみませんでした」
と頭を下げさせられる場面、それまで溜まっていたフラストレーションが一気に解消され、でも(このままじゃすまさないだろう、次はどうする?)という不穏な展開にもドキドキさせられ、気がついたら両手で口元を覆ってテレビ画面に釘づけでした。
ここまではある意味予定調和の範囲内と言える。
優れたドラマは、そこからさらに視聴者の思惑を裏切るやり方がうまい。
ラストでさらに引っ繰り返したやり方も、
「あ、やっぱりね……うぇ!?」
からの
「あー、予想してたけど……おわっ、そういうパワーバランスなの?」
からのー、狂気!
「息もつかせぬ」とはこういうテンポ感を言うのだね。
で、いい具合に予想を裏切り続けられると、
「くぅぅ~ッ、面白い!!!」
てなるんだね。人って。
いやいや、期待を大幅に上回る面白さでした。
これ、主演が他の人でも観たと思うけど、この難しいドラマの軸が田中圭だもん。見るしかないでしょうよ。
後半の、静から動への転換、さらに一転して静に戻るあたりの呼吸、さすがでした。
こういうドラマは、悪役がきちんと悪役を演じてくれないと締まらないけれども、若手が頑張っている。
田中圭ファンが観たら間違いなく(うわこいつらまとめてぶった斬りてぇ…)と思う悪タレ演技、きっちり手抜きなく演じていました。
この道20年のベテランにして、今をときめくブレイク俳優・田中圭を相手に、悪罵の限りを尽くして、上から水ぶっかけるわ、土下座させるわ、全国のお茶の間を凍りつかせること間違いなしの難役だ。プレッシャーは半端なかろう。
相手はあの演技オバケ田中圭だぞ、負けるな…!と、途中から内心手に汗握る思いで応援してました。笑
そう言えば以前、亀梨くん主演のドラマでクソ憎たらしいJKを演じていたのが伊藤沙莉ちゃんだった。広瀬すずちゃんを酷いいじめで傷つけるいじめっ子の役で、(嫌われる役だけど堂々と演じている。頑張れ…!)と応援する気持ちで見ていました。
もう押しも押されもせぬ実力派女優として広く認知されることになったのは、本当に彼女の実力に拠るものだと思う。
嫌われ役をきちんと演れるって、力がないと出来ないよね。
というわけで、めちゃめちゃ面白かったです!
ちょっと見たかったけど見逃したー、という方、視聴を迷っている方、是非ご視聴をオススメします。
テレ朝の無料配信やってるみたいです。
来週も楽しみ!
今季は忙しいなあ~。