チェリまほの魔法
はぁ~、昨夜の最終話のおかげで、何をしていても心が勝手に温かくなる、幸せなクリスマスを過ごすことが出来たよ。
そして今日はたまたま私は午後休。
昼下がりから、また12話見て、1話~11話までダイジェストを見返して、合間に自分のブログの感想記事を読んで、pixivで公開中の全話をもう一度おさらいして……と、チェリまほ(←ようやく慣れた)三昧の1日を過ごしておりました。
万歳!ヽ(´∀`)ノ
ところで、原作コミックを読み返して、今更ながら気づいたことがある。
面白いんだけど、やっぱりこれは「BLコミック」の域を出ないと思うんだよね。表現に若干の語弊があるかもしれないけど。
「BLコミックの域を出ない」というのはつまり、「腐っていない一般市民にはおすすめしない」という評価を指す。
BLも様々で、例えばこれまでも度々名前を出しているよしながふみや山田ユギは、腐でない人にも自信をもっておすすめ出来る。BLなんだけど、描かれている人間像や愛憎劇に普遍性があるからだ。
「30歳~」の原作コミックは、黒沢と安達の心が近づいていく様子を丁寧に描いていて好感が持てるし、人気があるのもよく分かるんだけど、腐界の住人でない一般市民が読んだときどう思うかと言えば、(あ、BLじゃん)ではないかと思うんだよね。
断るまでもありませんが、私個人の感想です。
異論は認める。
このコミックを原作にしたドラマがここまでの名作になろうとは。
これはもうひとえに、制作陣の功績だと思う。
安達と黒沢だけじゃなく、柘植も湊も六角も藤崎さんも、各登場人物の造形が非常に巧みで、愛すべきキャラクターになっている。
そして、原作から改変したお話運びもスムーズで、1話30分の中で起承転結を作って盛り上げる腕も確か。
脚本と演出の妙。
あと、やっぱりなんと言ってもキャスティングですよね。
「おっさんずラブ」と同じように、このキャラはこの人じゃないとダメ!絶対!という域までピッタリの配役だった。
この宝石のようなドラマを作ってくれ、2カ月以上の長きにわたって楽しませてくれた制作陣に心からの感謝を申し上げる。
最終話で、安達と黒沢の2人を心から応援していた沼民すべてに、素敵な魔法をかけてくれた。
コロナ禍で殺伐としたこの日本列島の冷たく乾いた空気に、温かい潤いをもたらしてくれた。
ありがとうありがとうありがとう。
美味しいものを食べるとき人は無口になる。
名作を味わった後は、この素晴らしさを言い表すのに自分の語彙の貧しさが情けなくなってしまって、言葉を失いがちになるけれど、せっかくなのでラストの第12話、レビューを書こうと思います。
まあともかくも、史上最高の朝チュンでした。