おっさんずラブが好き!

ドラマ「おっさんずラブ」の細かすぎるレビューブログ。OLの深い沼にハマって当分正気に戻れません。ほぼおっさんずラブの話題しかないかもしれない。ネタはバレまくりなのでご注意を。

カズコの忘却

 こんばんは。今夜もご覧いただきありがとうございます。
 緊急事態宣言が解除された地方の皆さま、少しずつ日常が戻ってきている感じでしょうか。
 当方、相変わらず家にこもって自粛生活を続けております。
 もうそろそろカビが生えそうですが、お陰様でなんとか、心身共に健康を保ってやっております。
 今日もしっかり筋トレとエクササイズ頑張ったよ!


 で、今日、食糧調達に出かけまして、冷蔵庫の最上段に水のボトルを入れようとして、なんか当たったんですよね。
「? なんか入れたっけ?」
 最上段だから、放っておいても腐らないもののはずだけど、それにしては、最近そこに何かを入れた記憶がない。
 下から見ると、なんかどうもおかずっぽい。
「待てよ、本当に何だこれ??」
と椅子にのぼってちゃんと見てみると、マジでおかずが出てきた。


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「! カズコさん……!」
てリアルに声が出た。笑
 インゲンの胡麻和え……すっげー胡麻胡麻しいのをありがとう。
 恐る恐る味見してみましたが、まだ大丈夫でした。ホッ。
 でもこないだのクッキー生地と同じ夜に作ったとすると、もう三日経ってる。明日中に食べなきゃ。
 カズコさん、色々作ってくれるのはいいんだけど、雑なのよね。


 でもなんか出現頻度あがってるからまた出てきそうな気がする。
 もう冷蔵庫に「おかずは下段に入れてください」ってメモ貼っておこうかな。
 もしその状態で私が突然死でもして、おまわりさんか誰か調べに入ることになったら、
「出入りしていた人物がいたようだ!」
てなって、事故が事件になっちゃいそうだけど。


 クッキー生地のインパクトが強くて、インゲンは全然気づきませんでした。
 あ、そんで、カズコさん、もう長いつきあいになるんで今更なんですけど、「家寿子」という漢字をあげることにしました。
 家の中にいるとき出てくるのと、こないだ亡くなった祖母の名前から一字もらって。
「そんなくだらないことに使うんじゃない!」
と怒られそうだけど。笑


 というわけで、カズコ改め家寿子さん、今後も登場すると思われます。
 よろしくお願いします(何をだ?)。

天使にラブソングを…

「視聴者リクエストにお応えして」とのことで、金曜ロードショーでやってくれましたね。

 女性人気No.1とか。

 そう、私もこの映画は大好き。もう何度見たことか。

 多分もう30回は見てる。

 でも、やっぱり面白かったです!



 1992年制作というから、もう28年も前の映画ということになる。

 えーとその時私は……とか考えてると、時間の経過にくらっと眩暈がしそうになるのでそれは今おいといて。 

 昔の映画って、今見ると女性差別とか人種差別とか色々とアウトだったりするものも多いけど、この映画は大丈夫。

 英語をよく分かった人が字幕で見たらどうなのかは知らないけど、少なくとも吹き替えで見ている分には、今見ても引っかかるところはそれほどない。



 まったく違うもの同士が、ある日ひょんなことから行動を共にすることになり…というのは、コメディによくある筋立てだけど、それにしてもこの映画はぶっ飛んでるよね。片や場末のクラブの歌手(しかもヤクザの愛人)、片や修道院のシスター。

 どちらにとっても不本意なこの組み合わせ、しかし思いもかけぬ方向に転がっていく。



 デロリスにとって最初の友達となるのが、大人しいメアリ―・ロバート。

 一人服装が違っているのは、見習いなんでしたっけ。とても心の綺麗な、優しい女性で、修道院生活に慣れないクラレンス(デロリス)の元に、面白アラーム時計を持ってきてくれる。

 その様子が、本当に何の邪心もないんだなあと思わされて、クラレンスもすぐに受け入れるんだよね。そのことから、彼女も実は性格がすれていなくて、人の厚意は素直に受け入れるタチなのだと見てとれる。

 ふとっちょで陽気なメアリ―・パトリックも面白い。いつもニコニコ、楽しそう。本人の言う通り、太陽のようだ。

 この二人によって、デロリスは徐々にこの修道院に居場所を見出していく。



 もっとも反発し合う存在だったのが、マギー・スミス演じる厳格な院長だ。

 院長にすれば、修道女たちを俗世の汚れから守らねばならぬと、保守的な風土を守ってきたのに、デロリスは全く空気を読まず、修道院にどんどんよからぬ変化をもたらしてしまう。

