備忘録として書いておこうと思う。
何しろ、もうあったことはすぐ忘れる。1週間前のことだって、頑張らないと思い出せない。
かなりインパクトがあったはずの交通事故だって、
(えーと、あれ、今年だっけ。……いや、違う違う。今年は子宮筋腫の手術後で休職してたから、あれは去年の冬だ。あーそうそう、そんで、8月だかに示談が済んだんだった。そうだったそうだった)
と、過ぎ去ってしまえば何とやらで、放っておくとどんどん忘却の彼方へ消え去ってしまうのだ。
この分だと、「きのう何食べた?」と聞かれても即答出来なくなる日も近そうだ。恐ろしや。
そんで、このブログに書いておくと、後から読み返して(ああ、この頃こういうことがあったんだっけ)と思い出すよすがになるので、役に立つのだった。
平日は仕事なので、予約するとなるとどうしても土日の集団接種になるのだが、今回は住んでいる市町村の役所に集団接種会場が出来ているのを、予約して初めて知った。
それはありがたい。家から近い方が都合もつけやすい。
私の場合、2回目の接種が去年の10月で、半年経った4月に3回目の接種券が送られてきたのだけど、これも地方自治体によって違うみたいですね。
副反応を考慮して、連休の前に予約した。
区役所の建物の上層階が、今回の接種会場になっていた。
早めに着いたので、1階にある図書館に寄ってみた。図書館に立ち寄るのは久しぶりだ。休日じゃないと来れないけど、わざわざバスに乗ってまで来ることはないから。
でも、寄ってみるとやはり本好きの血が騒ぐのだった。
「今日返却された本」のコーナーを見る。大体人気のある本が並んでいるので、人が返した本であっても、(ふむふむ、面白そう)と、私も興味を抱ける。
興が乗って、奥のコーナーまで足を向けてみた。小説、歴史、宗教、実用書。旅行記の棚もある。
何冊か手に取ってはパラパラとめくり、棚に戻す…という作業を繰り返して、ふと
(……むむ?)
と兆しを感じた。
本好きの皆さん、ありません? 「図書館と本屋でトイレに行きたくなる」というジンクス。あ、大きい方ね。
私、あれ割とバッチリ当てはまっていて、本を選び始めると大体トイレに行くことになる。
で、本を置いてトイレを探したんだけど、1階のトイレはずらっと並んでいた。他の階のトイレを探したんだけど、土曜日午後の区役所だもんで、閉鎖されたガラス戸の向こうにトイレの表示があったりして、右往左往する羽目になった。
2階に行って3階に行って、結局1階に降りて並び直して、無事用を済ませました。
図書館なんて行くの、ものすごく久しぶりなのに、身体はしっかり反応する不思議。
そうこうするうち時間が来たので、該当階へとエレベーターで上がった。
入口で係の人が立っていて、
「ご予約ですか? 〇番窓口で受け付けをどうぞ」
と誘導してくれる。
窓口へ行くと、
「お名前をお願いします」
「小谷朔です」
「今日は何度目の接種ですか?」
「3回目です」
「確認します、お待ちください」
と手元にある書類を確認し、
「ハイ、確認できました。ではこちらをお持ちになって、〇番の椅子にかけてお待ちください」
と言われた。
以前の大規模接種会場と同じく、何もかもが非常にシステマティックで、無駄がないように進んでいく。ベルトコンベアーに乗せられているように感じるのも同じだ。
窓口をいくつか経て、看護士による問診と、ドクターの問診とがあり、最後に注射が待っている。
「どちらの腕がいいですか?」
「あ、左でお願いします」
「ハイ、じゃあ、アルコール消毒しますねー。ちょっとチクッとしますよー。ハーイ、終わりました。お疲れ様です」
で、終わり。
ぶすーっと直角に針を突き立てられた割に、痛くなかった。上手なドクターでよかった。
終わると、最後の窓口で
「〇分まで待機してもらって、何もなければ帰っていただいて結構です」
と言われる。
前の会場では、係の人が時計を見て
「ハイ、では、〇番から〇番の方、帰って結構です。お疲れ様でした」
と指示するまで待って、皆ぞろぞろと退出したもんだけど、今回はそうでなく、なんかもう時計を見て各自帰る感じだった。
受付してから退出するまで40分弱。
1階に降りると、来たときの晴天が嘘のように、さぁぁ…と雨が降っていた。
急ぐわけでもないので、もう一度図書館に寄った。連休だし、本でも読むかな、と数冊借りることにした。
1冊目を手に取ったときは、(3冊くらいにしとこう)と思うのに、3冊選ぶと4冊目、4冊選ぶと5冊目を借りたくなる。
「〇〇県の地名と歴史」という大判の本が面白そうで、借りたかったんだけど、どう考えても重たすぎるので断念した。
こういうとき、車があるといいんだけど、バスと徒歩なので仕方ない。
30分ほど時間を潰すうち、雨がやんだので、借りた本を抱えて帰った。
副反応は、注射の後2~3時間ほどして現れた。
まず、注射の痕がめちゃくちゃ痛くなった。左上腕部全体が痛くて、手を上に上げられない。シャワーを浴びながらシャンプーとか無理な感じ。
当日は大人しく寝たんだけど、翌日起きてみたら、しっかり熱が出ていた。38.6℃。懐かしいこの感じ。
朝と昼とに解熱剤を飲み、夜になって平熱に落ち着いた。腕の痛みも徐々になくなり、普通の動作は支障なく出来るまでになった。
36.7℃まで下がったが、筋トレはやめといた方が無難だろう。
しかし、3回目の副反応、強く出る人が結構いるらしいですね。
私の友達は、髪の毛が抜けて、ハゲになってしまったそうだ。他にも脱毛の症状があった例を聞いた。酷い人は落ち武者状態にまでなってしまったそうな。
熱が下がらず、1週間近く寝込んだ人や、肩回りの関節が痛くなった人もいる。
なぜだか手のひらと足の裏に水疱が出来て、難儀した人もいた。
あ、ちなみに接種当日は、図書館のときだけじゃなくて、やけにお通じがよく、1日で6回も出たんだけど、それはワクチン接種と関係が……あるのかなあ。どうだろう。
分からんけど、ま、大した事なさそうでよかったです。
しかしあれから3年経とうというのに、相変わらずコロナ禍のままで、また何とかいう株が流行っていて、しかもワクチン打っててもなるらしいとか。
暑くて鬱陶しくてもまだまだマスク生活が続きそうだ。
ウンザリだが、仕方ないですね。