 苦悩しながら、ときには長年尽くしてきた修道院から去ることまで考えながら、デロリスとつきあっていくことになるわけだが、実はこの物語、この院長とデロリスとの友情がメインとなっている面もある。

 保守的で厳格な院長、人を見る目には長けていたのだな。

「あなたには聖歌隊をお願いします」

と、デロリスを聖歌隊に入れたのは慧眼であった。




 どうにも修道院の生活になじめなかったデロリス、聖歌隊では真価を発揮する。

 ここ、前半の見どころのひとつだけど、私が好きなのは、シスター・ラザロとの友情の始まりだ。

 「革新的」な修道院を断固否定するシスター・ラザロ、院長に負けず劣らず頑固で保守的だけれども、デロリスが聖歌隊に入ったのを院長の差し金だと見誤ったのが、すべての発端となったのだった。

 ここで、本職歌手のデロリス、美しいハーモニーを生み出すためにはどうするか、即座に把握して的確な指示を出し、立ち位置を変えて改革に乗り出す。

 この教えるパート、素晴らしくないですか? 一人声の出し過ぎだったパトリックには

「あなたの声は素晴らしい」と伝えたうえで、「でも一人だけ方向が違うのよね」と、ハーモニーを産み出すためのアドバイスを与える。

 そして、後にこの聖歌隊の要となるシスター・マリア・ロバートには、イメトレの方法を授ける。

 お腹をぐっと押して大きな声が出るようになる様子、見ていて見ごたえがありますよね。

 で、感心したのはなんと言ってもシスター・ラザロの扱い方ですよ。長年この下手くそな聖歌隊を指揮してきて、プライドも大いにあるお方なわけで。

 その目の前で、デロリスがハーモニーを導き出したとあれば、当然反発が生まれるところ、すかさず

「あなたが音楽に詳しいのはすぐに分かりました」

と歩み寄りを見せ、プロデューサー側に引き込むことで、シスターラザロの共感も得ることが出来た。

 そう言えば、冒頭でも、デロリスが他の歌手の仕事も調整してたって出てたもんね。

 プロデュースの能力に長けていたことは示唆されていた。




 この映画、作品中でいくつか歌が披露されるけれど、一番最初の歌、「Hail Holly Queen」が一番好き。

 そして、何度聞いても癒されるのもこの歌。

 最初、シスターたち自身でも「めちゃくちゃ♡」と言っていたハーモニーがきちんとしかるべき度数で重なり合って、美しく調和のとれた歌となっていて、そこも聞き惚れるのですが、その次。

 ガラリと雰囲気を変えてノリノリの歌がリズミカルに始まる。補聴器着用のおばあちゃんシスター、アルマもダイナミックな演奏で楽しそうだ。そしてピアノうまいね!

 それぞれ、周りの音を聴きつつ、全体のハーモニーを楽しみつつ、一人一人の個性はうまく引き立つ演出で、聖歌隊が一体となっている様が見ごたえがあり、何度聞いても眼と耳が歓ぶ。

 合唱とか合奏をやったことがある人なら分かる感覚だと思うけど、この「大勢でひとつの曲を作り上げる」って、独特の経験じゃないですか? 他の人が出す音をよく聴く必要があるし、自分が主張しすぎても、引っ込み過ぎてもいけない。また、作曲家が表現したいものは何かを考えて、クレッシェンドとかディクレッシェンドとかリタルダンドとか、もちろん指揮者の指示には従わねばならないが、自ら主体的に「歌う」ことが求められる。

 デロリスに教えを受けたシスターたち、真面目に練習を重ねて、見事な歌を披露するのだ。

 感動するとすぐ「鳥肌が立つ」というの、好きじゃないけど、この場面は鳥肌ものだと思う。

 そして、最初の成功をおさめたあと、シスター・ラザロはすっかりデロリスの味方になって、後々は一緒に夜のキッチンでこっそりアイスクリームを食べるまでの仲良しさんになるのも面白い。

 

 

 

 聖歌隊の成功は、閑散としていた日曜日の礼拝に街の人たちを呼び、司教さまにも高く評価される。

 院長とデロリスの言い合いがなかなか、示唆に満ちていて面白い。

 聖なる讃美歌を勝手に現代風にアレンジしたことに対して、院長は頭から湯気を出さん勢いで怒るんだけど、デロリスは

「クラブやショーには行きたがるけど、みんな礼拝には来たがらない。つまんないからよ」

とバッサリ斬って捨てる。

 これさあ、学校の先生とかも考えた方がいいと思うよね。居眠りする生徒を叱るだけでなく、自分の授業が退屈だから舟を漕ぐ生徒が後を絶たないのだ、という視点、少しは持った方がいい。

 大学時代は特に思いましたね。講義の面白い講師と、ぼそぼそ小さい声で何言ってんだか全然聞き取れない講師と、差が激しかったもん。

 この映画が公開された当時は、「生徒を居眠りさせるような授業をする教師にも問題がある」という観点での議論はほとんどなかったように記憶している。

 だから余計に、デロリスのこのケロッとした指摘が痛快に感じたのだ。



 マギー・スミスが演じる院長、昔はただ単にヒロイン・デロリスに対立する旧態依然とした「大人」社会の象徴のように見ていたけど、自分が年とってから見ると、そんな単純なキャラクターじゃないと気がつく。

 自分がこれまで統率してきたシスターたちがデロリスを支持したことで、「自分は古くなってしまった」と教会を去ることを決意する場面では、大人ならではの意地とか、矜持とか、新しいものへの反発が見てとれる。

「院長先生も変わればいいのよ!」

とデロリスはあっけらかんと言うけれども、この院長のような人にとっては、これまで善と信じて実行してきたことを否定され、自分も変革を求められるというのは、とてもキツイことだと思う。

 一方デロリスにとっても、院長のように

「あなたは結局大した実績もない歌手でしかない。自分をごまかすのはやめなさい」

と、ハッキリと直言してくれる人はこれまでいなかっただろう。

 この二人の関係って、実はこの愉快なコメディ映画の中で、かなり重要なポイントを占めていると私は思う。

 年齢も立場も全然違うけれども、二人の間に育まれる温かい感情は、やはり「友情」という言葉で表して差し支えないだろう。

 デロリスが拉致された後、リノまでのヘリを飛ばそうとして、料金不足を理由に断られ、

「主よ、私たちを見捨てるこの哀れなパイロットに罰を与えないでください」

と声高に祈りを捧げまくって結局思い通りにする場面、未だに笑えます。




 反発と対立、融和と友情、突然降ってわく危機と、ドタバタの追っかけっこ。コメディに必要なものはすべて詰まっていて、テンポよく場面が流れていく。コメディの命はテンポだ。「間」がズレるとどうにも具合が悪いが、この映画はきっちり笑わせてくれる。

 好きな場面はいくつもあるけど、リノのクラブで尼さんたちがデロリスを探すとき、院長が

「皆さん、目立たないようにね」

と大真面目に言うところ、大好きです。




 こういう映画、ラストに通しの演奏がまるまる来て、舞台を観ている一観客としても楽しめる&これまでのなりゆきが走馬灯のように(と言ってもせいぜい2時間弱ですが)蘇って、感情が盛り上がって大団円のクライマックスとなるのが定石ですが、「天使にラブソングを…」はそこもきっちり押さえてくれています。

 こういう定石は定石として、「きっちり」「過不足なく」やってくれるのが映画の成功の秘訣だと思う。

「フラ・ガール」も「ウォーターボーイズ」も「スイングガールズ」も全部そう。

 余談だが、「チア・ダン」という映画があって、広瀬すず中条あやみという豪華なキャスティングで、大いに期待して見たんだけれども、ラストのチアが細切れの編集バージョンという、なんとも物足りなさが残るというか、クリープのないコーヒーというか(いや私はコーヒーにクリープは入れないんだけれども)、「……足りん!!」となる後味であった。

 やっぱ最後はばしっとキメてくれないとね。




 あ、あと、今になって思うのは、ヒロインのデロリスが「若くてスタイルのよい美人」じゃないところもプラスポイントですね。

 スタイルがよくないどころか、かなりな巨体だ。当時のアメリカ映画事情に詳しいわけではないけど、アフリカ系ルーツの主人公で、それが作品中で一度も指摘されず、当然のことのように受け取られているの、珍しかったんじゃないかな? マイケル・ジャクソンエディ・マーフィも、カラードへの差別で苦しまなかったスターはいなかったと聞くし。

 その点でも、この映画の成功と、今に至るまで広く愛されていることは、非常にすかっとしますね。



 原題からの思い切った意訳のタイトルも、すべて合わせて、私の中では100点満点の映画だ。

 あ、まだあった。この映画、「恋愛」が一切出てこないんだ。それが当時も大ヒットし、今でも女性人気ナンバーワンということは、やっぱ愛だ恋だばっか求めてないってことじゃん。女の人は。今も昔も。

 いっときテレビのどのチャンネルも恋愛ドラマばっかやってたけど、「モテ」が人間の価値を決めるみたいな歪んだ世界観はやっぱ、頭の悪いメディアが作り出した幻だな。

 知ってたけど。




 うわー、超好きな映画だから長くなりましたがこの辺で。

 もしも「聞いたことはあるけど見たことない」という方がいらっしゃったら、是非一度はご覧になることをおススメします。

 

 

 最後に、ハモネプ優勝グループ「たむらまろ」さんの歌を貼っておく。

 リモートで撮って、あげてくれています。

 歌うまメガネさんたちの美しいハーモニー、心が洗われます。

 

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映像研には手を出すな! 【序章】

「映像研には手を出すな!」というアニメがある。

 この作品を私は非常に気に入って、放映時は毎週楽しみに見ていた。

 いつか感想を書こうと思ったまま、書かないまま数か月経ってしまった。

 自分で記事を検索してみると、「映像研」の単語の初出が3/8。2カ月以上経っている。

 その記事はコロナ流行におけるエンタメの必要性について語った記事で、未だに終息していないどころか、今に至る自粛期間の初期であることを考えると、別の感慨を抱いてしまうが、その話はまた今度。

 

ktdmtokttn.hatenablog.com



 なぜ「映像研」について語れなかったかと言うと、このアニメがこれまでになかった、まったく新しい世界観を持つ作品だからだ。

 今まで見たことがない、ということはすぐに分かったし、(何これ新しい!)と感じてワクワクした。

 ……が、まったく新しいものって、自分の中に語る語彙を見つけるのに時間がかかるんですよね。

 何がどう新しくて、どこら辺が自分にヒットしたのか、それを自分でもつかめなかったし、つかもうと思って録画を見るんだけど毎度作品の面白さに普通に見入ってしまって、感想を書くところまで行きつかなかったのだった。



 こないだ、切り口を見つけた!と感じたのだった。

 このアニメに関しては、「描かれているもの」もだけど、それよりも「描かれていないもの」に気づくのが肝要ではないか、と、それは分かっていた。

 でもですね、そこに「ある」ものはすぐ分かるけど、「ない」ものを見つけるのは難しい。少なくとも、私のような素人の書き手にとっては、なかなか時間がかかる作業だった。

 なぜ気づくに至ったかと言うと、「腐界の諸事情」について書いたからだった。

「腐界の諸事情」というタイトル自体は、1年以上前に書きかけていて、ずっと寝かせていた記事だった。急に書く気が起こったのがなぜだったのか、自分でも不思議だったんだけど、もしかすると「映像研」のためだったのかもしれない。

 ともかく、あの2本の記事で少女の呪縛について書いたことで、「映像研」の世界が描いていないものに気づくことが出来たのだった。



 よっしゃ、糸口は見つかった…と思って、感想をまとめようと何度も見返すんだけど、見れば見るほど、「映像研」の世界は深い。

 新しいものは一つだけじゃなく、情報量が多い。

 こりゃ、私が手をつかねていたわけだわ……と、語ろうとする対象の全体像の大きさを改めて認識して、今更ながら感慨に耽ってみたり。




 何かについて語り始めるのにはもう一つ、

「よし、書こう!」

という「衝動」が要る。

 これがねェ、何とも説明し難い衝動でして、自分ではコントロール出来ないんですよね。

「降りてくる」という表現、多分このブログでも何度か使っていると思うけど、そうとしか言いようがない。




 で、書くにあたって、「ちゃんと書こう」と思ったんだけども、「ちゃんと書こう」つまり「いつもの自分はちゃんと書けていない」という思いがあったんですね。

 私は文章を書くことが好きで、こうして文章を幾つも連ねるのが苦痛でないけれども、プロの批評家みたいな文章を書くことは出来ない。

 ……つまりここに、自分の文章<プロの批評家の文章という思い込みがあることに、こないだ気がついたわけだ。

 いや、換金価値があるかどうか、広く一般に読まれる普遍性、汎用性があるかどうかについては、まったくその通りなんだけれども、

(このブログで、私が自分のスタイルを封印して、『プロの批評家のような文章』を書くことに、意味があるだろうか)

と問い直してみたときに、

(……いや、ないな)

という結論に至ったのだった。

 これもね、昭和の時代に義務教育を受けた人間には、その時代の「文章規範」が刷り込まれていることが原因だと考えられるんだけど、つまりはこのように、「~だ。」と「~です。」の文章を混ぜて使ったり、「これもね、」等と口語のくだけた接続詞(というよりは合いの手)を突然使ったりすることは、タブーであると教えられてきているんですよね。

 私もそれを承知で、「だって自分のブログなんだからいいじゃん」という気持ちで使ってきたんだけど、この書き方、私が思ってるよりダメじゃないんじゃないかな?とこないだから考えるようになってまして。

 文章というものは、もっとずっと自由でいいんじゃないだろうか、と。

 昭和の、紙とえんぴつの時代と、SNS全盛のネット時代と、文章の在り方が同じなはずがあろうか、と。

 そう思い直してみると、自分の中にも相当「~ねばならない」という無意識の思い込みがあることに気づかされたわけです。




 というわけで、「映像研には手を出すな!」について、私のスタイルで(ていうかそれはこれまで通り)語っていきたいと思います。

 今頭にある内容だと、2章か3章の予定だけど、書いているうちにどうせ長くなるので(最早諦めの境地…)、私も覚悟を決めたけど読む皆さんもそのおつもりでよろしく。




「……という書き出しで書こう!」

と、今日の昼過ぎに天啓が降ってきたので、お昼ご飯食べた後畳に寝転がってゴロゴロしていたのを、むくっと起き上がってパソコンに向かい、一気呵成にここまで書いております。

 以上、長い長い前置きでした。

カズコさんのお土産

 自粛期間中、お酒を飲む頻度が若干減りました。
 ……が、この方の出現頻度は何故か上がっているようです。
 なんでだろう。。


 例によって朝起きましたら、冷蔵庫の中に見慣れないものがありました。
 はい、どーん。


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(!? なんだコレ…?)
 見るとビビるんだけど、(あーまたカズコさんが出たな…)ということは、すぐに分かるようになった。
 こないだのサブレが甘すぎて、自分好みのもっとビターでハードなクッキー的な何かを作りたいなあと思ってたから、多分それだ。
 ブログに書いた愚痴が効いたか、今度はきっちり全部洗ってあった。ふるい器とかも洗い物カゴにあったから、ちゃんと粉もふるったみたい。
 で、まあこれは生地なので、あと成形して焼くのはシラフの私の仕事だ。笑


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 丸い棒状にした生地を凍らせて右端からスライス。
 2mmくらいの厚さにして、180℃のオーブンで15~20分焼く。


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 ハイ! 焼けました~。
 ついでにコーヒーもね。


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 実食!
 ん! これ甘くない! 超ビター。えーとね、カカオ75%のチョコレートくらい。
 美味しいぞ!(・∀・)


 なんでこんなに黒いかと言えば、ブラックココアを入れているからです。
 これね、製菓コーナーであんまり見ないので、前実家の近くで見かけて(! 買っとかなきゃ!)とまとめ買いした。
 オレオの味です。砂糖が少ないからもっと苦め。


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 美味しゅうございました。カズコさん、ご馳走様。
 さて、今日もトレーニング頑張ろう。
 踊ってきます!
 

MとS

 本日のトレーニングのお供動画はコレ。

 

www.youtube.com

 

 おススメ動画のところに上がってて、見てみたら、めちゃくちゃ面白いのでいっぺんに虜になってしまった。

 3人のおネエさん達、みんな足ほっそ!! 美脚!!

 途中から息が上がってくるんだけど、

「まだまだ逝くわよぉ!」

とか

「可愛いわよー!!」

とか掛け声かけてくれるのとか、男の地声になって

「ばっちこーい!!」

と野太く叫んでるのとか、元気になるんだけど、笑っちゃってダンスは怪しくなる。笑

 最後のキメポーズまで楽しくやらせていただいております。

 

 

 でタイトルなんですけど、言っていいですか?

 私元々のサイズがMなんだけど、Sサイズが着れるようになってきたのー!!

 ヽ(゚∀゚)ノ うぇ──────ぃ♪

 めっちゃ嬉しい!

 

 

 毎日運動頑張ってもなかなか変わらんなぁ…とぷよったお腹をさすりつつ、

(いやいや、そうすぐには変わらない。でも毎日コツコツ続けていれば必ず変化は訪れるはず…!)

と自分に言い聞かせて踊り狂ってきた甲斐があったよ……

 

 

 自粛期間中どんな生活をしていたかって、体型に必ずあらわれるじゃないですか。

 あとね、「変えるのは大変だけど、やれば必ず変えられる」ものでもあるじゃないですか、体型って。

 身体をもっと絞りたいというのは、もうずっと前から思っていた。

 せっかくならこの自粛期間を意義あるものにしたいということで、ボディメイクを頑張ってきたわけなんですが、ようやく成果が目に見えてきた。

 時間がかかったよ! 中年の身体、手強いわー。

 

 

 あ、そんでね、このハンドクラップ動画が面白すぎて、最後に「チャンネル登録しなさい」と言われるがまま登録したんですけど、この人達の他の動画も面白いので、結構見ちゃってます。

 これとかね。

www.youtube.com

 

 あー牧くんとか武川さんもこういう悩みを抱えてそう…とか、そっちの方向で見ちゃいますね。

 このお三方、とっても真面目で情のある方々だということも分かって、好感が持てます。

 

 

 ちなみに表題のMとS、あっちの意味で言えば、私は完全にSですね。

 多分ドS。(誰にも聞かれてない)

 でもボディメイクに関してはドМ属性を発揮してこのまま頑張ります!

 まだまだ脱ぐとスゴイんで。

 おネエさん達みたいな引き締まったボディを目指そう。

知らない間に刺されてた。

 こんばんは。

 緊急事態宣言が解除された地域の方も、解除されないままの地域の方も、お疲れ様です。

 うちはされない方の地域に該当するので、この鬱陶しい自粛生活がもう少し続きそうです。

 やれやれでございます。



 皆さま、昨日のゴチ、ご覧になりました?

 私は録画したやつを今日見ました。

 そんで、関西ではちょうど座長が新メンバーとしてホワイトタイガーで現れたときのゴチの再放送やってて、今日はゴチの座長祭りでした。



 いやー……ケイタナカ、やっぱ面白いわ。



 今見ると、ホワイトタイガーだけど、まんまケイタナカだよね。いや当時も分かってたけど。出てきたときのお辞儀の深さが、もうどう見ても田中圭

 で、細身で足長くてスタイル抜群であのぷっくり唇でしょ。セクシーが渋滞しとるな。

 細い人が着ると、学生服ってエロいですよね……て言うか本気出した田中圭は何着ててもエロいけどな……



 セクシーサンキューゲームのハイライトシーン、リアタイ時も大笑いしたけど、今日もめちゃくちゃ笑いました。

 2番目とか3番目にヤツが配置されるとヤバいよね。ゲームの難易度が一気に爆上がりする。笑

「芸人は皆あのゲーム嫌がってる」

て、ナイナイの岡村さんも矢部さんも言ってたけど、確かに俳優にあのテンションでやられたら、すげーイヤかも。

 果敢に挑んではスベり倒してアウトになるノブの不憫さよ。。




 そしてケイタナカ、画力もぴか一なのね。さすが。

 寧々さんの旦那さん、田辺誠一氏も「画伯」として名を馳せているけど、どっこいの腕前なのでは。

 描かれている絵の意味を、見た人の誰も理解できないという……

 私も全然分からんかった。

 そしてあの画力で何故「城」を選ぶのだケイタナカよ。




 圭モバの更新が止まっていたけど、リモート撮影で元気な顔を見ることが出来て、安心しました。

 ていうか座長、顔締まったよね。しゅっとしてる。筋トレ効果ですね。

 髪が伸びて、またセクシーさが増していらっしゃいましたね。




 こないだ、ライターの横川さんが、「顔が好みの推しはハマると厄介だけど、顔が好みじゃない推しはもっと厄介」という内容の記事を書いていて、手元に「イイね!」ボタンがあったら100万回押したいくらい同意だった。

 田中圭氏ね、好みか好みじゃないかと聞かれたら、好みではないんですよ。私。

 いや、前からイイ感じの俳優さんだなーとは思ってたけど。でも、こう、ひゅるるるる……とすっ!ていう感じではなかったの。

 でももうアレだね。顔見ると、(あれ、この人こんなかっこよかったっけ)ていちいちドキッとする。

 なんかもう知らない間にでっかい矢が胸に刺さってた感じ。

 いつ刺さったんだろう。。




 今日は1日、座長にたっぷりと癒していただきました。

 いつもありがとうございます。



 ゴチの過去映像も見ごたえありましたね。鬼籍に入られた方、もうテレビでほぼお目にかからなくなった方、今はもっと売れている方、色々で、芸能界の栄枯盛衰を垣間見る思いでございました。

 ガッキーとか石原さとみちゃんとか、当時20代前半の映像が紹介されていたけど、(え……今と変わんなくね?)てなって、ちょっと怖かった。笑

 老けなさ加減がスゴイ。




 では、胸に刺さった矢を自覚しつつ、「おっさんずラブ」のリピートを続けたいと思います。

 今月は三話のレビュー更新頑張る。

おっさんずラブ第三話④ ユラユラと塩とスナギツネ

 揺れてユラユラ、足元の定まらないはるたんダンスを一通り踊り終えた春田。

 はるたんダンスの特徴は何といっても「体幹」で、身体の中心がしっかりしていると、どんなに左右に揺れてもこんな風に頼りなく見えないんですが、春田は芯が全然通ってなくて、身体の動きはグラッグラだ。

 これはもちろん、身体を鍛えている座長ならではの計算ずくの動きでしょう。ジムで本格的に身体を作ったことがあるなら、「体幹」について知らないはずはないので。

 座長、さすがです!

 もうひとつは「首」。

 主任に「くれぐれもヘタな真似はするなよ」と釘をさされた後、麻呂の方を見やってから席を立つまで、右に向き、左に傾く首の動きが、春田というキャラの頼りなさを象徴的に表現している。

 このブログを読んでくださっている方ならお気づきかと思うのですが、私、四文字熟語が好きなんですね。特に、何かに文句を言いたいときに、あえて漢語的な熟語を持ちだして対象の欠点をあげつらう文章は、我ながら生き生きしとるな…と思うのですが(笑)、そんなわけで、対象が卑小な様を言い表す語彙はなかなかに持ち合わせがあると思う。

「右顧左眄(うこさべん)」という言葉があって、これはどういう意味かというと、右を見たり左を見たりしている様、つまりは周りをうかがってばかりいて、自分で判断が出来ない日和見主義者の優柔不断さを言い表す言葉なんですが、春田というキャラクターの性格はまさしく、「右顧左眄」そのものですよね。

 本来、人や組織の欠点を言い表す言葉であるはずなのに、それをここまで可愛らしいキャラクターにして見せている座長の演技力の高さよ。

 この三話では、春田の優柔不断さを存分に表現しながらも、憎めないカワイイキャラとしてのポジションを確立することに成功していると思います。




 首の据わらぬユラユラダンスを踊り終えた春田、向こうにある人の姿を見つけて、思わず駆け寄って縋りついてしまう。

 そう、牧凌太その人だ。

「ま、牧、どうしようッ…」

 春田、キミ、牧くんの二の腕掴むの好きだね。この仕草、牧くん以外の人にやっているのを見たことがないけど、相手の心臓に近い部分を「掴む」ってどういう意味でやってるんだろうか。やられた方はまあまあドキッとすると思うけど。

 この辺は多分無意識なんだろうなあ。牧のところに思わず駆け寄ってしまうのも、日常生活で牧に頼って助けてもらったことが何度となくありそうだ…と、春田家でのルームシェアの様子が窺い知れてしまう。




 縋りつかれた方の牧は、あからさまに迷惑そうな表情だ。

「知らないですよ、もう……ナニ?」

 と、春田に掴まれた腕を振り払わんばかりの邪険な態度。

 これはもう、牧くんと同じツンデレ属性を持つ私の立場から言わせてもらえれば、

「だよね! 分かるよーソレ!」

と、ハンカチ(←?)握りしめて、100万回頷いてしまう。




 だってさあ、考えてみたら、第二話のラスト、牧は春田に

ルームシェアなんかするんじゃなかった」

「出て行きますから」

と、ハッキリと言っているわけなんですよ。ケンカの上のこととは言え。

 おまけに、このクソ鈍感な激ニブ男にも分かるように、デコチューなんてしちゃってんですよ。

「……普通には戻れないです」

 とまで言ってるんですよね。牧くん。




 さて、三話が始まっても春田と牧の間にルームシェアを解消する気配はなく、この後のわんだほうでは同居が周知の事実になるところをみても、牧は春田の家から出て行かない選択をしたのだ、と分かります。

 あれだけ言い切っているのになぜか。

 牧の性格を考えたら有言実行しそうなものなのに。




 何故ならそれは連ドラの第三話なので牧が出て行くと話が終わってしまう……とか言っちゃうとミもフタもないので笑、ストーリーに沿って整合性のある理由を推理してみましょう!

 いやだってそこはさ、惚れた弱みというやつでしょうよ。これがさ、春田がもうちょっと立派な社会人だったら、もしかすると牧も自分の心を抑えて、さっさと出て行く選択が出来たかもしれない、と思うの。でも、はるたんポンコツじゃん? 飲み過ぎて酔っ払って帰ってきた春田さんをお世話しなくちゃいけないし、牧がいないとソファでひっくり返ってそのまま寝ちゃって風邪引いちゃうかもしれないし……とか色々ね、牧くんの母性が発動して、後ろ髪を引かれて出て行けなかったのではないかなーと。

 だってホントは出て行きたくないんだもんね。出て行かなきゃ、とは思っても、人はやりたくないことをやらない理由(言い訳ともいう)を見つけ出すのには天才的な能力を発揮するものですから。

 そこへ持ってきて、

「一緒にいると楽しいしさぁ……ダメなところがあったら直すから!」

なんて、あんなに可愛くお願いされたらさあ。

 あ、そんで、あの終わり方だと牧くんが本当に出て行ったみたいにも取れるけど、「公園から牧は春田の家に帰った」とシナリオブックで徳尾さんが言ってるから、家出はナシになったんですね。

 帰宅後、春田んちで二人の間に会話があったかどうかは分からないけども、自分の部屋で頭を抱えて(……そういうとこだぞ春田!)てベッドで転げまわって苦悩している牧くんの姿が、私には目に見えるのですが、皆さんは如何でしょうか?



 でね、「出て行かないで春田家での暮らしを続行する」を選択した場合、そりゃこういうしれっとした対応になるだろうな、と思うわけです。

 あんなことなどまるでなかったかのように、冷静さを保っていたいですよね。牧くんの立場なら。

 春田にひしっと縋られても、

「会社で公私混同しないでください」

と、クールな仮面をつけておきたいところだ。

 いやー、でも、この場面短いけど、若い牧くんの胸中に渦巻いていたであろう複雑な感情を思うと、ちょっとニヤいや同情を禁じ得ませんね。




 一方で春田はと言えば、牧に塩対応されてようやく、公園での出来事を思い出す。

 このドラマ、話数が分かれていると、一話から三話まで結構時間が経過しているような気がしてしまいますが、実際は割と詰まってるんですよね、スケジュール的に。

 だから、牧と公園ですったもんだあったのは、ほんの昨日の話だ。それならなおさら、牧の塩対応は分かるんだけど、いくら牧が家に帰ってきてくれて安心したからってさ、春田のこの態度はどうなんだ。

 画面には、春田の脳内でフラッシュバックしてるであろう、あの名シーンが映し出される。

 

――伸びあがって春田の額にキスをする牧。

「…普通には戻れないです」

 とせつなく微笑みを浮かべる牧の表情。――

 

 ここまで完璧なコメディ路線でストーリーが流れていたのに、急にこうやって恋愛パートが現れるから、視聴者の心も忙しい。

 ここではっとした方も多かったんじゃないでしょうか。

 で、このギャップにやられるんですよ。。女はギャップに弱いですからね、そもそも。

 そして多分、このときはまだ無自覚だったとしても、もう沼に両足つっこんで足首までズブズブになっている人が数多いたことでしょう……笑




「なんだよ。結構普通じゃん…!」

と、春田としては、牧とこれまで通りの関係が保てそうだと感じて、安堵したんでしょうね。

 表面上は、春田が口にしたように、「友達として今まで通り普通に暮らす」という希望が叶っているわけだ。

 ここ、面白いけど、やっぱ春田って思慮が足りないし、牧くんの立場からするとまあまあのクズみやな……と私なんかは思ってしまうけど、どうなんでしょう。

「はぁ?」

と春田を見る牧くんの眼が結構冷ややかで、仕事中に何を言うとるんやお前はと、勿論牧くんは関西弁じゃないですけどね。そう言いたくなる気持ちは分かります。



 しかしその後、武川さんに呼びつけられた牧のすぐ後ろをついていって、仕事のミスを指摘されている間も、春田はぴたっと後ろにくっついて、牧の背広の後ろ裾をずーっと引っ張っている。

 牧が自分の席に戻るときにも、親鳥の後を追うヒナのように牧から離れず、

「なんなんですか。切り換えてください、もう!」

とあしらわれている。笑

 ここね、よかったら、どこでもいいから一時停止ボタン押してみてください。どの瞬間もぜーんぶ、春田が超カワイイの。

 もー、座長ずるいわー。

 春田のこととなると、我を見失って黒澤部長に噛みついた牧も、自分のこととなると冷静さを保って、仕事中はプライベートを措いて仕事を優先する。エライですね。さすがエリート。

 春田、8歳年上の先輩感がまったくないが、大丈夫か?




 そして、後ろでキラリと光る主任のメガネ。このときはまだ、武川主任は単なる脇キャラの一人でしたが、ここで既に只者でない気配を漂わせていますね。

 そんで多分、三話あたりから、ツイッターチベットスナギツネとの比較画像が流れていたと思う。

 左右に並べて比べると、前世はよもや…と思わせる類似ぶりでした。 

 あれがもう2年も前かと思うと、月日が経つのは早いですね。




 そしてこのレビュー、計ってみたら該当の映像は54秒73、費やした文字は3746字。

 ついに1本の記事につき1分を切ってしまった。

 今までで最短・最濃記録を更新したかもしれん。

 変態が止まらない。